kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

考えさせられる&身体の使い方

2018-12-14 | 陸上競技
木曜日。この日の練習はそれほどやる予定なし。前日ミーティングを実施したのでそれがどのように練習に出てくるかを見極めたいなと思っていました。

朝、この時点でかなり考えさせられました。前の記事にも書いたのですが「時間を守る」という議題の中で「朝練の開始時間を明確にしていないから遅れる」という意見がありました。電車の到着時間に合わせてできるようにと大まかに考えたいたのですがそれが原因だという意見。緩やかにしていたつもりですがそれが原因であればやはり「明確に示す」方がいいかなと。下りの電車が到着する10分前に練習開始として全員がそろうまでは「自主練習」とする。不足する部分を考えながら自ら練習に取り組む。その時間としました。

が、決めたことに対してすでに守れない者が。ある程度自由度を残しておいた方が良いと思っていたのですが「明確に示す」事を求められたのでそれを実施するとこういう形になる。朝練の開始を7時にするというような無謀な話はしていません。可能な範囲での時間設定。それでも守れないというのではよくない。全員ではありません。こういうときには特定の者になっていきます。本来明確に示さなくても「守ることができる」というのが当然の話。ルールとして厳しくしていくと自分たちが生活しにくくなる。本質的ではない部分でエネルギーを使わなければいけないというのはお互いに面白くないと思います。難しい。

本当は午後の練習をやらなくていいのではないかと思っていました。前日に話したことが翌日にできないというのは良いことではないですからね。悩みましたが・・・。放置しても改善できる気はしないのでもう少し様子を見ようかなと。怒るというのではない。強制的にやらせること意味を感じない。雰囲気を崩すというのだけは許容できない部分だとは思います。考えてもらわなければいけない。

練習メニューを作成。「その日の課題を考える」という時間を作りました。それがどう生かせるか。「練習の意味を考えながらやる」「数を数えることが多いのでしっかりと声を出す」というのを課題に挙げていました。残念。そういう話ではありません。それはいつもやるべきこと。その日の練習で「ポイントになる部分」とは異なります。こういう部分も鍛えていく必要があるのかもしれません。できないから仕方ないではなく「考えること」を習慣づける必要があるのかなと。更に時間をかけて考えさせる。数人は後ろで見ているだけ。こういう部分ですね。ここが変わらなければ・・・。受け身にならないようにする。

Nが「身体の使い方?」とボソッと言う。正解です。練習の意図が分かるかどうか。人任せにせずに練習の意図を考えるのを習慣づける必要がある。こちらが狙っている部分をどう理解するか。分からずにやるのではなく分かってやることで見えてくる部分がある。

ダブルダッチからやりました。これも今までは跳ぶだけでしたが複数の種目を実施することに。ダブルダッチの競技会の中で「基本技」がある。単純に跳ぶだけではなく複数の種目を順序立ててできるようにする。それで自分の身体を思い通りに使えるようにしていきたい。そのままリアクショニングボールを。左右どちらの手でも投げて片手でキャッチする。それが練習。休まずにドッジボール。本当に遊んでいます。そこに意図があるかどうかは理解していなければ本当に遊ぶだけになる。まーそれでもいいのですが。やっているうちにできるようになるというのも練習なので。

BDを使ってのスクワットを各種やってDMを使った練習。ここまでが基本「軸」であったり「身体の使い方」を最優先にしたメニュー。ある程度その部分を強調してからBCTへ。ここまでの練習がきちんとできていたらこのBCTの効果は飛躍的に高まると思っています。分かりにくい部分かもしれませんが。使い方という部分で事前に刺激を入れています。細かい部分にまで気を使えるのではないかと。

基礎的なことをやってアジリティトレーニング。回数を記録することにしました。ここも目標になるのではないかと思います。前回よりも回数を一回でも多くする。色々と工夫をしながら回数を増やしていければいいなと思います。これも敏捷性と合わせて思い通りに身体を動かせないといけない部分です。

身体のコントロールと速い動きを入れてから股関節周辺の強化。前日にやりたかったのですかそこまでたどり着けませんでした。そのため動画を送ってやりたいことを見るように伝えていました。見たかどうかは分かりません。それぞれがどのようにしたいかによって変わってくる。タイミングが合わない選手もいました。走りも同様。動きのタイミングが合わない選手はこういう所できちんと合わせなければいけない。繋がっていると思いますね。

更にジャンプ系。この冬の課題の1つです。Boxを使ったジャンプを2種類、更にはタイヤを使ったジャンプを。これは数日前にsri先生にやってみたいのだが、と相談していたので導入。あれこれやっていきたいと思っています。久々にプレートを使ったジャンプ。これはかなり股関節に来ます。私は3回で諦めました。ここはジャンプというよりは補強の要素が強いかもしれないですね。

そのままハードルジャンプと片足ジャンプ。ホッピングに繋げていけたらいいなと思います。プライオメトリック系の練習をどの頻度でどうやって入れていくか。ここも判断しながらだと思います。負荷は大きいので頻度や回数に関してはかなり細かく考えなければいけないと思っています。

そこから15分は各自練習の時間としました。考えてやる時間を増やしたいと思っています。考えずに周りがやるからやるという選手も出てくると思います。ここは自己責任で良いと思います。手取り足取り指導することだけが選手にプラスになるわけではない。

最後の集合はせず。フリーで終わらせました。時間的なこともあったので。

色々と考えさせられるなと思います。激怒したりすることはほぼなくなりました。エネルギーを浪費しないためです。最後は人それぞれなのかなという気持ちがあります。取り組みのレベルが上がってくるかどうか。無い物ねだりかもしれませんが。
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真似をすることから始まる

