kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合宿を通じての雑感2

2008-01-07 | 陸上競技
今回、高校時代にかなりお世話になった先生と一緒に練習をすることができました。私は高校時代は放任されていたので、県合宿等は電車で一人で参加していました。2年の時に中四合宿に選ばれましたが、場所が愛媛松山でした…。こりゃーさすがに一人では行けないな~と考えていたら、serai先生が選手引率で行くという事で顧問の先生からお願いしてもらって一緒に連れていってもらいました。その話を本人にしたら完全に忘れていましたけどね…。合宿中は何かあったら「あの時合宿連れていってあげたじゃん!」と言われましたが、私が言わなかったら忘れてたのに(笑)。serai先生には採用試験の2次を受ける前に面接練習もしてもらいました。こう考えるとかなりお世話になっています。恩返しになったでしょうか…。

加えて大学の後輩(直接の重なりはなかったですが)も練習に参加。こちらは選手に対してかなりの刺激を与えてくれました。murataniくんには3年生の時に「山口県記録の更新」を託しました。それだけの力はありました。更新は4年生の時になりましたが、更新した日に電話をくれたのをよく覚えています。見えない「繋がり」があるのだと思います。純粋に競技に取り組む姿勢は高校生の手本となります。これも以前murataniくんに「地元の高校生の目標となる選手になって欲しい」お願いをしたことがあります。意識はしていないかもしれませんが、参加してくれたことに非常に大きな価値があったと思います。

これまで技術的に疑問に思った事はkida先生やkuboi先生にかなり質問しています。今私が感じている部分と先生方がこれまでの経験から感じている部分を照らし合わせるためにメールで聞いたり直接話を聞きます。かなりご迷惑をおかけしていると思います。それにより、様々な技術的な事に気付くのが早くなっています。ありがたいことです。今回合宿で指導をするにあたってかなり緊張したのは県内トップの指導者(日本かもしれません)の前で指導をするからです。こんな経験はなかなかできません(汗)。概要の指示はもらいましたが、練習の細かい部分は私とogawa先生の2人に任せてもらえました。先日、kida先生にメールをして年が明けてから「階段2つ」の練習をすると報告していたのでそれも合宿で実施できました。この部分はまだ手探り状態だったので、これからの指導に生かしていけそうです。こちらも完全に「育ててもらっている」部分です。心から感謝。

合宿で感じた部分。それは『人と人との繋がりの大切さ』です。どこでどう繋がっていくかは誰にも分かりません。しかし、この『縁』は大切にしていかなければいけないと思います。うちにいる選手と私も何らかの『縁』があって同じ学校で関わりを持っています。この子達から学ぶ事、気付かされる事も多い。互いに影響を受けている。一番大切にしなければいけない存在です。育ててもらってきたモノを選手に伝えていかなければいけない。ある種の『使命感』みたいなモノが芽生えました。上手く表現できませんが…。

言葉で説明するのは難しい…。うーん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合宿を通じての雑感

2008-01-07 | 陸上競技
合宿を通じて様々な事を感じました。それを思い付くまま書いておきたいと思います。

昨日の投稿にも書きましたが、今回の合宿は非常にピリピリした雰囲気がありました。ワイワイ楽しくやるという感じは全くありません。もちろんRest中は話をしていますが、それ以外はかなりの緊張感の中で練習に取り組みました。
「楽しく強くなる」というのは本当に意味があるのかわかりません。私が目指すモノとは違います。今回の合宿でも何度も話をされましたが、「人間的な成長」をするためには真剣に取り組む必要があります。その中でしか分からないものがあります。「楽しく強くなる」というのは「教育的視点」からみたらあまり良くない気がします。礼儀も普通の生活も、考え方も「競技」、つまり「普段の練習」から学ぶ事ができます。だからこのようなピリピリした雰囲気の中で気を抜くことができないという経験は大切です。人数が多いので全員がそのような意識で取り組めているとは言えません。これは仕方ない事です。それを変えていくのがこういう合宿です。

自分で「意識が高い」と思っていた者も他の者を見ることで「自分に足りないもの」に気付ける。kida先生が話されたある選手の言葉が全てを物語っています。『「こんなキツイ練習に耐えられたのだから、これから先何があっても乗り越えていけます」と言って卒業していった…』。やっている時は間違いなく「楽しい」とは感じなかったはずです。雰囲気もピリピリしていたはずです。その中で学んだ事だから、自信を持って話ができたのだと思います。

ここで勘違いしやすいのが「練習がキツければいい」という部分。はっきり言ってこれだけでは意味がないと思います。練習だけやれば良いと思って、言葉遣いや挨拶、生活態度、服装・頭髪に関して指導しないのでは、先程の部分とは『本質』が全く違います。窮屈かもしれませんが「我慢」して裏表なく取り組める事が絶対に将来に生きてきます。それを合宿で感じて欲しかった。友達ではないのでこちらからのメッセージがない「なあなあ」の指導は有り得ません。嫌われてもこちらが伝えるべき事は絶対に伝えないといけない。

合宿最終日の坂道なんかはひどかった…。選手にも言いましたが「技術的な部分とは離れている」と思います。自分がどう取り組むかが全ての練習でした。特に最後の一番長い坂は通常考えたら走り切れる距離ではありません。大切なのはその中で自分と向き合う事です。動かなくなって「手を抜く」のか「動かし続けようとする意志を持つ」かで、この先が大きく分かれます。これは他の者との勝負ではなく自分自身と向き合うためのものです。選手には「2つ目の坂に来たときに何を『考える』かが強くなるかどうかを決める」と話してから走らせました。何人かの選手には1本目終了後、もう一度『何のための練習か』を確認しました。「心」のトレーニングだと考えていたので。女子の7割は走りながら泣いていました…。自分自身と戦った涙は「力」になるでしょう。単独では絶対にできません。合宿だからこそできる部分です。これで『自分の殻』を破ってくれる選手が何人か出て来ると信じます。

この意味でもかなり意味のある合宿だったと思います。他にも感じた事があったのでまた書きます。文章が長い?!それだけ想う事があったということでお許しを…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする