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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

みんなで一つのことをやる

2014-03-22 | 陸上競技
合宿から戻って数日間、選手が自主的な活動を始めました。百聞は一見に如かず。私がどれだけ話をしても直接目の当たりにする方が何倍も伝わるのだと思います。様々な刺激を受けているのですが自分達の最大の課題を克服するために練習の最初に「声だし」をすると言い出しました。どちらかというと大人しいうちの選手たちから「声だしをする」というのはこれまでからするとものすごいことです。

人任せになったり、練習中に声が出ない。それは「恥ずかしいから」というのが大きな理由だと判断したようです。紙には「恥(女)を捨てる!」という表現が書いてありました。何度も何度も言い続けていたことですが自分達からこの言葉を書き出すというのはかなりの覚悟の表れだと思います。ここが本当にチャンスだと感じています。

以前、チームが県内最強だと自負していた時期があります。県総体でトラック総合優勝を果たした年とその前年です。ここは選手の意識レベルが本当に高かった。私が言い出したのか選手が言い出したのかは定かではありませんが「言霊」の話をした後に「声だし」をはじめました。自分達がどのような意識で練習に取り組むか「言葉に出して宣言する」ことで高い意識レベルで練習に取り組もうというものです。口にする言葉も自分達で辞書を引きながら考えていました。

「勝つために手を抜かず努力を惜しまない」「恩義ある人のために正しい道を貫く」「自分のため、チームのため、絶えず競争心を持ち日々過ごす」というたった3つの言葉です。これをグランドの真ん中で1人が大声で叫びそれを他の者が復唱する。必ず全員で大きな声を出すというチーム内のルールでした。こんなことに意味があるのか?と他の人に言われたことがあります。が、実際に強くなりました。

みんなで決めたことをみんなでやる。やらされるのではなく自分達で実際に行動する。恥ずかしがらずに自分達の意志で大きな声を出す。声出しをすることで様々な事が変わります。これもやらされるのではなく自らやるということに大きな意味があるのです。まわりから「バカなことをやっている」と言われようと関係ないのです。そう言う選手には絶対に出来ないことですから。

何年か前、冬期練習の 始まる前に「声だし」をするように指示をしました。もちろん自分達で考えた言葉を口にするようにしました。しかし、これはある時はやる、ある時はやらないというものでした。私からやらされているという感覚の者もいたでしょうし、チーム内に「声出しなんかしても意味がない」と考えている者がいました。他の人と一緒に協力して何かをやるということに「拒否反応」をあからさまに示していました。結局、気がついたらやらなくなっていました。こういうチーム状況であれば結果はすぐに分かります。団結という言葉からは程遠い雰囲気の中でやっていくことになりました。明らかにチームとしての活動が出来るレベルではなかったのだと思います。

今回はどうでしょうか?自分達でやると決めたことを恥ずかしがらずに継続できるでしょうか?逆に数を重ねるうちにさらに大きな声が出せるようになるとチームは激変すると思っています。ここで自然消滅するような「覚悟」ならインターハイに届くなんてことは不可能です。やれば絶対に出来ること、自分達で決めたことを恥ずかしがらずに全力で継続できればチームは大きく変わると思います。

本物になるかもしれません。楽しみです。
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