kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スタート練習2

2014-01-30 | 陸上競技
スタートに関してもう少し。

私自身も細かい指導ができるかどうかと言えば「できていない」と思います。目指すレベルと比べると間違いなく届いていません。それでも「ある程度」まではできるようになってきたかなとは思いますが、やはりまだまだです。それでも選手はある程度こちらが求めることを理解しつつあります。「教科書に載っていること」という部分では話ができません。というか、スタートの部分というのはそれほど詳しく書かれていません。結局は勉強するといっても試行錯誤するしかないと思っています。

師匠と先輩はとにかく感覚的に鋭い。そこの部分が一致していてそれを教えるための方法が様々ある。この時点でお手上げ(笑)。私では太刀打ちできない部分があります。それでも選手は勝負をしていかなければいけない。「指導者の力の差」で逆転するというケースは多々あります。実際に見てきました。私もそれに負けないようにしっかりと勉強していかなければいけない。考えていかなければいけないと思っています。こういう技術論を語るというのは難しい部分があります。なかなか教えてもらう機会もありません。「盗む」しかないといえばそうなのですがやっぱり分からない部分が多々出てきます。勉強してきたことを少しでも書いておこうとは思うのですが恥ずかしいので止めておきます(笑)。

私の「指導者としての特徴」は、図々しく切り込んでいくことだと思います(笑)。自分にできないことはある程度自分でも考えますが分かる人に聞くというスタンスです。それもかなりしつこく聞くので教えてもらえるという感じがあります。現時点では「スプリント」に関してのみですが、将来的にはもう少し視野を広げていかなければいけないなと思っています。スタートは本当に難しい。天才的な感覚の持ち主は自然にできるのかもしれませんが。

ジャマイカ式スタート、スタブロを両方そろえるスタート、腰を高く上げるスタート。様々なスタートがあります。大きくぶれている現状があります。私は師匠の影響がこれでもかというくらい強いのでオーソドックスなスタートしかしません。他のスタートのメリットが分からないからです。他県の選手でスタートでブロックをそろえて腰を高く上げるスタイルの選手がいます。間違いなく出遅れています。それがどうなのかはわかりません。これまで他県の指導者の練習の姿を何度も見てきましたが、やはりオーソドックスなスタートを指導されていました。「強豪校」と言われる学校でも特殊なことをやるチームもあると思います。しかし、そのスタイルは私には合わないなと思っています。以前の私であれば「真似てから考える」という部分もありましたが今はほとんどありません。

火曜日は本当に基本的なことを繰り返しました。チューブを使ったスタート練習も少し。感覚的に作っていくしかないと思っているのでそれに時間をかけました。大きなエースはこの局面がすごく苦手です。インターハイを決めた中国大会では前半が決まりました。というか、前半の局面でかなりのエネルギーを使ってしまって後半失速するという形でした。この子のレースパターンとは全く違うレースでした。結局それが後々まで影響してしまいシーズンの後半は思い通りに走れなくなる。「スタートが苦手」という意識があるのでそこの局面を改善しようということに強いこだわりを持ちます。それにより無駄なパワーを使ってしまい後半に身体が動かなくなる。たった100mですが多くの要素が含まれているのです。

4継の1走。1走なのにスタートが下手(笑)。本当は小さなエースが1走に入るほうがスムーズなのでしょうがこれはもったいないのでできません。この冬期に入り少しずつ改善されてきています。小さなエースに並ぶとこまではいきませんが30cm後ろについています。60mでこのレベルであれば十分かなと思います。細かい話になるのですが走りの特徴も大きく影響しています。膝から下が全くでない走りなので加速段階でも中間疾走でも同じような足の運びになります。真面目にやりすぎるので加速段階でこけてしまうこともありました。少し足を戻すような走りをするのでポジションがずれてしまう危険性があるのです。表現的に難しいのでどのように書いたらいいのか分かりませんが。さらに一歩目の引き出しの方向性がよくない。少し上に抜けるような運びになるので身体が起きてしまいます。これを改善するために何度もやってきていますが難しですね。

