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荒野の誓い

2020-01-09 | 2020映画評


「荒野の誓い」 スコット クーパー監督 米 ☓

 産業革命後、社会が大きく変わろうとしているニューメキシコ州では先住民と「アメリカ人」との関係も社会の変化とともに変わりつつある両者の姿を描きました。 
 1892年、元軍人で現在は看守を務めるジョー(クリスチャン ペール)は収容されているシャイアン族の元酋長イエローホークとその家族を故郷のモンタナへ輸送する任務につきます。輸送の途中、コマンチ族に襲われた一家の生き残りロザリー(ロザムンド パイク)が加わります。開拓期の混乱がまだ残っているため多くの困難が待ち受け、イエローホークたちの協力を得てなんとかモンタナへ辿り着くのですが・・・。
 冒頭、白人の一家を情け容赦なく虐殺するインディアンの場面で観客は一気に映画の世界に引きずり込まれます。時代的に、先住民と侵略者との関係が軍隊の圧倒的な武力を背景に確定しつつ有る中、先住民を人として認めない差別主義者や逆に冒頭の場面のように白人を虐殺する部族もまだ残っていて、その中で体験を通して両者がお互いを理解しようとする姿が救いです。
 原題は「hostiles」(敵対的)です。
 タバコは、多少登場する程度でした。(☓)
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