kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合宿を通じての雑感2

2008-08-22 | 陸上競技
同じく中国合宿。

今回参加した選手、とても素直でした。こちらが指導した事やアドバイスをした事をやろうとする姿勢が見られました。ここが強くなるためのポイントの一つだと感じました。
技術的な部分、自分達の学校で様々な事をやっているはずです。私が話す内容はいつもやっていることとは違うかもしれません。それでも指導を信じて取り組んでいました。うちの学校でも私を信じて出来ないものがいるかもしれないのに、他校の選手がここまで素直に聞いてくれるとは…。素直にアドバイスを聞くのでやはり動きが変わります。こういう部分の差が「強さ」を左右するのだと思います。

色々な話をして、それからハードな練習を課しました。きっと「嫌だな」と思ったと思いますが、手を抜かず全力で取り組む姿勢が見られました。本当に「強くなりたい」と願う選手は大切な所で手を抜きません。嫌かもしれないけどやるのです。「やったふり」をしたり「やるだけ」ではないのです。ここもきちんと学ばなければいけません。

今まで「口だけ」の選手を何人も見てきました。「やります」「頑張ります」と言って、見えないところで手を抜いて「やったふり」をする。意味がないことに気がつかなければいつまでたっても何も変わらない。簡単な事ですが、本人に「変わろう」とする意志がなければどれだけ「能力」があっても強くはなりません。中途半端な強さで終わってしまいます。

ここを本県の選手、しっかり感じて欲しいですね。走力だけでない「大切な部分」を理解しなければ、これまでと同じように失敗を繰り返していきます。県内で小さく勝負して欲しくはありません。もっと出来ることはあるはずです。「悪しき前例」を真似たり、作っていってはいけないのです。自分達が県のレベルを、意識のレベルを変えていかなければいけません。

しかし、他県に負けてばかりではありません。補強の強さはうちが一番強かったと思います。時間がかかりますが、きちんと継続していく事で必ず効果が出ます。うちの学校の選手は私が顧問になってから一番補強をしています。それは「自覚」の部分です。地道な補強はよほど「強い意志」がなければ続ける事はできません。やった気持ちになれる走練習だけはダメだと思います。もっともっと根本的な部分をきちんとやっていく必要があります。すぐには結果がでないかもしれませんが、地道に努力ができる人間は学年が上がるにつれて確実に力が上がります。

道後山合宿のあとうちの選手がミーティングをして、「確かに速かったが、『絶対に勝てない相手ではない』と感じた」「補強はうちのほうが強い」と話したようです。地道に努力を続ける事が出来れば必ず強くなります。今すぐ勝負はできないかもしれませんが、秋から来年の中国にかけて、なんとか戦える状態にしていきたいと思います。そのために夏休みを使って「力の差」を肌で感じてきたのです。1人の力ではまだ戦えません。もっともっと努力をしてきちんと力を上げていかなければいけません。

今はまだ遠い。でも近づいていきたい。近づける。そう強く感じました。偽りない「強くなりたい」気持ちがあれば必ずできます。どこまで「本気」なのかを見ていきたいですね。

「学ぶ所」「与える所」どちらもあったと思います。付いていくだけではないというのは大きいですね。冷静に感じ取って欲しいですね。
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合宿を通じての雑感1

2008-08-22 | 陸上競技
まずは中国合宿から。

初めて県外で指導をさせてもらいました。なかなかできる事ではありませんが、非常に恵まれていると思います。選抜合宿なのである程度の競技レベルがあり、「強くなりたい」という意欲もあります。これまでは県合宿レベルでしたが、中国レベルになるとやはり最低ラインが上がります。だから強くなるのだと感じました。もちろん、全員が意欲的だとはいえないと思いますが、幸運な事に私が担当したパートは「学びたい」という意欲が非常に高い者が集まっていたと思います。
話を聞く姿勢が良かったですね。技術的な話をしても、聞きながら自分で身体を動かしていました。聞くだけではなく自分で確かめながら時間を過ごすことで大きな「差」が生まれます。日頃の取り組む姿勢が現れているのだと思います。
最初は緊張してかなかなか声を出す事ができませんでした。まー当然ですね(笑)。こちらが声を出す事にどんな意味があるかを繰り返し話したら、初日の終わりの方ではほとんどの者が声を出していました。動き等では「言われたことをすぐにやる」ことは難しいかもしれません。しかし、声だしや基本的な行動では必ずできます。やろうとする「意思」があるかどうかだけです。これが技術的な向上にもつながっていきます。「言われたことをすぐにやる」という姿勢が強くなるためには必要不可欠だと強く感じました。

