kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基本練習

2014-01-11 | 陸上競技
前の記事の続き。というか本格的な内容。とにかく動きの基本をもう一度整理して選手に徹底したいと考えていました。小雨が降り続ける状態だったので屋外廊下でひたすらドリルをすることにしました。風邪を引くのは避けたかったので。

朝練の段階で私が頭で整理したものを紙にまとめて選手に渡しました。技術的な部分です。これまで出来ていなかった部分をもう一度確認して選手に視覚的に示し、ある程度頭の中で理解してから進めていきたいと考えていました。選手にも話をしていましたから受け手の方も「やらないといけない」という意識があったと思います。ここに来てやっとこちらが求める水準まで意欲の部分が上がってきたのかなと感じていました。何とかしなければいけないというこちらの想いが伝わる可能性が出てきました。いや、これまでもあったのでしょうがなかなか表に出てこなかっただけかもしれません。

午後からも同じような動きをひたすらやりました。これまでこのようなドリルを何度もやると集中力が切れてしまい思うような練習が出来ないということがありました。しかし、今回はそれでも強く押し切る気持ちが必要だと考えました。絶対にやらないといけない練習がある。ここできちんとやらないと今後の大きな伸びはないという危機感があります。説明をしながら動きを作っていきました。そのために何度も師匠に質問をして合宿を過ごしたのです。

細かいことを書いてもなかなか理解してもらえないと思います。保護者や中学生に我々がやろうとしていることは絶対に伝わらないと思います。表に見える部分がないですからね。かなり細かいことをやって行こうとしています。まだまだ私は不十分だと思いますが、それでも他校よりは技術的なことを細かく指導しているつもりです。外から見たら実績があると思われるような学校でも実際はメニューだけあって走っているだけというパターンも数多く存在しています。あまり書くと愚痴のようになってしまうのでかっこ悪いのですが本当の指導というのは何かを見極める力も必要になると思います。

動きをやって行く中で明らかに変わってきた者がいます。冬期に入ってなかなか思うように動けなかった小さなエースに関しては抜群に動きが良くなりました。言った動きがすぐにできるというタイプではないのですが、この手の動きはすぐにできるようになります。どのような意識でやっているのかを問うと「なんとなく」という返事(笑)。感覚的な部分を説明するのは難しいですからね。この様子を見ていると「走れるだろうな」という感じでした。高飛び選手(練習していないのでほぼスプリンターですが)も同様にかなり良い動きをします。なかなか動きはできないのですができるようになったら一気に高いレベルまで行きます。この冬で12秒中盤まで行けるのではないかという勢いがあります。

逆に大きなエースは動きが作れません。器用な方なのですが頭で考えすぎてしまうのか思うような動きができない。強制的にそのような動きをさせるという工夫も必要になるのだと思いますがその前の段階でパニック状態。かなり大変です。それでも強くなりたいという気持ちは大きいですからひたすらやって行くしかないと思っています。ここを克服しない限り中間での大きな伸びはありませんから。12秒前半で走ることが目標ではありません。高いレベルを目指すのであればここは絶対に克服しなければいけないのです。

腿上げまでなんとかたどり着きました。普段ゆっくりしか動けない者も足運びに変化が出てきて腿上げが速くなりました。どのレベルの話なのかという部分ですがここをしっかりとやって行くことで将来的な伸びにつながると思います。

走らずに本当に基本的な事を続けました。天候的な事もありちょうどよかったかなという感じかもしれません。とにかく数日間の時間をかけて基本的な技術練習を重ねて行きたいと思います。
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基本的なことの確認

2014-01-11 | 陸上競技
木曜日、この日から本格的な授業が始まりました。それに伴い朝練も再開。不足する部分を補っていきたいと思います。

先日の合宿で「技術的なこと」に関して指摘を受けました。ある程度できるようになってきたと思っていましたがやはりまだまだ勉強不足です。「勉強不足」というレベルがどのレベルなのかわかりませんが(笑)。かなりの場所に行って多くの指導者の指導を見てある程度は勉強してきています。が、それでも細かい部分はまだまだできていない。選手にも「私の力が足りない」という話をしています。どのレベルの指導者と比べて「力が足りない」というのかですが。一般的な練習を行うだけであれば今でも十分だと思います。しかし、「本気で勝負する」というレベルであればやはり不足している。目指すところが高いのでそこに追いつくためには今の自分では足りないなと思っています。

