kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

課題が浮き彫りになる

2014-01-28 | 陸上競技
月曜日、練習をしました。その中で釈然としない部分が。走り云々ではなく「これで本当にいいのか?」と思われる部分がありました。

スタート練習をしようと思っていたら「雷管がない」ということに。少し前までかなりの量の雷管が部室にあったようですがそれが発見されません。土曜日の練習においてもスパイク等の練習道具を置き忘れて帰るという状況がありました。「誰にでもありえること」ではありますが、複数の人間がいて誰も気づかないというのはいいことではありません。練習道具の所在が分からなくなるというのは絶対にプラスではない。競技力が上がれば良いのか?

同時に昨年11月に女子選手用にサプリメントを購入しました。文化祭前後に練習日誌の未提出に加えて「飲むために準備したもの」を「忘れていた」で飲まない事に関して話をしました。結局は「やらされている」のです。「飲むように」と言われて飲む。自分は別にどうでもいいと思っているが勝手に顧問が準備してきてそれを飲めといわれたから飲む。競技にプラスになるようにと思い準備をしましたが結局「私の独りよがり」でしなかい。雷管を探しているときこのサプリメントが大量に残っていました。結局はまた飲まなくなっているのです。何なんでしょうか。

練習はかなり良い感じでできています。スプリントは向上している。しかし、本当にそれだけでいいのか?人間的な成長もなく「速いからいい」というので全てが許されるのか。ここは釈然としません。本当に強くなりたいのであれば「自分のためにプラスになる」ことであればなんでもするのではないかと思います。しかし、「忘れる」「面倒」というレベルで本当に「強くなりたい」と思っているのか?そこまでして私が「強くなってください」と頭を下げながら練習をするのか?

練習終了後に回復を早めるためにプロテインの摂取も行っていました。が、前回確認したときに「もう少しでなくなるかもしれない」という話でしたがそれ以後「なくなったので注文してほしい」という申し出はありませんでした。結局、これも「飲まなくなっている」のです。それはどうなのか?

練習も基本的に「選手にとってプラスになる」と思って組み立てています。「練習は練習」「それ以外はそれ以外」なのでしょうか?私が選手のために何かをやる。しかし、それに対して「何もしない」という状況。見返りを求めているわけではありません。何かをくれという話ではない。こちらも準備をするのだから「やるべきこと」はきちんとやるというのが当然のことではないかという話です。

「今度このようなことがあれば練習は見ない」と繰り返し言ってきました。それでも進展していない。「書けばいい」という内容の日誌。ここに大きな課題があるのです。言われているからやっている。自分のために何か工夫をしていく、成長のために何かをするという姿勢が明らかに不足しているのです。否定的な捉え方をしているだけではありません。ここの部分が大きく変わることができれば今後大きなレベルアップをすることができると思います。

0.01秒を争う種目をやっています。細かいところに気を配っていかなければいけないのです。やるだけになる練習や行動なら自分にとってプラスにならないのです。こちらがどれだけ練習メニューを提示しても、必要なサプリメントを与えても結局は選手次第なのです。顧問だけが本気になった所で選手がその気にならなければ何も始まらないと思っています。ここの部分で私が妥協してなんとなく過ぎ去ってきました。本当にこれで良かったのでしょうか?

以前、尊敬する指導者に「強いチームには責任がある」と何度も言われたことがあります。マイルでインターハイを狙っていたチームの想いが届かず、その想いをそのチームの選手達からうちの選手達が直接引き継ぎました。その時、他のチームから目標とされるチームであれば競技力だけではなく物事に取り組む姿勢でも目標とされるようにならなければいけないと話されました。「こんなチームに負けるのか?」と言われるようなチームでは勝っても成績を残しても結局誰も応援してくれないのです。今の選手達がどれだけ一生懸命に練習をしても周囲から「あんなチームが強いのか」と言われるようでは面白くありません。

強いチームだからこそ厳しく接しなければいけないと考えています。理不尽に厳しくするつもりは全くありません。やるべきことをやる。これに限るのです。練習さえやればいい。競技場面だけきちんとやれば問題はないと思っているならうちではない所で競技をやるべきです。競技に取り組む姿勢というのは「性格」が大きく影響します。「性格」を作り出すのは「生活」です。普段の物事への取り組みが間違いなく競技に対する取り組みに現れるのです。

