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「約束のネバーランド」 平川雄一朗監督 ○
アニメ化もされた人気コミック(白井カイウ、出水ぽすか)の実写映画版です。
自然豊かな楽園のような孤児院では優しい「ママ」(北川景子)と家族のような子どもたちとが平和な日々を送っていました。里親が見つかるとお別れをします。今日もコニーが孤児院を出ていったのですが忘れ物のぬいぐるみを届けようと年長のエマ(浜辺美波)とノーマン(板垣季光人・いたがきりひと)は「子どもは近づいてはいけない」門に行きます。そこで鬼と殺された子どもそして「ママ」が実は「食用児飼育係」なこと、孤児院は「食用児農園」であることを知ります。ふたりは知識の豊富なレイ(城桧吏・じょうかいり)を仲間に加え無謀ともいえる脱出計画を立てるのでした。
社会の平安を保つため「弱いもののみが犠牲になる」という格差社会に対する問題提起と「諦めずに考えてみんなで協力して行動する」という解決方法を子どもにもわかりやすい脚本で観客に問いかけました。「自己犠牲」「団結」など考えさせられます。また、ちゃんと勉強をしてきちんと知識があることもいざというときには役に立つ、という学ぶことの大切さも伝えています。鬼がまるでエイリアンだったのが残念です。もっと現実的な姿のほうが説得力があったのではないでしょうか。
北川景子が悪役?と思っていましたが・・・。(ちょっとネタバレ)松坂桃李と三田佳子が妙に不気味で存在感がありました。
緑豊かな風景描写がたいへん美しく撮影されていました。(撮影 今村圭佑、照明 小林暁)対して室内は古めかしい洋風の調度品などが効果的でした。(美術 清水剛、装飾 湯澤幸夫)
タバコは、なし。無煙です。(○)