仲の良い指導者とよく話をするのですが「近くにいる人がすごすぎて自分たちの力不足しか感じない」という部分があります。「たまたま選手がいたから強い」というのとは違います。以前兵庫の学校に練習見学に行かせていただいた際に「選手を大規模に集めている学校が強いのは当たり前」だと言われていました。本当に良い指導者というのは小規模校でも毎年毎年インターハイに出場するような学校。きちんとした指導力があるから継続的にインターハイに進める。ここを勘違いする指導者が多いのが現状だと言われていました。中学時代から強い選手が集まれば当然強くなります。50人いてそのうち4人が強ければリレーでは戦えます。しかし、小規模校ではそうはいきません。来てくれた選手をどうにか強くしようと工夫をして練習をする。苦労は想像を絶するレベルだと思いますがそれでも上のレベルで戦える。「強い学校」というイメージが先行して実際は技術的な指導を全くしないというのもあります。私が目指す部分とは全く異なりますが。

合宿ではその「優れた指導者」だと私自身が尊敬している方々から直接話を聞くことができました。「偉い指導者」だと自分で感じている人は他の指導者に頭を下げてお願いすることが少ない。というかプライドが邪魔してお願いできない。私は自分の勉強になるのであればいくらでも頭を下げます(笑)。偉そうにしていることで何か生み出すならそうしますが、やはり大事なのは「不足を補う」ことができるかどうかです。このような最大のチャンスを逃してしまったらもったいない。同じ県内であれば尚更です。ここはかなり難しい部分があります。将来的にライバル関係になるのは間違いないですから「自分の選手を優先」というのが一番です。だからなかなか直接質問することができません。こちらも遠慮する部分があってこれまで避けていました。が、今回は図々しく何度も聞きました。形振り構わずです(笑)。

その中で自分の技術的指導に足りない部分、勘違いしている部分について学ぶことができました。まだまだ細かい部分は考えていかなければいけませんが「方向性」は見えてきたと思います。これまでやってきたことの「少しの違い」が明確になりました。陸上競技は0.01秒を争う種目です。この「少しの違い」が実際は大きな差になるのです。「漠然と練習をする」ことでもある程度の結果は出ると思います。実際に「少しの違い」のままで練習をしていてもチーム内に12秒20と12秒35の選手がいるのです。ここで満足してしまえば成長はありません。本当はこの選手たちももっともっと強くなれる可能性を残しているのだと思います。それを私が最大限に引き出せていないだけ。そう考えるともっともっと勉強してしっかりと考えないといけないという気持ちが強くありました。

実際に紙に書いてまとめていき、「何故動きをするのか」という部分をひたすら考えました。アドバイスに「余計なアレンジをするな」というのがあったので純粋にやっていることを分析して「何故やるのか」を考えてまとめていきました。動き的にはシンプルです。その動きの理由を明確にしなければ指導していても伝えることはできません。「真似をする」というのは非常に簡単です。これまでの指導も「真似ている」という部分があります。しかし、根本的な部分の理解、細かい部分の理解が不十分だったため「真似ている」だけで終わってしまって本当必要な動きにつながっていないのだと思います。難しい話ですが。ここまで考えて指導する必要があるのか?そこは分かりませんが私の性格的に・・・ということで(笑)。

選手には合宿終了時に「3日間は技術的な修正を最優先にする」と伝えています。師匠から「本気でやれば3日間で技術は変わる」と言われたというのもあります。その分、スピード持続系の練習が不足しますが「急がば回れ」ですね。最終的に「速くなる」ことが目的ですから間違った技術を身につけていくよりもきちんと考えてやっていくほうが結局は近道になると思います。全く走らないというのではなく「技術習得優先」という位置づけです。ある程度のことはこれまでやってきています。後は細かい部分の修正となります。これまで全くやっていないことをやるのであれば時間がかかると思いますが、根幹は変わらずに細かい部分を変えるだけです。

