kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ドリルとトレーニング

2014-03-21 | 陸上競技
木曜日、この日で平成25年度の登校日は終了。私も1年生の担任を終えました。正確にはまだまだやらなければいけない「事務仕事」が大量に残っているのですが生徒の前で話をするのはこれが最後でした。ミックスホームルームという特殊な形を取っていますから実際に授業で担当しない生徒も32人います。SHRや掃除などの時間しか話をすることもないのでなかなか難しい状況なのですが良い生徒が多く非常に安定した生活をしてくれたと思います。数人怪しいかなというのもありましたが何とか最後まで来たという感じですね。

結局10時過ぎには学校が終わることに(笑)。早い。この日の練習開始を12時半としていたのでそこまでかなり時間があります。なんだかんだとやることがあったのですぐにこの時間になってしまいましたが。日めくりカレンダーが完成したのでそれを部室の扉に設置することに。が、それを設置する道具がないので文房具店に「フック」を買いに行きました。安い磁石では落ちてしまうので「強力磁石」で取り付けることに。毎日目に付く場所に置くことで目標意識も高まると思います。とにかく「自分たちでモチベーションを上げる」という行為をしてもらいたいですね。

練習はドリル。雨予報だったのですが何とか持ちこたえていました。ダイナマックスを使ったアップを行ってからドリルへ。ドリルもとにかく原点に帰って地道に練習をしていくことに。慌ててしまうと動きが崩れます。「強くなりたい」という意識が大きい時にしっかりと動きをしておくことで1か月かかっても修正できない動きが一日で改善できることもあります。「自分で必要と感じるかどうか」で練習の効果は全く違うのです。これまでの練習の流れを確認するためにマットを使って寝転がってから足運びの確認をしました。確認作業をしてから立っての動きへ。しつこいくらい行いました。これにより数人は劇的に改善される。やはり「モチベーション」というのは大事です。私自身もモチベーションが高くなった瞬間から「動きを意識させるための練習」について考えるようになりました。方法論が浮かんでくる。自分自身の問題の克服もできている感じがありました。ドリルを1時間半程度行ってからトレーニングへ。

こちらはいつも通り。シャフト補強とバランスディスク。シャフトも人の教えながら行うのでいつもよりも意識が高くなっていました。通常であれば股関節の曲がり具合が甘かった部分もこの日は深く曲げることができる。「やればできる」のです。それがいつの間にか「まぁいいか」という感覚になってしまっていて雑な動きになっていた。私から指定をされても「自分は正しくできている」という感覚のままだのでなかなか改善されません。人に教えながらやることで「正確な動きをしなければいけない」という感覚になりますから普段よりも集中力が高まります。大事なことですね。

バランスディスクも初めてやる者はなかなかできません。教えてもらいながらやる。逆に教えながらやる。こういう経験が自分たちを成長させていきます。初めての割には結構できる者もいます。うちの選手の中にはビビっている者もいました。通常考えると現時点で勝負できるレベルではありません。それでも高い意欲と身体能力があれば一瞬で逆転されてしまう危険性もあるのです。自分たちがどうなりたいのか?どのような競技生活を送りたいのか?これがうちの選手にとっては大切なことだと思いますね。

この日も先週とは全く違う雰囲気のなかで練習ができました。私との「対話」もできるようになってきています。人は「きっかけ」あれば大きく変わることができる。それを目の当たりにしています。中学時代の実績がなくても県で優勝することはできる。中学時代に負けていた相手でも練習をしっかりとすれば勝てる可能性もある。それを実際にやってのけている選手がうちにもいます。本気になればどこまででも強くなれるのではないかと思っています。4継で勝負するためには両エースの覚醒が必要です。この2人が本来の力を出せばうちは輝きます。どこのチームよりも輝ける存在になってもらいたい。そう思います。

日めくりカレンダー、「ディズニーキャラクター」が大量の書いてありました。今年のインターハイは山梨。インターハイに行ったらディズニーに行こうと言っていますからそれも高いモチベーションになるのかもしれません(笑)。日めくりカレンダーに書いてあることで身近なものとして感じることができるようになるかもしれません。何とかしてインターハイをつかんでもらいたいと思います。そのためにはやるしかない。そう思います。
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雰囲気が変わる

2014-03-21 | 陸上競技
水曜日、この日も朝はミーティング。短距離の一人は長距離とジョグをさせることにしました。本当に戦うための準備です。先日宮崎に行ったときに「記念タオル」を頂きました。これは沖縄インターハイで400mHで優勝、マイルで3位になったことを記念して作成したタオルです。この時400mHで優勝した選手の話を聞いていました。どのような努力をしてきたのか。ここの部分の話をある選手にしてそこに向けての「努力」について伝えました。本気になれば行動が変わります。自分が強くなりたいのであれば自分でやるしかない。このタオルを預けました。結果を残してきちんとタオルを返して欲しい。実際に努力をしなければ目標には近づけないのですから。

