久しぶりに人財開発研究会の発表を書く。東京都中小企業診断士協会の人財開発研究会では、毎月月例会を開催している。毎月何をやるか、研究会の会員の発表やゲストの講演、企業見学など私が手配する。
1月はエアポケットになり、発表者がいない、そこで、こんな時に備えて貯めておいた私のネタの一つ、「エネルギー事業の基礎」を発表した。
このテーマは、数年前、ある研修会社からの依頼で、ガス業界以外の人向けにガス業界の話をしてくれ、ということで始まった。午前は講義、午後はワーク。現在はもう実施していないが、その内容を更新して発表に使った。半分はエネルギー白書だ。これは著作権をあまり気にしないで使える。
今日はそのうちの一つを紹介する。最初の図は電力ミックス、それに太陽光の弱点だ。電力ミックスとは、日本の電力電源構成をどのようにするかという図だ。真ん中のグラフが、現在の日本の電力ミックスだ。頭がへこんでるのは省エネの効果を見込んでいる。
ざっくり言うと、石炭2割,LNG2割、原子力2割、再生エネルギー4割程度である。再生エネルギーは、太陽光、風力、水力などだ。ちょっと再生エネルギーが多すぎるような気もするが。
そしてもう一つは、太陽光の天候別の発電量だ。定格を100%とすると、晴れてるときは60%くらい、雨が降ってると10%以下だ。雨はいつでも降る、こうなると再生エネルギーの主力である太陽光はほとんど使えないのだ。
前の図で、再生エネルギーが4割だが、雨の時はかなり落ちる、これ大丈夫だろうか。年末のNHKで日曜討論があった。日本のエネルギーのことがテーマだったが、太陽光は礼賛ばかりで、雨の話は全くしなかった。専門家もこの図を知らないのか、あるいは無視してるのか、不快であった。
もう一つ、この基礎研修では、原子力と化石燃料を使った損益分岐点の違いを、ワークする。売上、費用(固定費、変動費)、利益の関係(CVP分析という)を絵にかいてみるという演習。ある電力会社のCVP分析で、いかに原子力の変動費が少ないか、を理解してもらう、これを説明した。
ということで、ピンチヒッターとしてはまあまあかな。来月はチャットGPTのテーマで会員発表だ、愉しみ。