とにかく私自身もまだ「完璧に指導できる」レベルではないと思います。70%くらいでしょうか。何を持って70%なのか?動画を撮影してそれを見せて「動きがこうなっているよ」という指導ではないというのは確かです。それでは改善できませんから。その動きを改善するための方法を見出す。なぜそのような動きになっているのかを考える。そして修正していく。ここが重要なのです。「動きの課題」は分かるようになってきました。それでもまだ改善まではいきません。ここが大きな課題です。

何の話か分かりませんね(笑)。本当はもう少し詳しく書くと面白いのですが、ここは書きません(笑)。いつの日か100%に近い自信ができたら書くかもしれませんが。直接話をしながらあーでもないこーでもないと話せると面白いと思います。

ダラダラと書きました。申し訳ありません(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スタート練習(練習です)

2014-01-30 | 陸上競技
火曜日、指導に時間がかかったので1時間遅れで練習開始。この時間ロスはかなり痛い。やりたいこと、やっておきたいことがかなりあったのですが・・・。この遅れが今後にどのように影響するか。考えないといけない部分です。どこかで絶対に取り戻さないといけません。来週は大阪室内に出場するため後半はほとんど練習できない状態になると思います。1か月が勝負だと思っているのですがなかなか計画通りに進みません。

前日に少しスタートをやったのですが感覚的に良くない。継続的にやってきましたが、先週は時間の関係でほとんどできていません。この状態では大阪室内に出場する意味もなくなってしまいます。冬季練習は単調です。その中に刺激として目標として位置付けている大阪室内。勝負できるかどうかは分かりませんが大きなことだと思います。この大会に向けてスピード練習を行ったということはありません。いつも全力で走っています。しかし、いつもよりは短い距離が中心。120mまでの練習がほとんどです。モチベーションの維持のためにも大きな意味があります。

その大会に向けてもう一度スタートの確認。時間が足りません。1時間半でどこまでできるか。以前は「スタート練習」といえば「やるだけ」でした。スタートに関する知識も不足していましたし、細かい部分を意識する必要もなく「走力勝負」となる短長が中心でした。師匠が「中間疾走に関する議論はされるがスタートに関する議論はほとんどなされない」という話をよくされます。まさにその通り。私自身も中間しか考えていませんでした。100mが速くなってきた選手がいたので「これはまじめに考えないと」というところからのスタートです。実は大半の指導者がスタートに関しては細かく指導できないのではないかと思います。

私も同様。こういう性格ですからことあるごとに師匠や先輩にしつこく質問しました。最初はなかなか教えてもらえませんでしたが、ここ最近はある程度教えてもらえるようになってきました。以前から言われていた意味が自分なりに解釈できるようになってきました。いつも注意を受けるのですが「自分でアレンジするから良くない」という部分もあります。分かっていないのにやろうとしてアレンジする。結局本質から離れてしまうのです。

強い選手を指導しているから全てが分かっているわけではない。ある選手と話した時にぼやいていました。「スタートが良くないと指摘されたがどう改善するかを教えてもらえない」と言っていました。これに全てが集約されています。「良い」「悪い」というのはなんとなくわかるのです。それを改善するための方策が分からない。結局、教えてもらえることはないのです。本当にスタートの動きを細かく説明できる人というのは私の周りには数人しかいないと思います。本当に数人です。「分かっている」と言っても間違いなく細かくは説明できないと思います。

師匠が「スタートとバトンは技術だ」と言われています。これも分かりませんでした。とうか、どうやっていいのかが分からなかったのです。足運び、ブロックの位置、腰の移動の感覚、構えなど数えきれない要素がスタートには詰まっています。これをどうやって教えていくのか。大きな課題です。正直、「速い者は速い」というのがあります。反応が尋常ではなく速い女子選手もいます。これは努力でどうにかなる部分ではありません。しかし、その局面だけ速くてもそれ以後の動きが上手く組み立てられなければフィニッシュした時には負けています。30mだけ速いという選手では怖くないのです。また、やるべきことをわからないままやっていたら良い時と悪い時の差が激しくなります。たまたま上手くいったら記録が出る。いかなかったら出ない。調子が良い悪いではなく、根本的な技術改善ができないのであればやはりうまくいかないと思います。