他の者は日めくりカレンダーを作成したり、具体的な行動を紙に書く作業をしていました。こういう作業は「チームとしての団結」を生むのではないかと思います。基本的には自主的に行動している部分ですから選手同士でコミュニケーションを取りながらやっていくしかありません。こういう中で目標の共有や意思疎通ができるようになるのだと思います。明らかにここ最近はこの手のことが不足していました。前日の話をした後にも選手はこの準備をしていました。大事なことです。

午後は会議。その間にも選手には練習をさせることにしていました。色々あって普段一緒に練習しない者に教えながら練習をすることになりました。こういうこともきっかけになると思います。他県に行って「他の人から教わる」という経験をしました。これも何度も言っていますが「自分が理解できなければ人に話説明できない」と思います。また、こういう機会に人前で話をする経験があると声も出るようになりますし、雰囲気も明るくなります。ダイナマックスを使ったアップは見ることができましたが結構いい感じになっていました。もちろん、私自身も積極的に選手に関わるように心がける。雰囲気づくりの一員を大きく担っているという感覚を持たなければいけないと思っています。

会議が終わってから練習に戻りました。この日は動きをしてから短い距離を走ろうと考えていました。前日もバトンまでしかやっていないので練習量としては不足気味かもしれませんが「優先事項」は何かを考えてからの練習です。「追い込み」をする前に練習の雰囲気を変え、物事に取り組む姿勢を大きく変化させる必要があります。逆にここができれば一気に練習の質が上がります。ここ最近は雰囲気は悪かったものの練習量はそれなりにやっていました。が、「それなり」でしかない。それでも量を追う練習よりも「自分たちで練習を作る」という感覚で取り組む姿勢を身に付けさせたいと思いました。

短い距離を結構やってから最後にマーク走。これも最近前半の部分の練習をやらなくなっていました。以前は「加速ドリル」と位置付けて結構な量前半のマーク走を行っていました。最近はやっていないので設置する距離も分からなくなっていました。以前から「きちんと記録しておくほうが良い」と何度も言い続けていたのですが全く伝わっていませんでした。これがこういう時に出てきます。かなり練習の流れが止まってしまいましたがそれでも必要だと思って行いました。こういう機会がなければ「今まで言われていたことがこういう部分に出てくるのだ」と感じることができませんからね。

加速マークと中間マークの両方を行いました。後半は練習時間も長くなったので集中が切れそうになりながらもなんとか乗り越えることができました。声も出るようになってきましたから雰囲気も変わってきています。これが継続できれば本当に変わると思いますね。練習時間は5時間くらいになりました・・・。量を追うことはできていませんが、かなり中身のある練習になったのではないかと思います。
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火曜日2

2014-03-21 | 陸上競技
火曜日、前の記事のようなことがあったので朝は練習を一切せず。とにかく時間が許す限りミーティングを行う。

練習の最後に全体を集めて話をしました。気持ちを切り替えるためのものです。選手だけではなく私自身も大きく切り替えなければいけないと思っていました。実際、ここまで自分自身のモチベーションが低下したのは記憶がありません。御理解いただけるかどうかわかりませんが基本的に私は「陸上競技が大好き」という生活を送ってきました。生活の中心が陸上競技であり、家庭には大きな負担をかけていると思いますが家のことよりも部活のことを優先してきました。それは「目の前で一生懸命になる選手がいる」という部分があったからです。

以前一度だけ「部活を辞めよう」と思ったことがあります。これは本当に一生懸命に練習してきた選手たちが引退するときです。この子たちt比べるとどうしても「物足りない」という部分がありました。引退レースに出発する朝練、ある部員が練習にきませんでした。保護者が荷物だけ持ってきて本人は来ない。事故にでもあったのかと心配していました。8時過ぎに駐車場を見てみると保護者と本人が話をしている。何故遅れたのか?と聞くと「来なくていいと思った」という返答。「え??」という感じでした。いや、朝練は規則正しい生活を送るためにやっているのだから基本的に「来なくていい日」は存在しません。これまで何度も言ってきたのに今更?という感覚がありました。

が、家を出ているので朝練に来ようという気持ちはあったのではないかと思ったので「何をしていたのか」と質問。かなり返答を渋りましたが「彼氏と会っていました」と答える。「は??」としか思えませんでした。3年生の最後のレースに向かう日。これまで一生懸命にやってきた選手が引退するのです。その3年生が自分のことを考えずに来ていない部員の心配をずっとしていたのです。「自分のやりたいことだけをやる」という状況で本当に良いのか?このような部活を指導していかなければいけないのであればやる必要はないのではないかと真剣に思いました。大会が終わり学校に戻って「今日で引退する」と話してしばらく練習に出なかった記憶があります。

