
「大河への道」 中西健二監督 ○ 松竹
落語家の志の輔の新作落語「大河への道 伊能忠敬物語」に惚れ込んだ俳優の中井貴一が映画化に取り組みました。
日本全国を歩足して正確な地図を完成させた、とされる伊能忠敬は香取町出身でした。郷土の偉人を有名にするためプロジェクトの一環として大河ドラマを目指します。町の担当者池本(中井貴一)らは奔走します。やっと大穂所の脚本家(橋爪功)が動き出し調べたところなんと伊能は全国図完成前に亡くなっていたというのです。果たして地図は?大河ドラマは?どうなるのでしょう。
物語そのものの面白さに加え1818年と現在を俳優が二役し描き出した演出が巧みです。原作者の志の輔もいい役で登場し華を添えています。
「歴史に残らない偉業を支えた無名の個人に光を当てようという結論もいいですね。
北川景子が魅力発揮、とくに時代劇の「えい」役が大変素敵でした。松山ケンイチの三枚目も活きていました。
タバコは、なし。無煙です。