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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ローン・レンジャー

2013-08-03 | 2015以前の映画評


「ローン・レンジャー」 ゴア ヴァービンスキー監督 米 ○ ☆☆

 1950年代の大ヒット西部劇の映画化です。鉄道事業が西部へと拡大されていく時代です。
 死の淵から白馬シルバーの呪力によって蘇ったレンジャー(連邦保安官)のジョン リードと復讐のために彼を助けるコマンチ民族のはぐれ者トント(ジョニー デップ)が悪人ブッチ(ウィリアム フィクトナー)を追い詰めます。しかし、本当の悪はもっと大きな存在でした。はたしてふたりは目的を達成できるのでしょうか。
 機関車を使っての大アクションと、法によって裁こうとするジョンの真面目さと、トントのちょっとお茶目で間の抜けた(トントとはスペイン語で間抜けの意)コンビがくりなすおかしなやりとりが見どころです。起承転結がはっきりしていて、その上勧善懲悪で観終わってスカッとした気分になれます(☆)。また、誰もが聴いたことのあるあのテーマ曲(ウィリアム テル序曲)はもちろん最高の場面で使われ思わず拍手です。最も感動的なのは、ラストのラスト年老いたトントが砂漠の中をよろよろと去っていく場面に流れる音楽で、テーマ曲とは対照的な叙情豊かな曲が流れます(音楽ハンス ジマー)。白人が先住民に犯した罪に対して考えさせる名曲であり名場面です。エンドクレジットが始まってすぐに席を立ってしまうとこのラストは見逃してしまいます。くれぐれもあわてずに場内が明るくなるまで席を立たないこと。アメリカ映画制作者は歴史からきちんと学んでいて先住民に対しても尊敬の念を持って製作していることも感動的です(☆)。
 タバコはなし。すばらしい。時代的にはモクモクだったはずですが、タバコフリーでも全く問題ありませんでした。さすがディズニーです。日本の映画界も学んでほしいものです。

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終戦のエンペラー

2013-08-01 | 2015以前の映画評


「終戦のエンペラー」 ピーター ウェーバー監督 米 ×××

 1945年8月30日、終戦直後の日本に赴任したマッカーサー(トミー リー ジョーンズ)の部下フェラーズ(マシュー フォックス)を描いています。フェラーズはアメリカ留学をしていた日本人女性綾(初音映莉子)を探していました。天皇の処刑を考えている本国の大統領の思惑と、日本を統治することの方法を探っているマッカーサーに対し、フェエラーズは綾の叔父(西田敏行)から聞いた日本人の精神性などを参考に助言するのでした。
 アメリカ人が捉える「天皇制」を知ることで日本人にも客観的に天皇制を考えさせる内容ですが、戦争責任の所在については日本的な「灰色」でした。
 タバコは、時代を忠実に再現し(これはイヤミです)モクモク作品でした。主役がたびたび喫煙(××)、職場でも職員が喫煙(×)、敗戦直後で何もないのにタバコだけは吸っている日本人(×)がいたりします。マッカーサーは「アニメ・ジュノー」でも描かれていたようにコーンパイプを手にしていましたが、煙は出しませんでした。トミーは喫煙を拒否したのでしょうか。


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