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「はい、泳げません」

2022-06-29 | 2022映画評


「はい、泳げません」 渡辺謙作監督 ☓☓

 ノンフィクション作家の高橋秀実の作品を映画化しました。
 哲学者の小鳥遊(たかなし)(長谷川博己)は泳げないことが人生のネックになっていました。ひょんなことから靜香コーチ(綾瀬はるか)に誘われ水泳のトレーニングを受けることになりました。水に顔をつけることすらできない小鳥遊でしたが同じクラスのにぎやかな女性たちに励まされたりけなされたりしながらも少しずつ泳げるようになっていくのでした。一方靜香コーチには過去の事故が原因で車への恐怖が強くあり道を歩くことすら困難なことなのでした。

 ふたりともトラウマがありながらもなんとか乗り越えていこうとする姿は説得力があります。水の中という重力から解放された空間は人を素直にするのかもしれません。泳ぎたくなります。
小鳥遊の読み方が勉強になりました。本当にあるのですね。
 元妻の麻生久美子の長い髪と関西弁がなぜかちょっとなじまず(ホラーっぽくなる?)違和感がありました。

 タバコは、小鳥遊の同僚の学者役の小林薫がキャンパス内の屋外喫煙所で喫煙しました。未だに見えるところに喫煙所がある大学なんて・・・。
 また、小鳥遊の同級生らしいちょっとカブイている僧侶が喫煙しました。


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