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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

甘くない

2018-07-13 | 陸上競技
木曜日。この日、インターハイのスタートリストが届きました。少しずつですがインターハイが近づいてきているのを実感します。

見てみると今回も宮崎のmysと同じ組です。前回の山梨インターハイも同じ組でした。tks先生には「全国で一緒に走るためにもインターハイへ行きます」と言い続けてきました。またも実現することができました。すぐにtks先生に連絡。「やはり縁がありますえん。お互いに頑張りましょう。」という返事を頂きました。恩返しという部分につながるかはわかりませんが一緒に練習をした県外のチームと全国の舞台で走れるというのは意味があると思っています。

タイムを見てみるとどうも「えらい速いな」と感じました。46秒台のチームの数を数えてみるとすでに22チームいました。どんなレベルなのか。山口県のトップ4人をそろえても46秒台に届くかどうか。そう考えると現実はシビアです。うちの目標は去年からずっと47秒20です。この記録を出して準決勝に進むというのが大きな目標でした。が、現状はそのタイムでは準決勝には届かないかもしれない。それくらい大きな壁ではないはないかと思います。男子も同様に40秒台のチームが21チーム。高速レースという次元はとうに超えている感じでしょうか。太刀打ちできるのかどうか。

この部分を踏まえて女子に話をしました。スタートリストの一覧を見せて「どう思うか」を聞く。「みんな速い」という答えから「目標タイムを出しても準決勝に進めないかもしれない」という話まで出ました。当然の話です。楽観視して「インターハイで準決勝に進める」という考えを持ってもらったら困ります。現時点の力では「参加する」というタイムでしかない。これは受け入れなければいけないと思います。

さらにはチームを見ていく。46秒台を持っているチームの大半はインターハイの「常連校」です。毎年毎年リレーでインターハイに進んでいる学校が大半。うちのように「どこにあるの?」といわれる学校はほとんどありません。つまり大半のチームは昨年度から「インターハイで戦う」ことを念頭に置いて1年間を過ごしてきたのです。うちはその経験もない。インターハイがどうなのかという感覚をまだ持てていない。その時点で明らかに差はあると思います。繰り返しになりますが「甘くない」という現実を受け入れなければいけません。

話をしました。47秒20を出しても準決勝に届かないかもしれない。もしそう思うのであればインターハイに行くこと自体辞めたほうがいい。戦う前から勝負を投げるような状態であれば行く意味はないからです。他のチームがどのような取り組みをしているのかはわかりません。うちはうちのやり方でやる。関東や近畿を勝ち抜くチームとは明らかに力の差があります。その現実を受け止めつつも自分たちが何をするのかだと思っています。

先日、卒業したマネージャーと少しだけやり取りをしました。物心ともに支えてくれています。そのことに感謝したいと思って連絡しました。「ずっと目標にしていたリレーでのインターハイ。競技に集中できるように!」と。保護者も協力をしてくれたとのことでした。本当にありがたい。さらに別件で連絡を取っていた他校の指導者が「県内唯一のリレーでのインターハイ。応援しています。」とのメッセージがありました。本当に本当に感謝したい。うちは全国的にみても県内でも「無名校」です。伝統もありません。体育コースがあって選手が集まってくる学校でもない。そんな学校からインターハイにリレーで出るという意味。価値。表現できない部分があります。私の高校時代の後輩と話をしたときに「hskからリレーでインターハイに行くなんて信じられない」と言っていました。まさに。

まだ、スタートラインにさえ立っていない。その時点で「記録が出なかったら準決勝に進めない」なんてことを考えていても仕方ないと思います。同じ高校生。うちが120%の力を出して相手が90%のレースであれば十分に逆転のチャンスはある。まだうちは85%くらいしか出せてないと思ってます。これが100%に近づけば、120%の力を出せれば・・・。相手がどこだろうと関係ない。自分たちがやれることをすべてやって持っている力を出し切る。そこだけを考えたいなと思っています。負けることを考えてインターハイに行くつもりはありません。最低でも47秒台を出す。そして、県記録を更新する。47秒20を出す。ここに向けて何をするのか。

現実を突き付けて「もうだめだ」と思うような選手であれば到底大きなことは成し遂げられません。。たぶん、うちがインターハイに進んだ時点で周りは「すごいね」という話になります。が、選手はそのことに満足してる感覚はありません。すべてを出し切ってのタイムではない。それがわかっているからこそ今自分たちがやるべきことは何かをしっかりと考えて行動するべきです。

否定的な意見も多く出るでしょう。いちいちそんな言葉に耳を傾けていたら先には進めないのです。周りがどう言おうと自分たちが「やり遂げる」と思って行動することが大切。インターハイへの切符を勝ち取ったのはこの子達です。全国の舞台で「戦える」チャンスを持っています。下を向く必要はない。前だけを見続けたい。どうにもできないことを考えるよりも「自分たちにできること」をやりたいと思います。

大きな大きなチャレンジです。見守ってもらえたらと思います。どこまで戦えるか。47秒20をだすことを考えます。あとは運もあるでしょう。そこに至るまでい最大限のことをやりたい。それだけです。
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