国民年金や厚生年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人が7~10月期の運用結果
を発表しました。
それに依ると7兆8899億円もの運用赤字が出て運用利回りも5・59%マイナスと悪化した事を発表した。
原因は勿論中国の景気減速懸念で国内外の株価が大きく下落した影響が高いが安倍政権が年金積立金
運用を経済成長の一環として利用したいと云う意向が大きく影響して居る。
年金積立金運用法人は是まで資産構成割合いを国内債券6割の目安として安全運用をして来た。
処が昨年10月から安倍政権は投機性が高い株式比率を、国内外併せて5割にせよと指示しました。
的中すれば運用利益も大きいが失敗したらその分損失も大きくなる。
安定した国内債券より国内外の株式は不安定な株式市場の影響で年金運用が懸念されて居たが是が
見事裏目に出た様です。
年金積立金管理運用法人は労厚省所管の国家機関ですから当然政権の意向によって動かされます。
政府のお偉いさんの意向によって動かされるのは仕方ないのかも知れません。
欲をかいて損したと云う処です。
何でも経済成長に利用したと云う安倍首相の考え方は判らなくはないが、これ以上の損失は御免被り
たいですね。
因みに7~9月期の資産別収益は国内株式が4兆3154億円の赤字。
外国株式が3兆6552億円の赤字。
外国債券が2408億円の赤字。
国内債券は3022億円の黒字。
総体で7・9兆円の赤字となった。
私達年金受給者にとっては貴重な年金積立金ですので慎重な運用をお願いしたいですね。