1時間半の短い間である程度のことをやりました。前半厳しく指導しているので集中力は高かったですね。やらなければいけないという気持ちが強くなっているとは思います。

また長くなりつつあります。別に書きます。お許しを。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スタート練習

2014-01-30 | 陸上競技
火曜日、前の記事に書いているように練習に取り組む以前の話で止まっていました。以前のレベルから考えると取り組む意識は格段と上がっているとは思います。しかし、「約束事を守る」という部分、「礼儀をわきまえる」という部分。この二つは練習をする云々の前の段階だと思います。「強いチームだから練習さえすればいい」というのは違うと思います。保護者が「生活指導は求めていない「大会で結果さえ残せば何も言わない」というのであればうちの指導方針とは大きく異なります。「言うことを聞かなかったら殴ってもらって構いません」というのと同じです。「競技で結果を残すためであれば何をしてもいい」という考え方からすれば「プロセスはどうでもいいから試合で勝たせてほしい」という話になります。

物事に取り組む姿勢が重要だと思っています。また、「やらされている」という感覚や「やってもらって当たり前」という感覚から抜け出さなければ本当に強くなることはできないと思います。今、競技をやっているのは誰のためか?結局は自分自身の「輝ける場所」のためです。自分が一生懸命に力を出せる場所というのは限られています。また、自分が競技をするために保護者に資金的な負担をかけています。保護者は「子供がやりたい」ということであればある程度のお金を出してくれます。合宿に行く、遠征に行く、練習に必要なものを購入するなど全て「お金がかかる」のです。保護者への最大限の恩返しは「全力で物事に取り組む姿」を大会の場面で見せることです。県大会で勝つ、インターハイに行くという「表面的な活躍」だけではなく普段からの成長や大会で全力で取り組む姿を示す。このためにはやはり練習から一生懸命に取り組まなければいけない。全てはここです。

繰り返しになりますが以前に比べると格段とレベルは上がっています。しかし、「甘さ」が目立つ。昨年の夏に「この意識レベルのチームを指導することに意味があるのか」と真剣に悩みました。それでも何とかかんとかやってきましたが結局は冬期練習に入って問題が再噴出。問題が解決していないまま、自分たちの課題が何かというのが自分自身で分からないからです。問題の先送りというか現実から目をそらしている限りは何も変わらないのです。真剣に物事に取り組めなければ「中途半端」で終わってしまいます。選手は「一生懸命」かもしれません。しかし、それは過去の自分と比べてであって「本当に必要な努力」とは違うのです。今まで「1」しか頑張っていなかった者が「10」頑張れるようになる。これまでと比べると10倍。しかし、本当に必要な努力が「100」だとすれば目標到達点の10分の1しかできていないのです。求めるのは「本当に必要な努力」です。

私の感覚からすれば「もったいない」と思うのです。私は高校時代インターハイに出場できませんでした。学生時代何とかインカレと日本選手権に出場できましたが本当に「出場するだけ」で終わり。全て我流でやっていてかなり遠回りしてきました。それから考えると今の選手は恵まれています。それなりの指導者がいる。他校と合宿をしたり、本当に必要な練習を継続してできる。さらには私と比べると「才能」があるのです。とても私では到達できなかったであろう「全国で戦う」という水準まで力を引き上げることができるのです。それだけの「才能」を持っていても結局は本人がどこまで目指すかなのです。与えられたことだけをやるというのでは「自分のため」にならない。心から「強くなりたい」と思って真剣に取り組む姿勢を持てるかどうかで大きく変わってきます。これは「価値観」の押しつけですかね??一アスリートとして「どこまで強くなるのか見てみたい」と思う。当然のことだと思います。

最終的に選手次第。こちらの「想い」をどれだけ感じ取ってくれるか。そこが全てだと思います。「スタート練習」について書こうと思っていたのですがまた話が「指導」の話になっています。興味がない人は全く面白くない話だと思います。それでも自分の中でここを消化しない限りは前には進めません。この記事で「指導」に関しては終わりにしたいと思います。書き始めたらきりがないので。

面白くない内容で申し訳ありません。読み飛ばしてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする