kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

久々に山へ

2018-12-13 | 陸上競技
水曜日の午後。この日はグランドが使えないだろうという予想の元、練習場所を移動することに。今の練習スタイルにしてほとんど学校から出ることがなくなりました。70m先にある鉄棒のところまでもいかないという状況。愛媛のsri先生とLINEすることがあって「競技場に行かなくなった」ということを心配されていました。うちは本当にいかないですよという話で盛り上がる。学校で練習ができるのであればあえて時間をかけて遠くまで行く必要性がない気がします。

この日はグランドが使えないという状況だったので仕方なく山へ。坂道を利用した練習を久々にやってみようということにしました。道具を車に乗せて移動。選手は適度に歩いて移動。そのため練習開始時間が16時15分を過ぎる。うーん、15分ロス(笑)。戻る時間も含めたらやはりそれなりにロスすることになります。時間を有効に使いたい。

久々の坂道走なので練習課題をこちらから提示しました。意味が分かるかどうか。

坂道走の課題
身体の軸を保つ → 軸を前に傾けないと後傾してしまう
坂道でスイッチング → 普段よりも膝の引き出しを意識しなければ前まで持ってこれない
坂道走 → 普段よりも大きな力を使わなければ進まない。筋肉の出力を上げるイメージ。
      接地ポジション、フォロースイング、軸の傾きを身につける。

という本当に基礎的なもの。学校でT走をしますがこれも同じような課題になります。同じことでも環境と状況が異なればやることが違ってくる。本質的なつながりはあるのですがそこに気づけるかどうかはまた別問題。

マットをもっていってバランス系の練習から。どのような状況でも「軸」の意識を持たせてからやりたいなと思う部分があります。これも意図がある。坂道でDMのフロント投げとバック投げを実施。これはリレー形式。またも遊んでいます。ワイワイやりながらやる練習というのも必要なのではないかと思っています。ピリピリ感は少ない。それが良いのか悪いのか。30mの両足スキップと片足スキップをやる。普段は平坦な場所でしかやりません。どうすれば進むのかを考えてもらいたい。言葉で説明するよりも自分の身体で経験することで分かってくることもある。必要なことだと思います。

そのままミニハードルを使ってのスイッチング。坂道でのスイッチングです。練習課題にも書いていますがいつもと同じ引き出しては次のミニハードルに届きません。軸を前側に傾けその中で膝の引き出しを行う。膝から下をしっかりと前まで持ってきて接地する。基本的な動きであっても環境が変わればより意識を必要とします。大切。そのまま「タタタ」と「タタタタ」へ。スイッチングの動きの発展形です。この冬はこの部分を取り入れています。一歩だけではなく複数の動きの中で何をするか。普段最後適当にやってしまう選手でも坂道なのでやり切っていました。こういう部分も必要かなと。

前半マークを4本。坂道なのでいつも通りとはいかない。それでもきちんと体の軸を保つことが必要。いつも以上に加速段階の動きを意識しておかなければ進まなくなります。休まずに60mと80mの坂道走。普段はやらない練習なので思った以上にきつかったようです。2セット計画をしていました。1セット目は同時スタートで2セット目は段差スタートで。どちらも競争を要します。今回使っている坂はカーブがあるので外側を走る選手は不利。ローテで実施。坂道が苦手な選手もいます。苦手だからこそ考える余地がある。1本走ったらぐったりという感じの者もいました。それでもやり続ける。セット間はDM腹筋を1セットやってそこから再び走る。2セット目は少し本数を抑えました。甘いのかもしれませんね(笑)。

戻ってから平地で走ることに。この時点ですでに18時。うーん。実質練習している時間は・・・。平地でスイッチングランを。少し緩い部分もあったでしょうが半ば強引に走ることに。坂道を走って終わりというのでは意味がないと思っています。結局は平地で走れるかどうかが大切。坂道走が強くても平坦な場所でしっかりとスピードが出せなければ意味がなくなります。全てはスプリントのための練習でなければいけない。本数は少ないですが走りました。

そこから補強サーキットへ。ボードトレーニングを削って実施。色々と計画していたのですが移動時間にかなり取られたので割愛。最後に10バトンを4本実施して終わり。最大スピードを出すということがメインなのでもう一度こうやってスピードを上げておく必要があると考えていました。本当はもう少し長い距離がよかったのですが。疲労度も含めてその時にできることをやる。それしかないかなと。

環境を変えながら練習をするというのも必要だなと思います。セミナーパークでの練習も考えないといけないかもしれません。合宿がセミナーパークなのでそれでもいいかなという気はしていますが。狙いをもって色々とやっていきたいと思います。工夫次第。
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ミーティングをする

