kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習見学2日目

2014-01-16 | 陸上競技
水曜日、この日も練習見学をさせてもらうことになっていました。とはいえ、通常授業日ですから練習は午後から。普段よりも早く始まるということでしたがそれでも時間があります。午前中は浅草に行くことにしました。ここに関しても書きたいことはあるのですが、記憶が鮮明なうちに練習について書いておきたいのでこちらは気が向いたら書きます(笑)。

練習開始は14時半からでした。前日は3年生も参加していましたし、全国入賞する選手が複数名参加していました。この日は別メニューになっていたようです。それでも選手達は十分競技力が高いのですが(笑)。層が厚いですね。

短距離の練習は最初室内で行われました。この間は「他のパートの練習を見ておいて」と言われました。極秘練習なのかもしれません(笑)。ということで跳躍や投擲のアップを見ていました。どのパートもダイナマックスを使用したアップ。跳躍も河川敷を利用してダイナマックスを投げていました。ここは本当に工夫だと思います。投擲の先生に話を伺ったのですがグランドが狭いので他の場所を利用しての練習が多くなるとのこと。宮崎に行った時も同じようにグランド以外の練習を重視されていました。勉強になります。

今度はグランドの中で投擲がアップを兼ねて補強をしていました。補強を兼ねてアップ?かもしれません。ここも意識するポイントを明確にして練習をされていました。今回訪問させて頂くきっかけになったのはうちのBOSSから投擲のDVDをお借りして見たからというのもあります。この投擲の先生が指導されている映像を見て「行ってみたい!」と思って行動に移しました。狭いスペースだからこそ出来る練習、練習時間が確保できないからやる練習がある。この辺りも見ることができたのは本当に大きいと思います。疑問に思った事も直接質問をすることができました。

前日に「前に来た先生はじっと練習を見ていた」と言われていました。複数の先生が来られて練習をずっと見ていたとのこと。「あなたのようにあれこれ聞いてくる事はなかった」と。これは良い意味なのか悪い意味なのか(笑)。せっかくの機会なので聞けることは全て聞いておきたいという気持ちが強くありました。これは「褒め言葉だ!」と勝手に判断しています(笑)。単純ですね(笑)。

短距離も屋外に出てきました。昨日と同じようにダイナマックスを始めました。とにかくここはしっかりと見ておきたいと思って集中。前日とは異なり総監督の先生もあれこれ指示を出しておられます。この中に何かヒントがあるのではないかと思い近くで話を聞きながらその動きを見る。この繰り返しをしていました。見ていると「良い動きをする選手」と「異なる動きをする選手」がいました。感じたことをすぐに質問をしてみました。正確にいうとすぐではないのですが、タイミングを見計らってという感じでしょうか。

ここに関してもまた別に書きたいとは思います。多分ですが。ひとまず新幹線が到着しそうなので中途半端になる前に一区切り付けておきます。この時点でかなり中途半端ですが(笑)。お許しを。
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練習見学3

2014-01-16 | 陸上競技
この日印象に残った事を書いておきます。

この学校には全国各地から練習を見学させて欲しいという話があるようです。「先生だけで来るよりも選手を連れてきてください」と何度か言われました。指導者が見て満足して帰るだけではなく実際に選手が肌で感じることで強くなる可能性が出てくる。その方が早いですよと。ものすごく懐が深い。全国的に無名の学校のうちの選手達であっても受け入れてもらえる可能性があるというのは私としても本当に嬉しく思いました。

また、ある学校の選手の話をされました。練習に参加して帰り際にお礼を言いに来た時の話。その選手に「目標は?」と聞くと「12秒6です」との弁当。現在12秒9なのでなんとかベスト更新して12秒6を出したい。普通です。が、その時「それが目標ならそれでもいい。けど、その記録ではインターハイには行けないよね。」と話されたそうです。選手にとっては大きな目標かもしれませんが大きな視点で見た時に本当にそれで良いのか?という問いかけだったのだと思います。どうせやるならもっと大きな目標を持ってそこを目指しなさいという話をされたということでした。目標記録を「12秒36」と書いて選手に渡したそうです。自己満足で終わらない。つねに高いところを目指す。

