診断士会員の雑誌「TOKYOSMECA」が毎月送られて来る。最近は冒頭、数ページの特集が組まれる。この特集、各研究会に順番に回ってくる。先月はスポーツビジネスで、プロ野球人気の分析だった。私の所属する人財開発研究会も、昨年企業研修を私が投稿した。今月号は、組織開発研究会の小論文だ。
組織開発って? 結構難しい。小論文では人材開発と比較して説明している。「社員一人一人が成果を上げるためには、知識スキルを上げる必要があるが、それだけでは不十分。なぜなら、主体性が低ければ、行動や成果に結びつかない。そこで社員全体に主体性を発揮しやすくして、行動し成果が出せる組織つくりをする。これを組織開発という。」~小論文から一部引用
そして、この組織を成功に導くようにモデルが提唱されている。ある大学の先生の提唱モデルだが、社員間で前向きな意見が出る→すると思考の質が高まる→すると行動の質が高まる→すると最後に結果の質が高まり、社員間の信頼関係が深まり、さらに関係の質が高まる・・ 初めて聞くとわかりずらいが、何度か学習すると腑に落ちてくる。
診断士の論文にはある特徴がある。理論だけではだめなのである。実際に中小企業さんをコンサルしてみて、結果どうだったかという実例がついていないと通りにくい。私の昨年の論文もそうだし、今回の組織開発も活用例が書かれている。創業20年のある中小企業さんに、8カ月間、企業のコアバリューを策定する際に組織開発を行った実例が書かれている。組織開発は、海外から入ってきたせいか、カタカナ用語が多い。これ以上説明が難しいので、このへんで。