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リチャード ジュエル

2020-01-21 | 2020映画評


「リチャード ジュエル」 クリント イーストウッド監督 米 ○NTS ☆

 1996年アトランタ五輪が開催されているときに関連イベント会場で起きた爆破事件を描いた実話です。
 警備員としてイベント会場にいたリチャード(ポール ウォルター ハウザー)は不審なリュックを発見し、多くの人々を避難させます。爆発したパイプ爆弾で死傷者が出ましたが、リチャードは発見者として英雄扱いされます。ところが、五輪開催時ということもあり、捜査を急ぐFBIは、第一発見者のリチャードを容疑者として扱います。途方に暮れたリチャードですが、かつての職場で知り合った弁護士ワトソン(サム ロックウェル)に連絡を取るのでした。
 「英雄」から「悪魔」へとメディアはリチャードの過去を詮索し、母(キャシー ベイツ)と二人の生活を踏みにじる姿はまさに「メディア リンチ」です。また、「デブで貧しい白人」という過去の犯人像に都合よく押し込めていくFBIの捜査官の姿も多くの冤罪事件を生んでいる日本の司法当局の姿を彷彿とさせ、寒気がします。
 重い作品ですが、俳優陣の名演技で見応えのある作品となりました。ちなみに母親役のキャシー ベイツはサスペンスの名作あの「ミザリー」です。
 タバコは、女性新聞記者がタバコを吸おうとし同僚に「火、貸して」と言いますが、「吸わないから」と断られるという場面があっただけでした。
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