我々はいつの間にか「出来ないかもしれない」と考えてしまう。自分達の中で限界を決めてしまってそこを越えることはできないと思い込む。だから、それ以上強くならない。指導者が枠を決めてしまってそこから抜け出せないようならそこで終わりなのです。先生の話を伺っていてなんども「日本一」という言葉を聞きました。常にそこを見ているのです。選手に「そんな練習では日本一にはなれません」と言われていました。選手の中にももっと強くなりたいという気持ちが生じるのだと思います。

また、この日の練習でスピードが持続できない選手が何人かいました。特に声かけをされることもなく「見ている」という感じでした。最後に「練習をきちんとやっていないから走れないのです」と言われていました。練習をやったつもりになって様々な場面で誤魔化している。だから走れない。それを自分自身で知りなさいと。ここはかなり割愛させてもらいます(笑)。ここは今の私にとって本当に大きな話でした。きつい練習でそれなりにやっている姿を何度も見てきました。「頑張っている」というのは間違いないのですが「強くなるための練習」にはなっていない。ここは大きな違いです。疲れているからそれなりにやるというのでは絶対に強くならないのです。

「うちで練習をしたから強くなると勘違いしていないか?」とも言われていました。何処で練習をするかではない。何をするかだと。同じ練習をしているつもりになっているかもしれない。しかし、本当にやらなければいけないこととは全く違う。そこが分からない限りは絶対に強くならない。この部分は指導する者にも言えることだと思います。きちんとした練習をきちんとやらせる。ここが大切なのです。

「いつも陸上を一番に考えなさい」というのも何度も言われていました。これは言わずもがなですね。今の高校生は陸上以外にも様々な事に興味があります。当然といえば当然。しかし、そのような状態であれば持っている力を最大限に伸ばせない。ここもよく考えていかなければいけない部分だと思います。勉強をするなと言っているわけではない。そこは考えたらわかる話です。自分が一生懸命にやることに対してどれだけ優先的に考えることができるかなのです。

この日は練習の中身についてというよりは「強くなるための心構え」について多くの事を感じることができました。本当に貴重な時間でした。練習見学を一日だけにしないで本当に良かったと感じました。

本当はもっともっと書きたいことがあるのですがここは省略(笑)
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練習見学2

2014-01-16 | 陸上競技
続きです。

圧倒されている中で練習は始まりました。全員がダイナマックスを使って練習をしていきます。短距離、投てき、跳躍、ハードルとそれぞれ指導される方が違うのですが簡単に指示が出ていきなり動きが始まる。全く同じ事をしているわけではないのですが練習の中にダイナマックスが全て入っています。通常の学校では考えられないくらい多くのダイナマックスがありました。何年も前からダイナマックスを使った練習をされているのは陸上雑誌や専門書などで知ってはいました。が、実際に見るのは初めて。見ていてワクワクする感じがありました。

私はひたすら見る。総監督の先生から「見て動きの違いを理解して」とだけ言われました。その動きのポイントの説明はありませんでした。あれこれ教えるよりはまずは目で見て理解しなさいということだと思い、とにかく見続けました。見ながら気になったことはコソッと質問。あまり話かけて練習の邪魔をしたらいけないと思いながらもせっかくの機会なので見て感じたこと、疑問に思ったことを聞くようにしました。やはり図々しいですね(笑)。

とにかく見ていると「できないだろうな」と思うような事ばかりでした。練習前に他の先生から「ウエイトは全くしない」と伺っていました。それでも身体の軸がしっかりとしている。見た目の凄さもですが細かいところのすごさを強く感じました。何のためにやっているのかというのかは明確でした。選手は汗だく。休む間もなく動き続けました。私自身が驚いている中で練習が進んでいきました。この日の練習は走り込むことがメインだったようで「あっちで走ってくるから他の先生に話を聞いてみて」と言われました。走る練習を見たいというのもあったのですがここに来た目的は速い人の走りを見ることではなく「練習の中に何があるのか」を勉強することでした。学内のグランドに残ってしばらく話を聞くことにしました。

