思うことを。
若い指導者が練習に来てくれました。ここに大きな意味があると思っています。県内の指導者の育成というのはこれから先の大きな課題だと思っています。別に私のような「趣味で陸上競技について考えてる人間」があれこれ言う話ではないのですが。少し話がそれますが今は何かをすればネット上でたたかれる時代です。過剰なまでに。一言でも「気に入らない」と感じたら必要以上に叩きます。それで誰かが幸せになるのか。「時代だから」で済まされるのか。逆に心配です。こうやってblogで何かを書くというのは不特定多数の目につきます。それにより気分を害される人も存在する。私自身も考えながら書きたい。それでも炎上する日は来るのでしょうが。
10年以上前、私は縁あって師匠と一緒に練習をさせてもらいました。当時、師匠は恩師から「後世を育てる必要性」について言われていたと話されていました。そのタイミングで出会えてしつこく聞き続けた。ある程度指導できると思い込んでいた時代でした。20代後半から30代前半。勘違い甚だしいレベルですね。今考えると恥ずかしくて人前に立てないくらいのレベルでした。それでも「競技について」考えることを続けていました。
若いころは現役時代の感覚があります。「自分が指導しているから選手が強くなった」という思い込みもあったと思います。これは比較対象がありませんから難しい部分もありますが、実際「きちんと指導できる指導者」のもとで当時の選手が指導を受けていたらもっと強くなっていたと思います。今考える・・・。それでも若いころは「勢い」で自分の指導をします。尋常ではない練習量だったり、合理的ではない練習であったり。細かい精度に欠ける練習であったり。自省する時間もなかったと思います。「自分の指導スタイルは正しい」と思い込む。そんな時代でした。
が、本当にそれでいいのか。選手に恵まれて結果を出していたら10人のうち1人だけが強いという感じになってしまう。その選手が強いからチームが保たれているだけであって実際はそうでもない。選手がいなくなったら走りもめちゃくちゃなチームになってします。「狙い」がある練習ができるのかどうかというのは大きな問題だと思います。うちは今の3年生が強かった。しかし、時間をかけて走りを作ってきました。普通の選手がそれなりに走れるようになる。走りのフォームが大きく変わってくる。これは「指導者の影響」だと思います。
今、私がやるべきは何か。目の前の選手を育てることは必須だと思います。しかし、若い指導者に対して何かしらのアプローチをすることも必要だと思います。師匠が我々を育ててくれたように若い指導者に刺激を与えていく必要があると思っています。もちろん、強制するものではないと思っています。「自分は指導ができる」と思っている若い指導者がいるのであればそれはそれでいいんじゃないかと。しかし、「もっと何かを学びたい」と思う若い指導者がいるのであればやはり何かするべきだと思います。それが私の今の役割だと。
技術的な話をして盛り上がるというのはなかなかありません。表面的な動きについてではなく「根本的な話」を突き詰めて話せるかどうか。電話で師匠と「スタブロの前足について」の話をしました。この一点だけで30分以上話せる。スタートの一歩目について、重心移動について、方向性について。この手の話を真剣にできるというのは本当に幸せな時間です。周りから見たら「なんだ?」と思われるかもしれませんが。「スプリント理論」というものが存在するかどうかわかりません。今は目の前で起きている現象に対してどうアプローチするのかです。選手の動きをどう効率よく変えていくか。無駄なエネルギーを使わずに走れるようになるのか。
まー我々の生き方自体がかなり「エネルギーの浪費」の部分があります(笑)。もっと効率よく生活できるだろうと思う部分。だからこそスプリントに関しては「無駄なエネルギーを使いたくない」という話になるのかもしれませんね。
結局は「必要としているかどうか」だと思います。現状に満足しているのかどうか。1度だけののIH出場は可能だと思います。しかし、タイプが全く異なる選手が同じように走れるようになっていくというのとは全く違う。そこには理由があると思っています。良い選手を預かっても成長を促せないパターンもあります。それは勿体ないと思う。選手の責任というよりは「指導者が学ぶ必要があるのではないか」と思っています。預かった選手に対して最大限のことをやっているかどうか。そこは指導者自身の資質かもしれません。
今回、こうやって県内の若い指導者が来てくれました。本当にありがたいですね。県外から何人か来てくれていましたが県内からというのはレア。来るのは棒高跳びの指導者くらいでしたから。うちの練習に多少なりと興味を持ってくれる。そこから何か「ヒント」を得ることができればプラスだと思います。やっていることの意味を細かく説明します。それに対して興味を持たない指導者もいるでしょう。しかし、何がキッカケになるのかわからない世の中。そうであれば見聞を広めるというのは必須だと思います。