2018-12-14 | 陸上競技
思うことを。

なかなか時間がない。じっくり本を読めた時と比べてかなり余裕がない。数分間の時間を使って本を読むくらいのレベル。遊んでいるわけではないのですが。休む日がないというのもあるので気持ち的にかなりキツい。

僅かな時間の中で読書。いつ読んだか分からない本を本棚で見つけたので読み直してみる。10年以上前に読んだであろう本。ダウンタウンの松本人志さんと島田紳助さんの本。「哲学」というタイトル。色々な角度から物事を見ていく。本音トークのような感じ。「お笑い」について書いてある章までしか読めていないが(笑)

松本人志さんがお笑いの世界に入ろうと思ったキッカケについて書いてあった。テレビで紳助さんの漫才を見て「自分にもできる」と感じた。これまでの漫才ではなく「発想で人を笑わせる」という視点から自分にも可能性があると思った、と。同じ紳助さんは島田洋七さんの漫才を見て同じことを感じてるお笑いの道に入った。なかなか面白い流れ。

紳助さんは洋七さんと同じ師匠について1年間洋七さんにぴったりとついて歩く。全てを学ぼうとしていた。そこから自分で漫才を考える。その時に洋七さんに「俺のパクリだ」と指摘された。ネタそのものをパクっているわけではなく「発想」をパクっている。お手本としてずっとみている部分がある。表面的な部分ではなく流れが同じになる。

更に松本人志さんは紳助さんの前でネタをすることがあった。その時の流れは紳助さんのパクリだったとか。師匠を持たずに自分達で漫才をやっていく。その中で手本にするものがない。だから紳助さんの漫才を真似していく中で少しずつ力をつけていく。その他かなり面白い内容があった。何かを本気で突き詰めようと思っている人は考え方や発想が面白い。

二人ともお笑いの世界で大成功する。紳助さんは芸能界を引退してしまったが残した功績は大きいと思う。そんな人達がどのような感覚で今の世界で生きていくと思ったのか。その世界の中で力を磨いていかためにどのような考え方を持っていたのか。大切なのは表面的な部分を真似るのではなく本質的な部分、見えない部分を見極めて真似をする。そこからスタートしていたというのはやはり面白い。

今陸上競技の指導に関わっている。最初の2年間は硬式野球部の部長。そこから陸上競技の指導に戻って3年間は「自分の経験のみ」でやっていた。3年経過して初めて中国大会に進む。かなり回り道をしながらだったが経験則のみでやっていた。そのタイミングで師匠と練習をさせてもらえる機会があった。今まで自分がやってきたことはどれだけ遠回りだったのが。理論的な部分というか「狙い」が明確でない本当に「経験のみ」の練習。そこからはしつこいくらいに質問しまくった。師匠と同年代のkbi先生にも毎日のように長文のメールを送って気になることを質問する。はた迷惑な話だと思う。よく怒られなかったなと。

当時は師匠の練習の「真似をする」という部分が大きかった。師匠とkbi先生にお願いをして何度も一緒に練習をさせてもらった。その中で質問もするし練習スタイルを真似ることがあった。結果を出すという部分でも二人に「恩返しをする」という言葉をよく使っていた。「余計なことはしなくていい」と言われていたが(笑)。リレー中心にチームを作る上でどうしてもライバル関係になる。まーうちのチームは二人のライバルと言えるレベルには遠かったが。それでもひたすら真似た。

なかなか上手くいかない時期もあった。その時に師匠から「余計なことをしないでkbtさんのやっていることをそのままやればいい」と言われたこともある。自分の独自性を出したくてあれこれやっていた時期。様々なことをやろうとすることで基本から外れていったのかもしれない。多くの人の真似をすることで少しずつ進んできたと思っている。

大きな転換期は今の学校に来てから。こちらが今までやっていた事が全て否定された。競技指導だけではなく、選手の指導に関しても「何言ってるんだ」という空気があった。それにより多くの場面で「もう辞めよう」と思う事が増えていた。技術指導をすることを求められていない。余暇の時間を適度に過ごすための練習でしかない。その中で何をするのか。

自分なりに試行錯誤してきた。そうやって今のスタイルに行きついた。遊びながらやろう!と(笑)。誤解されるかもしれないが練習はしている。が、その中に遊びの要素を増やした。時には周りから見れば明らかに遊んでいるのでは??と思われる日もある。その中には多くの狙いがある。前任校では毎日同じ練習を繰り返すようにしていた今は毎日変える。狙いは明確にしながらも同じことはしない。バランスよく多くのことをやろうと思っている。

今考えるとやはり「真似る」時代がなかったら指導はできなかったと思う。パクることは悪いことではない。が、その時に「狙い」や「本質」をじっくりと考えていかなければいけないのではないかと思う。なぜその練習をするのかを分かっているか。ここが分かってくれば形を変えても同じことはできる。アホになるくらい考えた。唯一の趣味といえる陸上競技に対してこちらも真剣に考えなければいけない。

だから県外にも行く。情報が溢れている今の時代。ネットで検索すれば色々な情報が手に入る。しかし、実際に目で見て肌で感じたものがあるかどうか。ここも大きい。大阪や宮崎にいって本物に触れる。その中でやるべき事、やらなければいけない事が見えてくる。何を目指すのかも含めてしっかりと考えなければいけない。

指導スタイルについても考えさせられる。何をもって自分のやりたいと思うことを伝えるか。ここも考えなければいけない。全てが競技に向かう。自分のやろうとしていることを伝えていける方法論を明確にしなければいけない。

全く異なる分野からも学ぶ事が多い。世界は広い。様々なことから自分のやり方を学べる。もう少しまともに生きてみたい。そう思う。まとまらない内容(笑)
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