2018-12-13 | 陸上競技
水曜日。この日の朝練はミーティングにしました。本来であれば前日少しだけ話をさせようと思っていたのですがそれが叶わず。だからと言ってそのままにして練習をするというのもどうなのか。やはり各自が考える機会が必要だと思います。朝練の時間に集合して話をすることに。申し訳ないですが3年生も参加して話をしていくことに。リーダーになれる選手がまだいない。結局3年生に頼りながらミーティングをすることに。

事前にMを個別に呼んで指示。「話す内容」について考えさせてそれについてまとめるようにさせました。自ら発言できる選手が異常に少ないという現状があります。これは3年生も含めてですが。私がその輪に入らなくても自分たちで自分たちの課題について考えられるくらいにならなければいけない。

ミーティングで話した内容を提出させ、こちらのほうで文章にしました。それを配布。共通認識をさせたいなと。毎回毎回決めたことがなし崩し的に終わっていきます。約束事を守るという部分が徹底できない。先に進むためにどうするのか。内容を記載してみます。

ミーティング内容
(1)ルールの徹底
  当たり前のことを当たり前にやる
  人それぞれで「当たり前」と思う感覚が違う。部活で決めた約束事は必ずやる。
  もう一度自分たちの中でルールを明確にして紙に書きあげておく。それを部室に大きく貼る。

 「時間を守る」
  休日は練習開始の20分前には集合して準備をする。
  電車組は時間を見て行動。
  朝練に遅れるのは開始時間が決まっていないからという意見があったので・・・
  下りの電車組以外は〇時△分開始。全員揃うまでの10分間は各自練習。

(2)故障者の練習参加について
  ①一日でも早く練習に参加できるように最大限のケアをする。
   整骨院などに行く必要があるなら18時以降に。できる限りの練習をしてから行く。
  ②故障の原因を考える
   筋力バランスや接地などの要因を克服するための時間を作る
  ③不足する部分を補う
   朝練に早めに来て不足する部分を自分でやる。前日早く帰った場合なども同様。

(3)雰囲気の改善
  ①一人一人が意識して声を出す
   自分が声を出すことで雰囲気を変えるという自覚を持って行動する。
   「ファイト」だけではなく「意識するポイント」を指摘するなどの工夫をする。
  ②行動を早くする
   男女で練習が終わる時間に差が出る。その日にやる内容は示しているので先を見て準備。
   早くできる者と遅くなる者がペアになり効率よく練習を進める。

(4)目標の共有
  ①週初めに目標を宣言する時間を作る
   月曜日の朝練はミーティングにする。その場で全員が「個人の目標」を宣言する。
  ②その日のメニューの中での目標設定(練習開始3分以内で実施)
   練習の課題を明確にし、意識するポイントや取り組みの姿勢を示す(毎日2人ずつ)

(5)最近の練習で思うこと
  ①自分の行動に責任を持つ
   他人に頼らずに自分から動く。通常であればこの時期には3年生は練習には参加していない。
   自分が練習の中心になっているという自覚を持って役割を果たす。
  ②元気がない
   一人一人が声を出す。男子がしっかりと引っ張っていけるチームへ。
  ③1つ1つの行動が遅い
   メニュー間を短く。次の行動へ早く移る。
   準備をする選手としていない選手の差が大きい。メニューを把握して周りを見て動く。
  ④積極性不足
   「わからないこと」をそのままにしている。教えてもらうのを待つのではなく自分から動く。
   男女、学年に関係なく指摘する。質問をする。受け身にならない。
  ⑤考えてやる
   自分がその練習で何をしようと思っているのかをしっかりと理解して行う。
   やるだけにならない。それぞれの種目前にペアで簡単な確認をし続ける。
  ⑥きちんと報告・連絡・相談をする
   何かがあったら必ず行動に移す。自分の思い込みだけで行動をしない。

以上、本人たちが話し合った内容を私が打ち込んで文書にしました。わざわざblogにアップするような内容ではありません。基本的な内容でしかない。それでも自分たちで話をして自分たちで出した意見であればそれに関して「責任」を持つ必要があると思います。やるのは私ではない。選手自身だという感覚を持つ。やらされているのではない。自分たちの「目標」に向かって取り組んでいるのだという感覚があるか。

アップして問題がある内容ではないと思っています。こういう部分ができないというのでは「競技以前の問題」となる。一応あげておきます。問題があれば削除する方向で。
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興味関心

2018-12-13 | 陸上競技
思うことを。

前の記事にgt先生と一緒に練習をしたことを書きました。時間的なこともあり細かいことを逐一練習を止めて説明するというのはできませんでした。ここは仕方ないかなと。やりたいことはかなりまります。それを2時間半で詰めてやるということになるとなかなか難しい。こちらとしても来てもらってどうなのかを聞きながらやりたいなと思っていたのですが。

