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映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「メタモルフォーゼの縁側」

2022-06-25 | 2022映画評


「メタモルフォーゼの縁側」 狩山俊介監督 ○日活

 鶴谷香央理原作の漫画を実写映画化しました。
 こっそりBL(ボーイズラブ)漫画を読んでいる高校生のうらら(芦田愛菜)はバイト先の書店で高齢の女性雪(宮本信子)とBL漫画をきっかけに知り合います。ふたりはすぐに意気投合し雪の家の縁側で好きな漫画の話を楽しむようになります。雪にとっては久しぶりにワクワクする体験でしたが、うららの方は高校2年生ということで進路について悩んでもいました。実は彼女自身漫画を描くことが好きだったのです。そして雪に背中を押され同人誌作りに挑戦することにしますが・・・。

 書道教室をしている雪が書道を始めたきっかけが子どもの頃好きだった漫画家にせっかく書いたファンレターも字が汚いことが恥ずかしく出さずじまいだったという過去があり、漫画へのつながりが深く雪の今の思いが理解できます。
 ふたりをつなぐさりげない役どころの書道教室の父子の存在が効果的です。特に子どもが書く画数の多い漢字が映画の内容とマッチしていて妙に笑えました。
 また、雪がかぼちゃを切ることに難儀する場面でのトンカチが「あるある」感を醸しています。(筆者はトンカチではなくクサビを使う)
 芦田愛菜さんよく走りました。ほぼ実年齢の適役が演じられる幸せな俳優さんですね。宮本を相手に期待を裏切らない実力がすごいです。
 ひとつだけ心配なのは、雪が書いた達筆のファンレター今回はしっかり本人に渡せましたが、コメダ先生に読めたかな?

 タバコは、なし。漫画家のコメダ先生も煮詰まったからと言ってタバコを一服という世代ではなくたいへんよかったです。


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