もちろん、それは私自身の価値観であって正解かどうかは分からない。指導するにあたって何が必要なのか考えたら「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」だと思います。プラスになるかもしれない。そう思って一緒に練習をするというのは大きい。私は県外に行く時には「ここに行きたい!」と思った所に行くようにしています。コスパの問題です(笑)。行ったら元を取るために必死に聞く。近いとまた聞けば良いやと思って先延ばしにしますが、遠方だと次はないかもしれません。だとすればその一回を大切にします。
「〜セミナー」があったとする。これが「無料」だったら「まー聞いておくか」くらいの軽い気持ちで終わります。だから聞き逃すことも出てくる。しかし、同じ内容でも「1回2万円」で自己負担となると必死になります(笑)。これと同じかもしれません。近くであれば時間とタイミングが合えば何度でも聞けば良い。見れば良い。そこから分かってくることが出てくるので。
私は利用してもらえればと思います。それなりに陸上競技に関しては勉強しました。様々な場所に行って多くのことを見聞きしてきました。その中で何が必要かを選択しています。他校で学んだ事から自分なりの練習を組み立てるようになりました。補強などは他校で実践されている内容が多く取り入れられています。が、練習自体の組み立てに関してはほぼオリジナルではないかと思っています。マニア受けする練習(笑)。
kbi先生から言われていた「なぜその練習をするのか」に関しても全ての種目で説明できます。意味のない練習はしたくない。そして自分自身が必要だと考えて組み立てた練習なので「とりあえずやっておくか」というメニューは存在しないのです。そこに対するこだわりを持って練習できるかどうか。こういう部分も見てもらいたと思っています。絶対的な練習というのは存在しない。それでも信じた練習を意味を考えながらやるというのは必須だと思います。
私に何ができるか。ここは分かりません。それでも若い指導者に対して何か提供できればとは思います。それほど敷居が高いとも思っていません。中学でも高校でも必要があれば情報は提供します。どれだけ熱意を持ってやっているか。強くなる選手は正直放っておいても速くなります。普通の選手を育てるためにどうするのか。特に女子は中学時代のベストを高校で更新できないというパターンが数多く存在します。そこに対して我々が何をするか。役割を果たすという感覚を持ち続けたい。
まとまりがありませんが。思うことを記しておく。飾る必要はないと思っています。自分が正しいかどうかではなく考えと信念を持ってやっているか。まだまだ私自身学ばなければいけないと思います。役割を果たすためにも。
若い指導者が練習に来てくれました。ここに大きな意味があると思っています。県内の指導者の育成というのはこれから先の大きな課題だと思っています。別に私のような「趣味で陸上競技について考えてる人間」があれこれ言う話ではないのですが。少し話がそれますが今は何かをすればネット上でたたかれる時代です。過剰なまでに。一言でも「気に入らない」と感じたら必要以上に叩きます。それで誰かが幸せになるのか。「時代だから」で済まされるのか。逆に心配です。こうやってblogで何かを書くというのは不特定多数の目につきます。それにより気分を害される人も存在する。私自身も考えながら書きたい。それでも炎上する日は来るのでしょうが。
10年以上前、私は縁あって師匠と一緒に練習をさせてもらいました。当時、師匠は恩師から「後世を育てる必要性」について言われていたと話されていました。そのタイミングで出会えてしつこく聞き続けた。ある程度指導できると思い込んでいた時代でした。20代後半から30代前半。勘違い甚だしいレベルですね。今考えると恥ずかしくて人前に立てないくらいのレベルでした。それでも「競技について」考えることを続けていました。
若いころは現役時代の感覚があります。「自分が指導しているから選手が強くなった」という思い込みもあったと思います。これは比較対象がありませんから難しい部分もありますが、実際「きちんと指導できる指導者」のもとで当時の選手が指導を受けていたらもっと強くなっていたと思います。今考える・・・。それでも若いころは「勢い」で自分の指導をします。尋常ではない練習量だったり、合理的ではない練習であったり。細かい精度に欠ける練習であったり。自省する時間もなかったと思います。「自分の指導スタイルは正しい」と思い込む。そんな時代でした。
が、本当にそれでいいのか。選手に恵まれて結果を出していたら10人のうち1人だけが強いという感じになってしまう。その選手が強いからチームが保たれているだけであって実際はそうでもない。選手がいなくなったら走りもめちゃくちゃなチームになってします。「狙い」がある練習ができるのかどうかというのは大きな問題だと思います。うちは今の3年生が強かった。しかし、時間をかけて走りを作ってきました。普通の選手がそれなりに走れるようになる。走りのフォームが大きく変わってくる。これは「指導者の影響」だと思います。
