kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

苦しい場面こそ

2006-07-20 | 陸上競技
今日は終業式。今年度は担任がないのでなんだかいつもと違う感じがしますね。ちょっと離れた場所から生徒をみることで違う部分が見えてくるわけで。

練習は身体が痛いらしいので約束通り走らず。補強を中心にしておきました。前からですが、補強系のトレーニングを重視してます。走るためにはやはり基本的な部分の強化が必要不可欠。時間があるときはこれまでもひたすらやってましたが、最近はまたレベルアップして実施中です。

意識の差がでるのは苦しい場面です。今日の2年女子は一番キツイ場面で平気そうな顔をして練習に取り組んでました。あまりにも余裕みたいだったので聞いてみたら「きつそうな顔をするより平気そうな顔をしている方が気持ちが楽」だとのこと。確かにね。昨日も話しをしたんですが、苦しい場面で「辛いな…」と思うか「強くなるために乗り切る」と思うかで効果が変わってきます。
kanekoは練習の時、苦しい場面でも絶対に歩く事を心掛けていました。何故なら「まだ余裕」と見せることで周りから「この選手は強い」と思わせることができる。弱い部分を練習中に見せてもメリットはない。だったら無理をしてでも平気そうに見せる方が精神的な優位に立てるでしょ?

1年生はまだこの辺が甘いですね。明らかに「苦しい」を表に出します。仕方ないといえば仕方ないし、実際にキツイのでしょう。でもそれは2年も同じでしょう?何がその差を生むのか?考えないといけませんね。

苦しいをアピールして強くなるならいくらでも出せば良い。それを出していく事で「誰かが助けてくれる」と思っているのか?違うはず。「私には無理です」「僕にはできません」を出しても何も変わりません。同じ練習をするなら、最大限の効果を引き出す方が良いでしょう?

残念ながらkanekoは「格好よく強くなる」方法は知りません。「楽をして強くなる」 方法も分かりません。そのかわりがむしゃらに強くなる方法ならいくらでも提供できます。苦しさから逃げてはいけない。それに立ち向かう事で自分の力が高まります。

人生の中で「格好よく」生きるのは難しい。大体がむしゃらに生きて後で振り返るものです。夏休み中にアルバイトをする高校生もいるでしょう。その生徒は何のために働くのか?単にお金を手にするためだけの者が多いだろう…。
今の高校生はがむしゃらになることが少ない。苦しい思いをするくらいなら何もしない方が楽だからね。でも今しかできないことがあるはずだ。うちの選手にはそれを経験させてあげたい。他のものからは得る事のできないであろう大事な経験をしてほしい。

苦しい場面を多く経験できるというのは貴重だと思う。その中から学ぶことは多い。だから苦しさから逃げてほしくない。苦しい場面だからこそ立ち向かって欲しい。一人で立ち向かえなければ周りには同じ苦しみを共有している仲間がいるはず。共に乗り越えてみなさい。

「苦しみ」を乗り越えたとき、大きな「何か」を手にする事ができる。忘れてはいけないことは「苦しい練習」をすることが目的ではないこと。それを経て強くなり記録を向上させることが目的です。これを忘れてしまうと「苦しさ」から逃げたくなる。逃げずに先にあるものを手に入れてほしい。

女子はkanekoが何のために課題を与えているのかを忘れてもらっては困ります。今のままで本当に速く走れますか?走れないなら走れるように自分で意識していかないといけない。自覚して下さい。それができれば更なる成長が期待できます。逃げずに立ち向かいなさい。「恥ずかしい」とかいうレベルで練習の効果を低くすることは避けて欲しいですね…。期待しておきますね。
コメント (3)
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