雰囲気が良ければ強くなるし、練習の効果が上がる。大きな事です。普段の練習ではもちろん、合宿等でも同じ事が言えます。人間弱いですからすぐに妥協します。一人ではなかなかできるものではありません。それを同じ意識の者達が集まることでお互い手を抜けなくなる。ここで変化が生まれ、強くなるのです。同じ練習をするなら強くなったほうが良い。当然の事です。楽しいだけの練習からは学ぶ事は少ない。自分と向き合う時間が多いほど人間的な成長があります。

他県の選手は自ら動いていました。この辺りの差を本県の選手がどれだけ感じてくれたでしょうか?意識レベルはかなり高くなっています。こういう経験が必ず生きてきます。絶えず周りに目を配り、自分がやるべき事を考えていって欲しいと思います。
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今日から博多へ

2008-08-22 | 陸上競技
合宿の感想を書く前に、私の置かれている状況を。

8月頭から合宿が続いています。昨日合宿生活が終わり今日からは公認スポーツ指導員の一般講習です。4泊5日で博多で実施されます。朝の10時から夜の7時までひたすら話を聞いていかなければいけません。ぐったりします。

体力的な限界に近い気がしますが、こうやって勉強できる機会はなかなかありません。少し(?)無理をしてでもチャンスが有る限り、様々な事を学ぶべきだと考えています。一般的な理論がどこまで役立つかわかりません。周りの先生に直接話を聞くほうが「現場」に合った部分が多いと思います。それでも様々な情報を手に入れる中でまた新しいモノが見えてくるかもしれません。情報を取捨選択する能力も問われる気がします。意味も分からず「やるだけ」では効果はありません。学ぶ事により、これからの様々な指導に結び付くと思います。

ちなみに合宿中にたまたま姉と会いました。その中で「あんたは何を目指しているの?仕事を辞めて別の事始めるんじゃないかという話になっているんだけど…」と言ってました…。こんな生活をしていたら親は心配するかも知れませんね~(笑)。「知」という部分を突き詰めたいという気持ちはあります。今の仕事を辞める気はありません。研究職に就きたい気持ちは確かにありますが、「現場」を離れて「理論」が独り歩きするのは嫌ですからね。意味がない…。

現在、移動中。誰とも話をしない研修になるかもしれません(笑)。引きこもるかも(笑)。
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tabe合宿

2008-08-22 | 陸上競技
中国合宿から戻って来て次の日からtabe合宿でした。ここ数年参加させて頂いていて、様々な勉強をさせてもらっています。私自身楽しみであり、複数の指導者が指導に関しての意見を交わしながら進めていくので、自分の視点を変化させる事ができます。我々が育ててもらっている部分もあります。レベルとしてはかなり高いと思います。

今回は「立て直し」という意味合いもある合宿でした。参加校が変わってきて、「意識の差」が出て来る部分があります。鍛えられていない部分があるのでもう一度合宿を進めていく上で必要な考え方や意識の部分も話していかなければいけませんでした。基本的に任されたので意識を変えるための話をひたすらしました。「ただ来ただけ」の人間にとっては苦痛だったと思います。

自分達の取り組みややっている事が全てだと思っている生徒もいたはずです。それなりに頑張ればいいやと思っていた。が、来てみたら全く違った。各校でも1年生と2年生では意識レベルがかなり違います。1年生は力があっても取り組み方が甘い。まだまだです。それはうちの学校でも言える部分ですが…。他校の2年生、昨年と比べるとかなり成長しています。きちんとした指導をしていけば人は変わるんだなと強く感じました。
「やるだけ」なら簡単です。しかしそれでは得るものが少ない。一生懸命に一つの事に取り組んで初めて見えてくるものがある。そこまでいかないと分からないものもあるのです。中途半端だと逃げ道を作ってしまい、何も得るものはありません。自分だけではそこまでの覚悟は持てません。最初の段階である程度のレベルまで引き上げるのは指導者の役割だと思います。誰もが最初からできるわけではありません。

何を目指すのか?ここが大切だと思います。1番大切な部分を無視した指導はできません。かなりエネルギーを使いますが、今やらなければ次はありません。繰り返し繰り返し指導していくしかありません。

本当に立て直す事ができるか?加えてうちの選手の練習を久々に見るのでどの程度走れるようになってきているか?この辺りに課題があると思います。

何回かに分けてここ数週間の合宿について書いていきます。飛び飛びだったので記憶をさかのぼりながら…。
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