結局この時は「体重管理」ができない選手がいて10kgも体重を軽く申告していました。そういう選手ですから結構無理やり体重コントロールもさせましたが。結局県総体のマイルの準決勝でバトンを落としました。落としても拾わない。慌てて「拾え!」と声を出して拾わせましたが拾ってもタラタラ走るだけ。他の者が必死に挽回して決勝に進むことができましたが、「バトンが落ちたのに何故走らなければいけないのか?」という返答。いや、正直「もう無理だ」と思いました。どれだけ手を尽くしても選手自身がその気がない。自分の行動が周りにどのような影響を与えるのかさえも考えられない。その他、ここに書きつくせない「非常識なこと」が存在していました。

何とかここまで持ち直してきましたが、ここ数か月間また同じような気持ちになりつつありました。ここからは選手にも話しています。もし、自分が親に頼みごとをしてやってくれなかったらどうするか?間違いなく「頼んでいたのになんなんだ」と文句を言うはずです。身内ですから特に。それが1度ならまだしも何度も何度も言い続けても親がやってくれなかったら?声を荒げて文句を言うか、キレて話をしなくなるかどちらかではないか?実際に選手はそういう部分があると思います。ある程度親がやってくれますから「モノが欲しい」とかいう話をしてやってくれなかったときの「態度」は想像できます。

「なんでやってくれないのか?」と自分が親に対して想う。それと同じことを私は選手に感じているのです。親とは違います。「強くなりたい」と自分たちが思っているのでそれをサポートするために私は自分自身の時間を使う。「強くなりたい」というのでそのための話をしたり、「当たり前のことを当たり前にやる」ことを求める。日誌を提出する、練習中に返事をする、練習開始時間に集まるのではなく練習の準備が全て終わった状態にする。本当に基本的なことを求めているつもりです。しかし、それが実際にできない。一度だけではなく何度言ってもできない。それが何か月も繰り返されたら??さすがに「言っても仕方ない」と感じるはずです。

親のように距離が近ければ嫌でも毎日会うことになりますし、指摘しなければいけなくなります。距離を置くことでお互いの状態を保つ必要があるのではないかと感じていました。選手にとっては「顧問が態度が悪いから練習の雰囲気が悪くなる」という感覚が強くあったと思います。その部分は大いにあったと思います。が、その原因はなんだったのか?途中かなり言い続けていましたが「言われなくても分かっている」という態度や言動もありました。「私が一方的に怒っている」「話しかけにくいオーラを出すな」という感じで日誌に書かれていたこともあります。状態としては「最悪」ですね。が、本当に私だけが悪いのでしょうか?相手は子供なので大人が我慢して対応しなさいと言われるでしょうが、実際にこの立場になって「我慢」し続けると分かってもらえると思います。確実に「うつ病」になります。教職員で精神的疾患で給食する人がどれだけいるのか?その理由は??

しかし、今回合宿に行ったことで「切り替える」という意識を持ちました。選手には謝りました。特にキャプテンには精神的な負担を大きく書けたと思います。顧問と他の部員の間に立って苦しい生活をしていたのではないかと思います。それが練習中の「覇気のなさ」につながっていたのかもしれないと思います。一人で負担することの大変さは顧問もキャプテンも同じ部分があるのかもしれません。本人は「人目に立つのは苦手」「キャプテンというキャラではない」と言います。その部分はありますがこの子がいてくれなければうちのチームはここまで来ていないと思います。合宿から帰ってきて「キャプテンとしての役割を果たしたい」と書いていました。ものすごい成長です。これに波がなくなれば間違いなく強くなります。私の責任で大きな負担をかけていたことはキャプテンには何度も謝りました。が、私の気持ちも感じてもらいたいと思います。私が謝って終わりとなるのであれば次も同じことを繰り返す危険性があります。何故このようなことになったのかを全員が考える必要があります。私を含めて。

この話はこれで終わり。これ以上引っ張らないということで終わりにしました。このblogに書くのが最後です。全員が気持ちを切り替えないといけません。選手は自分たちに足りないモノを突きつけられました。それにより自分がやらなければいけないことが見えてきた。そのための行動が最優先です。ここでできるようになれば間違いなく強くなると思います。大きな刺激だと思っています。

チームは数段上に上がるための経験ができたのではないかと思います。私自身も。この火曜日を機に練習の雰囲気はかなり変わりました。私の関わり方が変わったというのもあると思うのですが。これに関しても少しずつ書いていきたいと思います。ここ数週間の「マイナスオーラ」前回のblog、お許しください。私も一人の人間としてかなり苦しんでいたのは事実です。表面的に「何も問題ない」として行動するのは簡単かもしれませんが、それでは何も生み出しません。選手やその保護者には大変不快な思いをさせたかもしれません。納得はできないかもしれませんが「現場」では多くのことが起きていてそれを受け止めるのが私一人しかいなかったというのも事実です。不甲斐ない人間で申し訳ありません。

前を向いて取り組んでいきたいと思います。お許しください。
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