短時間でしたが「興味関心」があった部分について触れておこうかなと。これは私自身も感じることだったので。

まずはNMの軸の強さでしょうか。他の選手と比べてやはり強い。筋力的な部分だけでいうと男子の方が強いと思います。今回来てくれたN工業の女子はまだ弱い。体幹の強さの差はあると思います。うちの女子は補強に関してはかなりやっています。合宿などで見てもうちの方が強いなと感じる事が多い。まだ上手く使えていないですがこの冬にやろうとしている部分は間違ってきないなと感じています。3年生の体幹が強いのはある意味当然だとは思います。やり続けていますから。

この部分をどう捉えるか。やなり必須の部分だと思います。接地した時に崩れない。男子は筋力はありますが軸の強さはない。ここの差は大きい。時間をかけなければ作れないのかもしれません。普段見ている選手と他校の選手を見比べることで分かってくることもあるなと。そこを強化していくための練習をしっかりと入れていかなければいけないかなと。身体をコントロールする練習をやっていかなければいけない。

あとは技術的な部分。ここは分かりにくいと思います。以前のように「ドリル」として抜き出してやることがなくなっています。そうなると表面的には技術的な部分を意識していないのでは?と思われる可能性はある。gt先生と話をしながらその辺りは伝えました。見てもらいたい視点を分かってもらえると随分違ってきます。gt先生が「女子の指導をして良かった」と珍しく口にしていました(笑)。「男子だったら誤魔化されている部分をきちんと見ることができる」と。

以前から膝締めに関してはかなり話しています。直線的な足運びをする。それに対して「しつこいくらいに膝締めって言うな」と思っていたとのこと。スイッチングなどをやることで足運びの違いが明確になる。うちの選手も全員できるわけではありません。それでも意識してやらせているのでそれなりの動きになります。その動きの中で接地のポジションがズレる選手が出てくる。ここに膝締めの重要な意味がある。きちんとできないとポイントが前になります。それにより足を痛める危険性も高くなる。膝の締めだけではなく様々な要素を改善していく必要がある。ここも比較して改めてわかる部分が出てきます。

印象的だったのがうちの練習について。ここは気になっていました。今私がやろうとしていることに対してどう感じるか。ここはなかなか誰も言ってくれません。以前「トレーニングばかりしているから身体が重くなって走れない」と揶揄されていたと聞いたことがあります。言わせておけば良いと思う反面、いや何が分かるの?とイラッとした記憶があります。きちんと見ていないのにそんなことを言うのか?まーの世の中の噂話というのはそんなものなのですが。

今回gt先生から「某強豪校と狙いは同じ」という話がありました。これは褒められてる?(笑)。コブラ並みの毒を持っていますからこういう事を言われるのは珍しい。動きのポイントなどは考えていったら行き着くところは同じになるのだと思います。が、その強豪校では指導者はほとんど口を挟まない。要所要所でポイントのみ伝えるという感じだと。そこに大きな差があります。うちは私がリードしている部分が大きい。

興味関心があったのはその学校では選手の競技力に応じて「練習強度」を自分達で判断して変えているとのこと。全国入賞する選手はそれに見合う負荷をかける。12秒後半の男子はそこに見合った負荷と回数にする。自分の身の丈にあった負荷を自ら判断してやっている。指導者が一言アドバイスをするとそこに対してきちんと理解してやっているとのこと。そう考えると練習スタイルの違いも大きく影響しているのかもしれません。

与えられるのが当然だという感覚があります。メニューがあってグランドに私がいるのが当たり前の状態。だからこそ「考えてやる」というのが苦手。メニューだけ与えてそれをやるというのはうちには出来ません。その強豪校では技術的理解があってメニューを出されている。だからその練習の狙いが明確になる。選手それぞれの理解力も大きいと思います。他校がやっているからその練習をするというのではない。

うちに足りないのはそのあたり。もちろん単純に真似ることはできない。うちのスタイルというのもあります。が、参考にする必要はあるかなと思います。ある選手が12月の目標を「工夫する」と書いていました。まさに。与えられたものを単純にやるのではなくそこに対して理解して工夫する。間違った方向の工夫はさせたくないのでここは話をしながらやっていかなければいけないかなと。

こうやって細かい話をする事で自分の取り組みを見直すことができます。有難い。まー私がやっていることに興味関心を持って話し相手になってくれる人が著しく少ないというのもあります。貴重な存在だと思いますね。

なかなか濃い時間を過ごせました。もう少し自分のやろうとしていることを考えてみたいと思います。
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