ここは絶対に見過ごしてはいけない事実だと思っています。高校生活の中で陸上競技が出来る期間は限られています。その中で本当に力があって上のレベルを目指せるという選手は県内外を問わずそれほど多くはありません。今のうちの選手は「戦える」だけの力を持っています。しかし、その才能を磨くことができるかどうかです。磨けなければ「宝の持ち腐れ」で終わってしまいますが、実際の所そのような選手が全国的に数え切れない位にいるのです。持っている力を最大限に引き出せるかどうか。ここで全てが決まってくると考えています。だからこそ「やればできること」をやらないことに関しては厳しく指導していく必要があるのです。これが間違いなく今後に影響していくのですから。

自分達の可能性に気づいてもらいたい。今回の事が本人達にどう影響するか?これでやる気を失うくらいなら上は目指せません。自分達のためにやっていく姿勢を身につけないといけないのです。走りは過去最高レベルに届きつつあると思います。それに見合うだけの「心」が伴うかどうかです。伝わるか?ここが全てだと思います。
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何を目指すのか

2014-01-28 | 陸上競技
月曜日、思うことがあって女子選手と個人面談をすることにしました。結局は時間の関係で個人ではなく2人ずつになってしまったのですが。朝の30分の時間を使って今後のことを考えていきたいと思っていました。これから1か月が本当の勝負になると思います。昨年4継で48秒8を出したチームですが実際のところその記録は「過去のもの」であり、現時点で出せるかどうか分かりません。1か月間の取り組みで強くもなれば変化なしということもあるでしょう。それくらいこの1か月というのは大きいのです。

技術的な要素を変えていくためには時間がかかります。長時間かけて動きを変えるためには試合がない冬期練習中が一番いい。当然の話です。
逆になんとなく走っていて記録が出ていた者にとっては冬期練習というのは苦痛以外の何物でもないと思います。試合に出るのが楽しくてやっているのに大きな試合もなく目の前に目標もない。この状態で遠い目標に向かって進んでいくというのは簡単なことではありません。一般論に近くなっていますがどのような場面でも「何のためにやるか」を明確にしておかなければその意味はない。

面談。それぞれの特徴と課題を示しました。細かい内容はここに書くものではないと思うので割愛しますが、現時点で私が見ていて「優れている点」と「大きな課題」を示しました。長所は伸ばすことができる。しかし、課題は自分で意識しなければ絶対に改善されません。苦手な部分から人は目をそむけるところがあります。本当に大事なのはその部分なのに「できない」「ちょっと苦手」と思うと「分かっていて気が付かないふり」をする。ここを現実に戻さなければ成長はないのです。

例えば「ピッチが速い」という最大の長所があるとする。これは本当に大きな武器です。だれにも真似できない。ピッチが遅い選手にピッチを上げる練習だけ行うと以前失敗したように「足先だけの動き」となってしまい重心移動が伴わない走りになってしまいます。これではどれだけピッチが上がっても意味がない。進まずにその場で足踏みをしている状況ですから。ピッチが武器ならその武器を磨きつつ重心移動もできるようにする。これにより飛躍的に記録は伸びます。長所を磨くことは必要。そのままでいいのではなくもっと上のレベルを目指さなければいけないのです。

逆に課題となる部分。「筋力不足」や「取り組みの姿勢」「スタートの不安定さ」「自信のなさ」等の部分は今後に大きな影響を及ぼします。どれだけ長所がすごくても「課題」が大きければその長所は完全に打ち消されてしまいます。その状況で走れるはずがない。長所は伸ばしながらも自分の課題に目を向けてその克服のために最大限の努力をしなければいけません。

今1年生でめちゃくちゃ速くなっている選手、入学当初から筋力が全くありませんでした。身体をコントロールすることができません。この状態でどれだけ練習を積んでも目指す動きはできません。以前、「許されない行為」があり自分で反省を込めて練習終了後15分間補強をすることを自分に課しました。やっとこれが終わったのですが気が付けばかなり筋力が上がっています。15分の30回。トータルで8時間分の補強です。その部分の差が他の選手と出ていると思います。「やらされている」部分だったかもしれませんが後半は自分自身で取り組んでいました。これが大幅なレベルアップの理由だと思っています。課題の克服をする中で自分自身で「やらないといけない」という気持ちが出てきたのでしょう。

「理由なき強さ」は一瞬で戻ります。一時的に「何故だか走れる」というのは選手の中にあります。この状態では絶対に次につながらない。きちんと明確な「理由」があるから強い。その部分が分かってこなければ次にはつながりません。こういう意識づけのためにも話をしておく必要があると考えました。

このあたりのことはもう少し書きたいのですが・・・。長くなってしまうのでまた別に書きます。うーん、相変わらずまとまりがないですね。内容的には面白いと思うのですが(もちろん私の中で)。上手く言葉にするためにはもう少し時間が必要となりますね。
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