kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習道具を作る

2018-12-29 | 陸上競技
金曜日。練習終了後、練習道具を作成することにしていました。前日に男子だけで試作品を1つ作りそれをベースに量産することにしました。

木曜日の練習の合間にあれこれ相談して回りました。どうやって作れば効率よく作れるのか。こういう部分は分かっている人に聞くのが一番早い。曖昧な中で中途半端なモノを作るとあとで困るので。

大阪に行った時にotk高校でステップ台が大量にありました。どれだけあるんだ?!と衝撃を受けました(笑)。で、作り方を聞いてみるとなんとか自分でも作れそうな雰囲気。写メを撮って帰ってきました。もうちょっと分かりやすい角度で取れば良かったのですが(笑)



木材を買ってきてそれを切って作成する。今回はみんなで作成することに意味があると考えていました。これまで必要な道具は安く購入できるようにしてきました。今の学校に赴任した時には一人でBoxを作成したりタイヤ引きの道具を作ったりと。これは初めてやる練習なので作成する選手もイメージが出来ないだろうなというのもあったので。

今回はイメージが作りやすい。普段はブロックを使ってやっていました。こちらの方が安くて良いかなと。購入したのではなく学内にあったのを利用している感じでした。しかし、幅が狭かったり人数分数がありません。練習の中で「ドロップ」をすることがあります。部室前の段差を利用してやっていたのですがこれは高さ的に高い。足にかかる負担も大きくなる。少しだけという高さが欲しかったので。乗り込み動作を意識するためにこのステップ台を利用して練習を作りたい。他にも利用できる部分があるのでそのために作成することにしました。



こんな感じで大きな板を買ってきました。それを必要な幅でカットしていく。工業の先生に話を聞きながらやっていきました。が、これはかなり手間がかかる。さらに真っ直ぐ切れる可能性が低くなるので天板になる部分はホームセンターでカットしてもらうことにしました。4つだけは自分達でカットしたモノを利用。



足の部分は安全に使えるカッターを利用して切ることに。カバーが付いているので安全。分業してやっていきました。カットするための線を引く者、きちんとした形にするために中心部分に線を引いて合わせる者、ドリルで下穴を開ける者、インパクトドライバーを使って天板と足を固定する者。それぞれが分担して作成していきました。







1時間程度で完成しました。普段やらないことですから試行錯誤しながらやっていきました。どうすれば効率良く作れるか。どのように分担するときちんとしたモノになるか。

誰かに頼めばもっと簡単だったかもしれません。しかし、時にはこうやって自分達で使うものを自分達の手で作るという経験も必要だと思います。男子だけが作って女子は利用するというのではない。女子も自分の役割を決めてしっかりと協力する。その中でチームとしてのつながりができる。人数が少ないというのはデメリットが多いのかもしれません。逆に何かをやろうとする時はそれぞれの特徴を理解してできる部分がある。

待っていたら練習道具が準備される。それに慣れてしまっていたら道具を大切にしなくなるかもしれません。自分達で作ったモノであれば愛着も湧くと思います。特定の人間だけで作っていけば早く終わるのかもしれません。が、やはり「仲間意識」を持たせるためにもこういう機会は必要だと思います。色々な経験をさせる。極端なことをいえばキャンプをしても良いのかもしれません。協力して何かをするという経験を無理矢理でも作り出さないと今の子供達はやる機会がない。

何がキッカケになるか分かりません。そういう環境を提供できるようになりたいと思います。準備などはこちらでやっていけば良い。実働は選手でなければいけない。複雑なことでなければ選手でもできることはある。

共同作業。練習では空間を共有しています。様々な活動が繋がっていけばと思いますね。

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加速段階とシャフト補強

2018-12-29 | 陸上競技
金曜日。この日は教え子のmakinoが来校。一緒に練習をしてくれるという事でした。高校時代3年間一緒に競技をしてきました。今年で大学4年生。既にsndでの競技生活の方が長くなっています。私自身も学校が変わりmakinoの実家からはかなり離れました。それでも練習に来てくれるというのは本当にありがたいなと思います。

あと2年は競技を続けるということ。NMと一緒に練習をしてくれる。ここも本当にありがたいなと思います。不安要素がかなり減りました。二人ともmakinoには懐いています。この子の明るさで近くで見守ってもらえるというのは本当にありがたい。