今、私がやるべきは何か。目の前の選手を育てることは必須だと思います。しかし、若い指導者に対して何かしらのアプローチをすることも必要だと思います。師匠が我々を育ててくれたように若い指導者に刺激を与えていく必要があると思っています。もちろん、強制するものではないと思っています。「自分は指導ができる」と思っている若い指導者がいるのであればそれはそれでいいんじゃないかと。しかし、「もっと何かを学びたい」と思う若い指導者がいるのであればやはり何かするべきだと思います。それが私の今の役割だと。
技術的な話をして盛り上がるというのはなかなかありません。表面的な動きについてではなく「根本的な話」を突き詰めて話せるかどうか。電話で師匠と「スタブロの前足について」の話をしました。この一点だけで30分以上話せる。スタートの一歩目について、重心移動について、方向性について。この手の話を真剣にできるというのは本当に幸せな時間です。周りから見たら「なんだ?」と思われるかもしれませんが。「スプリント理論」というものが存在するかどうかわかりません。今は目の前で起きている現象に対してどうアプローチするのかです。選手の動きをどう効率よく変えていくか。無駄なエネルギーを使わずに走れるようになるのか。
まー我々の生き方自体がかなり「エネルギーの浪費」の部分があります(笑)。もっと効率よく生活できるだろうと思う部分。だからこそスプリントに関しては「無駄なエネルギーを使いたくない」という話になるのかもしれませんね。
結局は「必要としているかどうか」だと思います。現状に満足しているのかどうか。1度だけののIH出場は可能だと思います。しかし、タイプが全く異なる選手が同じように走れるようになっていくというのとは全く違う。そこには理由があると思っています。良い選手を預かっても成長を促せないパターンもあります。それは勿体ないと思う。選手の責任というよりは「指導者が学ぶ必要があるのではないか」と思っています。預かった選手に対して最大限のことをやっているかどうか。そこは指導者自身の資質かもしれません。
今回、こうやって県内の若い指導者が来てくれました。本当にありがたいですね。県外から何人か来てくれていましたが県内からというのはレア。来るのは棒高跳びの指導者くらいでしたから。うちの練習に多少なりと興味を持ってくれる。そこから何か「ヒント」を得ることができればプラスだと思います。やっていることの意味を細かく説明します。それに対して興味を持たない指導者もいるでしょう。しかし、何がキッカケになるのかわからない世の中。そうであれば見聞を広めるというのは必須だと思います。
もちろん、それは私自身の価値観であって正解かどうかは分からない。指導するにあたって何が必要なのか考えたら「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」だと思います。プラスになるかもしれない。そう思って一緒に練習をするというのは大きい。私は県外に行く時には「ここに行きたい!」と思った所に行くようにしています。コスパの問題です(笑)。行ったら元を取るために必死に聞く。近いとまた聞けば良いやと思って先延ばしにしますが、遠方だと次はないかもしれません。だとすればその一回を大切にします。
「〜セミナー」があったとする。これが「無料」だったら「まー聞いておくか」くらいの軽い気持ちで終わります。だから聞き逃すことも出てくる。しかし、同じ内容でも「1回2万円」で自己負担となると必死になります(笑)。これと同じかもしれません。近くであれば時間とタイミングが合えば何度でも聞けば良い。見れば良い。そこから分かってくることが出てくるので。
私は利用してもらえればと思います。それなりに陸上競技に関しては勉強しました。様々な場所に行って多くのことを見聞きしてきました。その中で何が必要かを選択しています。他校で学んだ事から自分なりの練習を組み立てるようになりました。補強などは他校で実践されている内容が多く取り入れられています。が、練習自体の組み立てに関してはほぼオリジナルではないかと思っています。マニア受けする練習(笑)。
kbi先生から言われていた「なぜその練習をするのか」に関しても全ての種目で説明できます。意味のない練習はしたくない。そして自分自身が必要だと考えて組み立てた練習なので「とりあえずやっておくか」というメニューは存在しないのです。そこに対するこだわりを持って練習できるかどうか。こういう部分も見てもらいたと思っています。絶対的な練習というのは存在しない。それでも信じた練習を意味を考えながらやるというのは必須だと思います。
私に何ができるか。ここは分かりません。それでも若い指導者に対して何か提供できればとは思います。それほど敷居が高いとも思っていません。中学でも高校でも必要があれば情報は提供します。どれだけ熱意を持ってやっているか。強くなる選手は正直放っておいても速くなります。普通の選手を育てるためにどうするのか。特に女子は中学時代のベストを高校で更新できないというパターンが数多く存在します。そこに対して我々が何をするか。役割を果たすという感覚を持ち続けたい。
まとまりがありませんが。思うことを記しておく。飾る必要はないと思っています。自分が正しいかどうかではなく考えと信念を持ってやっているか。まだまだ私自身学ばなければいけないと思います。役割を果たすためにも。