ハードルの先生に色々と教えてもらいました。何のためのダイナマックスなのか?実際に総監督が選手の練習を見ていて「これは意味がない」と何度も言われていました。「同じようなことをしているだけ」「こんなのでは強くならないよ」と何度も言われていました。練習方法の紹介は様々な場所でされています。ダイナマックスを使って練習をしている学校は他にもあるでしょう。しかし、ほんとうに何のためにやっているのかを分かっていないままやる練習では「疲れるだけ」なのです。目的をきちんと果たせない状況での練習では「やって満足して終わり」ということだと思います。普段から練習ではそういう話しをしていますがそこへの理解と徹底は指導者も選手も必要だと思います。

実際にやっている選手に聞きました。で、結局私も少しだけやってみることに。見ていて意識するポイントを感じていたのですが実際にやってみると出来ません。ハードルの先生からもコツを教えてもらいながらやっていきました。ダイナマックスをやっていて「速いな」と思う部分があったのですがやはり意識するポイントがありました。全然違います。分かったとは思いません。まだまだ分からないことの方が多いからです。これだけ見て「分かった!」と言えるのなら既に自分の所の選手が考えられないくらい強くなっていると思います。やはりまだまだ見る目がない。これは私個人の考え方なのですが、練習見学をさせてもらって分かったと思っているようでは絶対に指導はできないと思います。「真似をするだけ」で強くなるのならこれほど簡単なことはありません。やっていることの意味を理解して何度も試行錯誤して初めて意味が出てくるのです。

教えてもらったり動きを見たりしながら時間が過ぎて行きました。せっかくなので走る練習も見せてもらうことに。土のグランドで走っていました。今年になって初めての走り込みだったようです。総監督は練習を「見ている」と感じました。ここの表現は適切ではないのかもしれませんが「見ている」のです。ここに関しては後で詳しく聞きました。あえて書きませんが(笑)。そこに大きな意味があったのです。それが次の指導につながっていく。今の私にそこまで達観した練習ができるかと言われると難しいですね。

見ていて「強くなるんだ」という気持ちがすごく伝わってきました。とにかく妥協がない。「強くなるためにやる」という気持ちが大きくあるのだと思います。かなりの量を走ってたのですが淡々と走っています。テンポ走と言われていましてが女子の走りはすごいレベルでした。様々な学校で練習を見させてもらっていますが、それぞれの学校の特徴があります。「頑張っています」という姿は一切ありません。とにかく淡々と「強くなるため」にやっている。それが伝わる練習でした。ここは大きな部分だと思います。

私は怪我をしている3年生からあれこれ話を聞いていました。こういうのも大切だと思います。実際に練習をしている選手から聞くことでどのようなスタンスで練習を進めているのか分かります。また、指導のポイントも。ここで聞いた話が後で総監督から聞く話とリンクするのですが、選手が素直に感じている部分というのは大きなことだと思います。

練習は開始して1時間半程度で終わりました。あっという間です。ここにも驚きました。練習の中に流れがある。これは関西でも感じたのですがとにかく休まずどんどんやっていく。やはり圧倒されました。これから2時間近くは話を聞くことに専念しました。練習を見ることも大切ですがどのようなスタンスでやっているのか、何を重視しているのかを聞くことで見えてくるものがあります。そのために行っているのです。

貴重な時間を過ごすことができました。この辺りのことはまた書きたいと思います。
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練習見学1

2014-01-16 | 陸上競技
火曜日、夕方から練習見学をさせてもらいました。何度も書いていますが日本一の学校です。かなりビビっていました(笑)。品川に早く着いたので時間を持て余していました。ウロウロするのもどうかと思い、早めに学校へ行くことにしました。もちろん、約束の時間に訪問するので早く到着しても学校の周りを見るだけです。

写真を撮るのもどうかなと思ったので学内は撮影しませんでしたが、すぐ隣に大きな川があってそこにグランドがあります。こちらのロケーションは本当に素晴らしいものがありました。先日うちのBOSSから見せてもらったDVDで練習をしていたスロープもありました。グランドはラグビー場と野球のマウンドがあり球技場といった感じでした。



が、学内の練習場所はそれほど広くありません。直線で60m。これが8レーン。私が想像していた以上に狭い。とらにのスペースはテニスコートになっていて練習する場所自体があまりないのではないかと感じました。この中で日本一の選手が育つというのは本当にすごいことだと思います。先日師匠が富山の学校の話をしてくれました。雪が積もって練習ができないことが多いので工夫をして練習をしているとのこと。走る練習ができなくてもしっかりと力を上げることはできると言われているのを思い出しました。指導者の工夫によりどんな場所でも練習はできるのです。「できない」という固定観念があるからそこから抜け出せない。間違いない事実だと思いました。