この夏に11秒台に入りました。かなり前に「11秒台出したらサングラス買ってあげるわ」という話をしていました。が、大学ではサングラス着用はできないみたいだったので流れていました。今後はどうなのか?と聞くと「これからは大丈夫」と言っていました。今は手元に資金がないのでとりあえず私が前任校の時にオーダーで作ったサングラスをあげることに(笑)かなり高価ですが。makinoが高校生の時にずっと付けていたサングラス。私にも思い入れがあります。何かの時に貸して練習していました。ノーズキャップが1つなくなっていたのでネットで購入してmakino実家へ贈ることに。もっともっと活躍して欲しいですね。

かなり寒かったのでリアクショニングボールでアップ。さらにドッジボール。ワイワイやりながらですね。ほとんど遊んでいます。体温を上げるためにあれこれやる。サイキングアップという意味も含めてですね。そこからバランス系とBCT。makinoのバランス系を見るとうちの選手の動きの甘さが目につきます。もっともっと精度を上げていかなければいけないなと。

体幹強化サーキットも。いつものメニューですが私がコピペを間違えていたようで「タイヤ押し」ができないときのメニューを提示していました。我ながら・・・。その後のメニューにも影響する部分があります。もっと細かく見ておかなければいけないですな。それなりの時間をかけて補強。そこからDM投げを。連続倒立で地面に力を与える感覚を作ってBOXドロップからのDM投げ。スタートの局面の力の発揮の仕方を少しずつ覚えていく感じですね。makinoの投げは圧巻。恐ろしい。

そこからスパイクを履いて加速段階の練習。段階を追って。この日は久々にスタブロからの出まで実施。今の練習スタイルは「積み上げ方式」です。やりたい動きに向けて少しずつ準備をしていく。膝締め→足運び→スタート局面の力の発揮→前に進む→リズム&ピッチアップというような感じですね。時間はかかります。が、段階を置くことで感覚の変化を生みやすいと思っています。冬季練習でも定期的にスタブロからの出はやっておこうと思っています。感覚を忘れないようにする。

DM走で中間につなげていって140mT-120m-90m-40m↑30m→を。1セットのみ。近くで見ていた他の部の指導者が「あれは誰?」とmakinoのことを言われていました。圧巻の走りです。本当にsndで練習ができてよかったなと思います。他校であればここまで来なかったと。信頼がおける環境で練習をさせてもらえるというのは本当にありがたい。強くなっています。

休まずにシャフト補強。これは心が折れるのではないかという感じがありましたが。それでもやる。トレーニング系は積み重ねだと思っています。年末年始の休みに入るのでここでしっかりとトレーニングはやっておきたい。かなりへばっていましたがそれでもしっかりとやってくれていました。こういう部分の成長は大きい。可能であれば年明けはこれをもう5m伸ばしたいと思っています。できるかどうかわかりませんが。動きながら鍛えるという部分。太くするのではなく「詰める」という感覚を大切にしていきたいですね。

最後にT走の往復。これを2セット。かなりへばっていました。仕方ないとは思いますがもう少し元気にならなければいけないかなと思いますね。makinoは走り込みなどをほとんどしていないという話でしたが最後まで元気。元気はないのかもしれませんが下を向く機会がありません。この部分の「差」は大きいかなと思っています。

練習の最後にmakinoに話をしてもらいました。疲れていても何故下を向かずに前向きになれるのか?という質問。きついときにはおひるごはん何食べようかなとかあれ買いたいなということを考えていると(笑)。もー、天才。詳しく聞いてみると「走る前は走るときに必要なことを意識している」とのことでした。練習していくときつくなるのでその時は「楽しいことを考える」ようにする。それでその場を乗り切っていると。苦しいこと、きついことを考えていても先には進めないというのを感覚的に理解しているのだと思います。見習うべきですね。

こうやって前向きな選手と一緒に何かできるという経験は財産です。そこから何を学ぶのか。大きなことだと思っています。高校時代しかできないことがある。一つのことに一生懸命になって取り組む。その中から見えてくることがある。経験しなければわからない。

本当にありがたいなと思います。感謝しかない。
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