毎年今頃の時期は、ガス主任技術者試験の来年度版問題集の執筆を行っている。今年も何とか原稿が出来上がった。甲種・乙種それぞれ約300頁だ。価格は出版部数が少ないため、1冊25百円程度と高めだが、それでも印税は、私の掛けた労務費にはとても及ばないほど少額だ。正直、出版でメシは食えないのだ。メシが食えるのは何万部も売れるベストセラー作家のような一握り。
じゃ何のために出版しているか、それは自分のブランドを確立するためである。業界における「自分ブランド確立」のためである。
(↓こちらは、令和2年度版、2020年度受験用だ)
編集作業は、令和2年度問題は、まだ速報段階、ガス機器検査協会のホームページを見てもらうようにした。そして、令和元年度の本試験問題を分析し、既存の問題に枝問として挿入するか、新たに1問追加するかを考え、編集する。今年からは、枝問にも入りきれない問題は、本文中に「*」印をつけ、欄外に注として書くようにした。こうすれば、ほとんどの問題を挿入できる。
この問題集は、乙種で改訂九版、甲種で改訂八版にもなる。独立してすぐ始めた問題集で、最初は自費出版、次年度からは印税を頂くようになった。いわば私の歴史のようなものだ。何とか改訂九版(つまり10冊目)までいければいいなあ、と思って続けたが、とうとう改訂九版まで続いてしまった。累積でもう1万部ほどにもなる。
ガスエネルギー新聞社さんも、私は頼んでもいないのだが、毎年出版の記事を書いてくれる。出版社である三恵社さんも出版時期には広告を出してくれる。もちろんどちらも私は費用は全く払っていない。ありがたい話だ。関係者に支えられて続いた10年だ。
先日、原稿を出版社に送信した。これで私の作業も一段落。これからは出版社側での原稿作り、そして年明けには、私の校正、最後は印刷・出版となる。出版は毎年2月末頃かな。