まだ授業中だったので遠くから見ていると主顧問の先生が授業をされていました。なんとそのタイミングで河川敷の方に出て来られました。こちらも心の準備ができていない(笑)。とはいえ、挨拶をしないというのは失礼ですから近寄って行って自己紹介をさせていただきました。緊張。流石に全く面識のない状態でしたからドキドキしました(笑)。その後教官室に案内して頂き、他の先生とお話をさせていただくという流れでした。全員初対面なのですが様々な話をすることができました。体育の教員5人が陸上の専門で指導されている学校は日本中どこを探しても無いのでは?それくらい充実したスタッフが集まっている。ここに関しては自然発生的にこうなったと言われていましたが、本当にすごい話です。それぞれが常に日本のトップ選手を育てておられ、跳躍の指導は日本記録保持者です。恐ろしい(笑)。

練習開始となってこれまたいきなり話を振られました(笑)。挨拶くらいはと思ってはいたのですが、そんな雰囲気ではなく自己紹介とどのようなことを勉強させてもらいに来たのかを話しました。地方の一指導者がこのような場所で話をさせてもらえるというのは本当に良い経験になります。選手は本当に表情が良く生き生きしていると感じました。すごく大きな選手がいるわけでもない。それでも12秒36の持ちタイムの選手は4継メンバーには入れないとのこと。短距離女子の人数は10人弱くらいだったと思いますが12秒6くらいの選手が一番タイムが悪いという感じでした。かなりのレベルの中で練習を行っているのだなと感じました。

練習に到達するまでの前置きが長すぎですね(笑)。記事を変えます。書きたいことはたくさんあるのですがうちの学校の練習のことではないので細かいことは書けないと思います。それでも私が感じたことは書けるかなと。しばらくお付き合いください。

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東京へ

2014-01-16 | 陸上競技
更新が滞りました。数年であれこれやっていたら更新する時間が確保できませんでした。言い訳です(笑)。

火曜、学校が始まるのですが私は年休を取っていました。本来出張だったのですが色々とあって「自主的活動」となったので三日間連続で年休を取ることに。毎年年休自体はかなり余っていたので問題はないと思います。これにより完全に「好きな事をする時間」という位置づけになりました(笑)。

東京へ行くことにしていました。せっかく東京へ行くのだから学校訪問だけで終わるのではなく陸上の勉強もさせてもらえたらと考えていました。こんな機会はそれほど多くはないので可能なら強豪校の練習を見学させてもらえたらと。昨年末行こうと決めた時にどうせ行くなら一日見て終わりではなく二日見た方が自分のためになるなと思いました。自己中心的にです(笑)。行くなら日本一の学校に行こうと思い、インターハイ総合優勝や男女リレーでマイとし大活躍をされている所を考えました。全く面識がないので知り合いの先生にお願いして連絡を取って頂きました。大学時代の同級生がその学校にいらっしゃるということなので無理を言ってお願いして頂きました。すぐに申し出を受け入れて頂き、年明けに訪問することに。トントン拍子で話が進んで行きました。こういう部分ではラッキー度は高いと思います。

そういう状況だったので出張にはならず。三日目に学事視察という形で訪問させて頂くことはできますが他の二人の「おまけ」という形の扱いです(笑)。これはこれで良いのかなと。そんなこんなで東京へ行って様々な勉強をさせてもらえたらと思っていました。田舎者なので人が多いところで本当に生活ができるか?一人で大丈夫か?という多少の不安はありましたが全く問題なし(笑)。よくよく考えてみると10年近く前には一人で福岡に1週間くらい陸上の勉強に行きました。こういう機会をどう生かすかだと思いますね。行くだけで終わっていたら何もなりません。指導者自身が勉強をする、見る目を養うという意識が必要だと思います。

ということで強豪校へ訪問させてもらいました。これに関しては問題がない程度に書いておこうと思います。自分の所の練習をではないのでここにはあまり書けません。大きな刺激を受けました。百聞は一見に如かず。まさにこの言葉が当てはまります。

多分帰りの新幹線の中で地道に更新していくと思います。しばし時間をください。
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