
「ボーダー 二つの世界」 R18+ アリ アッバシ監督 スウェーデン、デンマーク合作 ☓☓
第71回カンヌ映画祭「ある視点部門 グランプリ」作品で、原作者のヨン アイヒデ リンドクビストが脚本に参加した北欧を舞台にしたダークサスペンスです。
ティーナ(エバ メランデル)は遺伝子異常のため幼児のときに手術をし、妊娠は出来ない上、顔が醜く社会から疎外されていました。しかし、邪悪なものを嗅ぎ分けるという特殊な能力を活かし、有能な税関職員として働いていました。ある時フェリーから降りてきた旅の男ヴォーレ(エーロ ミロノフ)はティーナと容姿がよく似ていて興味を持ち、森の中にあるティーナの自宅の離れに招きます。親しくなるに連れティーナは自分の本当の姿に気付かされます。そして、ティーナが勤務中児童ポルノの動画チップを発見したことから大きな事件に巻き込まれていくのでした。
R18+なのでそれなりの覚悟はしていましたが、予想を超える異常な肉体というか人間離れ(というか人間に似ている別の生物?)したふたりの性を超えた絡み合いにはまあびっくりしてしまいました。
特殊メイクを超えた肉体改造的な俳優の勇気にも脱帽です。というわけで、鑑賞しているときは、映像に目が行き過ぎてしまいましたが、後々、タイトルが訴えている境界についてはあれこれ考えさせられました。
タバコは、老人施設にいるティーナの父親が喫煙者でしたが、本当は禁止されているのか「3本だけ」と手渡していました。(☓☓)