kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

最後の最後は気合いで

2006-07-25 | 陸上競技
 合宿最終日。kanekoはついにハードルの指導。基本的な動きと意識を確認する。いきなりはできませんが、すでに「悪い癖」がついている選手が多くてなかなか修正が難しい。これはkanekoがもっと早い段階からしっかりとサポートしてあげれないことも理由の一つか。なかなか抜けきるものではありません。箸の持ち方が悪い人がずっと直らないようにかなりの意識がなければ直ることはありません。それでも取り組むのであればしっかりやってもらわないといけませんね。

 今日のkanekoの練習は初めて「気合い」の練習。周りから見れば毎日の練習が「気合い」練習に見えるかも知れませんが、選手には指示を出しています。その指示をきちんと聞いていればこの意図の違いに気づくはずなのですが、kanekoの話しを聞いている選手なんて数えるほどしかいないでしょうから気づいてはもらえないですけどね。

 何が気合いかと言えば、シャトルハードルにしても250m+シャトルにしても「動かないものを無理矢理動かす」という部分。はっきりいってシャトルなんて今日の練習負荷でハードリングが向上することはありえません。kanekoが技術的な意味合いをもってやるシャトルはもっと質が高い。「越えるだけ」のハードリングでは実際に使えないですから。今日は動かない状態を作ってその中でとにかく身体を動かすことがメイン。選手への指示は「無理だったら途中でやめても良いから250mは最初から行くこと」としか出していません。ハードルはとにかく越えればいいという指示。これが「心」や「気持ち」を強化する練習だと思います。技術向上の合宿はそれはそれ。今回の合宿は身体的強化と心の強化がメインです。だから走る時には技術的なことはほとんど指示をしていません。そんなにたくさん考えながらできる負荷ではないので。この辺は賛否両論でしょうね。

 短長も良く走れたと思います。何人ogawa先生の気持ちが分かった状態で練習に取り組めたかな?何に為に前半の練習を行ったのかをしっかりと考えないといけない。400mの前半を意識するための練習だったはず。それを踏まえて200mの走りができたのか?1本目でなぜダメ出しをされたのか?あんなにちんたら走ったら本当に「走るだけ」の練習になってしまうから。200mの150mからスピードを上げたってそれは今回の目的とは異なってしまう。勝つことが目的ではなく自分の力の配分を覚えることが目的なんですよ。分かってましたか?これは「気合い」の練習ではありません。きちんとした意図があっての練習です。kanekoとは大違いの練習だったにも関わらず、195mでスピードを緩める選手がいることに激怒。何のための練習なのか・・・。もったいない。

 本日も指導者の動きや発言に関してなんだかんだ言っている生徒がいる。なんだかな・・・。バカらしくなりますね。こういう生徒がいることで著しくモチベーションが下がる。文句を言う前に何か気づいたなら自分で行動すれば良いだけのこと。それをなんだかんだいうのはおかしいのではないか?人の上げ脚を取るような発言はどうも気に障りますね。まーkanekoは陰で文句を言われても構いませんよ。それくらい言わないと気分も晴れないかもしれないですしね。

 鬼のような負荷でしたが、kanekoの気持ちが分かっている選手はきちんと分かってくれています。それはうちの選手だけでなく他校の選手にもいます。「苦しいの?やめて良いよ!」と言うのは簡単。でもそれで本人のためになるのか?心を「鬼」にしてでもやらせる必要がある。それがわかる選手は少しはkanekoを慕ってくれます(表面上かも知れませんが)。他校と一緒にやる練習でスマートな練習はそんなに必要ないと思います。泥臭くがむしゃらでもいいと思います。単独でやるときに技術的な指導や修正をしっかりすることが大事。1日だけの練習での超回復ではなく、3日で1回分の負荷と考えて超回復を待ちます。その分練習量を数日落とさないと本気で故障の原因になります。まーこれで明日も練習しようという選手はいないと思いますが(笑)

 「良い練習ができた」と指導者の間では話してました。目的を持ってこの合宿に臨んだ選手も同じ気持ちはないでしょうか?こういう機会があっても「やらされている」意識で臨めば「なんてひどい練習だったんだ」で終わり。本当に「走るだけ」の合宿だったでしょうか?kanekoの意識としては全く違うつもりですが。まーきっと分かってくれる人は少ないでしょうね。それぞれに意図があって計画した練習です。その意図も話したつもりです。例えば「500mは予備負荷でその後の300mでどこまでスピードを出せるかがポイントですよ」とか「40秒間走は400mのペースを意識することができる」とかその他結構意図は話してますよ。きちんと選手が聞いてくれたか?どうでしょうね・・・。

 この合宿でkanekoの「最後」は「最後」ではないということをみんなが分かってしまった様子。ハードルの最後の「3×150m」を指示した後に、選手は「折り返し走」があることを覚悟してましたから。さすがにその後の+αまでは分かってなかったようですが・・・。ogawa先生に「kanekoさんは最後まで練習をしたがるから(笑)」と言われました。それもありますが(!?)これも今日は計画の中に入ってましたからお許しを。最初に「軽くシャトルハードルやるから」って言っておいたしね。

 うちの練習への取り組みとしては85点くらいか?文句も言わずよく頑張ってましたから。「キツイ」とか「嫌だ」と言っているようでは強くならないと前から話しています。後では言ってますが練習中には口にしない。それが大事。終わったら「kanekoめ・・・。恨んでやる」とか言っても許容範囲でしょう。でも練習中はダメ。合宿前に言ったことは「キツイ」とか「嫌だ」とかマイナスの言葉を練習中に発するのではなく「頑張ろう」とか「まだ走れる」とかのプラスの発言をする方が雰囲気が良くなるという「当たり前」のこと。きちんとできたのか?これは選手達しかわかりません。どうでしょうか?練習後に聞いたらほぼ無言だったのでどうだか分かりませんね(口をきける状態では無かった?)反省点は「周りを見て自分がやるべき事をできなかったこと」と「他校の先生から注意を受けたこと」でしょう。本来ならこれだけで50点くらい減点ですが・・・。

 良い練習ができたと思います。次につなげないとね。しっかり休んでください。ケアをして次の練習に備えてください。
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