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映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ラスト・レター

2020-01-23 | 2020映画評


「ラスト・レター」 岩井俊二監督 ○

 高校生の頃とおとなになった現在、恋をしていた男女が交わす手紙の行き違いを媒介にして、それぞれの思いを宮城県を舞台に描きました。
 自死した姉未咲の葬儀で妹の裕里(松たか子)は未咲の遺児鮎美(広瀬すず)から同窓会の案内を渡されます。亡くなったことを知らせるために同窓会に出席した裕里は未咲と勘違いされ、当時文通をしていた乙坂鏡史郎(福山雅治、神木隆之介)と再会します。なりゆきでふたたび文通が始まるのですが、鏡史郎からの手紙が鮎美の手に届いたことからそれぞれが初恋の当時に思いを馳せるのでした。
 「メール」や「メッセージ」で簡単に連絡ができる時代に手書きの「手紙」の魅力が全面に織りなされています。便箋にペンで書いて封筒に入れ切手を貼ってポストに入れ返事が届くのを待つ・・・。「何度も読み返せる」というのもいいですね。
 悪役は未咲の元DV夫(豊川悦司)だけで岩井俊二監督らしい大人のファンタジーの世界です。鏡史郎の「未咲」という小説がありながら自死してしまった未咲の気持ちはちょっと理解できませんが・・・。死なないと物語が成立しないので仕方がないといえばしかたがないのですが・・・。病死ではだめだったんでしょうか。
 タバコはなし。無煙です。居酒屋で豊川悦司が登場したときはちょっと心配しましたが。
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