kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ミーティング

2014-03-18 | 陸上競技
日曜日、学校に戻ってきたのは19時前。通常であれば解散するところですがこの日は「最大のチャンス」と感じていたのでミーティングをすることに。このチャンスを逃したら絶対に変われないと感じたからです。これほど大きな刺激を受けてそれでも今までどおりにするというのでは何のために行ったのか分かりません。ここで自分たちの取り組みを見直したり、やるべきことを考えていくというのが必要。迎えの関係などもあるとは思いましたがここは絶対に外せません。

まず最初に各自に感じたことを話させました。これだけ刺激を受けて何も話ができないというような選手では今後何をやっても効果は出ません。また、「自分の想い」を自分の言葉で顔を上げて話をする。こういう行為がきちんとできるようになるというのが本当の意味でのスタートになると思います。各自が「声が出ていた」という部分、「先生との信頼関係」という話をしていました。特に印象に残っている話だと思いますね。

キャプテンは少し視点が広かったかもしれないという話でした。「自分たちは何もできていなかった」という話をしていました。ここに気づけたことがひょっとしたら最大の収穫なのかもしれないと感じています。これまでは「自分たちはやっている」「できている」と感じていたことが実際はできていない。これを私から言われ続けていても「反抗的な態度」にしかならない。「誰のために言っているのか」という部分よりも「またグチグチ言われている」という感覚にしかならない。だから嫌そうにやることになる。典型的な悪循環のパターンです。しかし、今回「できている」チームを目の当たりにしたことで自分たちが今まで言われてきたことが分かったのではないでしょうか。

県内のレベルで言えばうちのチームは「ある程度の水準」だと自負しています。できていないと言ってもかなりできている。だから、選手は注意を受けても「自分達はできている」と感じる。比較対象が「自分達より下」なのですから。しかし、全国を見ると自分達よりも上の選手たちが数えきれないほどいる。競技力もそうですが「取り組む姿勢」においても大きいな「差」があります。このことに関して「気づく」という機会があるかどうか。大きなことです。

返事一つをとってもそうです。「返事をしなさい」と言い続けていました。自分たちは「返事をしている」と思っていたはずですが、Miyashoの選手と比べると半分以下の声の大きさ。自分たちはできていると思っていてもそれができていなかった。ここの「感覚の差」です。私は何度も何度も色々な学校に行って練習を見ています。また、うちのチームとしても「良い時」「悪い時」を見てきました。強くなるチームというのは「共通する部分」があるのです。そこが大事。その「共通する部分」というのは「言われたことをきちんとやる」という部分です。「声を出しなさい」「返事をしなさい」「補強をしっかりとやりなさい」と言われたことに関して絶対にやり遂げる。「まぁいいか」という気持ちでやっていません。「絶対にやるぞ」という気持ちで取り組む。ここが大きいと思います。

今までのことを繰り返し書いていたらまたマイナスになります。選手には「これまでできていなかった」ということに気付いたことが大きい。過去はどうにもならないがこれから確実に行動を変えなさいという話をしました。できていなかった事実は変えられません。しかし、これからの行動を変えることは可能なのです。逆に変えなければこれから先の成長はありません。私から「変わらなければいけない」と感じたことを評価しました。それだけでこの合宿の意味は大きいと思います。逆にここで変われなければもう「インターハイには届かない」と思います。それほど甘いものではありませんから。まだ間に合う。そう感じています。

私からも「信頼関係」について話をしました。Takasu先生に言われた「対話をする」という部分。私は競技場で選手と一緒に走ることはできません。レースで走るのは選手なのです。だからこちらがイメージしていることと選手の走りの感覚を「一致させる」という作業をしなければいけません。それは練習中にしかできないこと。それでも質問をしたら「良かったです」「遅れました」「違います」の単語でしか返ってこない。この状況が続けば間違いなく「コミュニケーション不足」が生じます。こちらとしても「聞いても答える気がない」という感じが続くので質問する気がなくなります。ここから「信頼関係」というのは生まれなくなるのです。

私は選手が強くなるための「サポート」しかできません。実際は選手自身が「強くなりたい」と思ってそのために私から言われることをきちんと聞いてくれるかどうかなのです。どれだけ力があっても一人で強くなることは不可能です。毎日の練習の中で他校の顧問の先生と関わることはほとんどありません。コミュニケーションが取れないようであれば先には進みません。雑談などもここ最近はかなり減っていました。これも私の配慮不足というところがあるかもしれません。

私自身もTakasu先生を見ていて「このままでは駄目だ」と感じました。選手が変わらなければいけないと感じたように私自身も「変わらなければいけない」のです。これまでの自分のスタンスから大きく踏み出して変えていかなければいけない。そうしなければ成長は止まってしまいます。大きな刺激を受けましたし、進むべき方向が見えてきました。私自身、大人にならなければいけないと強く感じています。

貴重な時間でした。これが選手にとって同じくプラスになればと思います。
コメント
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