練習について書こうと思っていたらそれ以前のことが長くなりました(笑)。相変わらずですね~。練習に関してはまた別に書きます。お許しを(笑)。
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指導が・・・

2014-01-11 | 陸上競技
水曜日、始業式でした。この日は頭髪服装検査が実施されるのでまたもその指導に追われる。ここ最近はこの手のことが多すぎます。繰り返し繰り返し指導しています。かなり真面目に指導に取り組んでいると思います。これは誰のためか?こういう指導をしたからといって給与面に反映されるわけではありません。待遇が良くなるわけでもない。「誰のために」という部分は部活も生活指導も同じ部分だと思います。

こういう指導をしているとある程度生徒には伝わります。が、同僚に伝わらないことが多いですね。私が指導した後に追指導をお願いすると「時間がない」と言われて終わり。ここは考え方によるのかもしれません。私だって時間がないとないと思います。それほど暇をしているわけではありませんから。それでも本当に何のための指導をするのかを考えたら他の時間を削ってでもやらなければいけないことがあると思います。

批判、文句を言うのは簡単です。「あそこまで指導しなくてもいい」「やり方が悪い」と他人の行動を批判する。それなら自分はどうやるのか?やらない人間が他者を批判するというのはあくまで「傍観者」としての意見であり説得力や他者を動かす影響力は皆無に等しい。テレビを見ている視聴者が「この番組面白くない」というのと同レベル。誰かに影響を与えることはありません。この「誰か」というのは言うまでもなく「生徒」です。学校教育の目標自体が「生徒の人間的な成長を促す」というのが最大目標にあると思っています。そこから目をそらして「やり方が・・・」「言葉づかいが・・・」などといっているようなレベルでは先には進みません。

以前、授業の「総合実践」を大きく路線変更しました。これまでの流れを受け継ぎながらも時代に即したものに変更する。以前は「内閣総理大臣賞」を頂くような「先進的な授業」でした。多くの学校が本問してきて授業内容を教えてほしいという。目新しいというのもあり大きく話題となりました。が、様々な事情が重なりその授業展開ができなくなった。それまでも「こんなことをやっても意味がない」と言い続ける人はいました。「意味がない」というのであれば「これは効果がある」と断言できるものを自分で準備してその授業をみんなに協力してもらってやればいい。しかし、それはせずに「意味がない」という批判を繰り返す。一番楽な方法です。

私はもう一人の先生と協力して県外視察に行き、「新しい形の授業展開」を考えることにしました。今までの「良さ」を残しつつこれまでの「課題」を克服するための内容を考える。もちろんすべてが完璧な内容にはなりません。それでも試行錯誤しながら授業を組み立てていきました。それが今の授業展開です。最初のうちは生徒も戸惑いますが次第に「自分たちでやらなければいけない」という感覚が芽生え、班別会議を行い話をして順序立てて組み立てていく。気が付けばかなりの力が身に付いています。就職試験の面接などで大半の生徒が「総合実践」について話をして「自分たちの成長」をアピールします。大事なことだと思っています。

何故か今年度はうちの「総合実践」を島根からわざわざ見に来るという方がいらっしゃいます。どこで話を聞いてきたのか分かりませんが先日の文化祭にもわざわざ足を運んでもらいました。すごい情熱です。「教員主導型」の授業展開、「マニュアルに従った授業展開」ではなく「生徒主導型」「臨機応変に対応する授業展開」ですから面白い部分はあると思います。まー、優秀な生徒たちに助けられて成立しているというのもありますが(笑)。

話しが若干それましたが「信念」を持って生徒に対応していきたいと思います。時間はかかりますがやるしかない。不平不満を言い続けても何一つ改善されることはないのですから。「文句があるなら自分でやれ」という気持ちを常に持ち続けながらやっていきたいですね。自分が行動しないで「批評家」のようにあーだこーだ言い続けるような人物にはなりたいくないなと強く思います。

ということでこの日も指導をひたすら。結構大変でした。練習は休み。やってもよかったのですが私に余裕がなさ過ぎて・・・。反省ですね。
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