kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

今できることは何か

2019-02-14 | 陸上競技

思うことを。

火曜日にショッキングなニュースがありました。意図的に細かいところまでは触れませんが。多くの人が「信じられない」という気持ちになったのではないかと思います。このことに関しては絶対に選手に話をしておきたいと思っていました。考えなければいけない部分だと思います。

これからの人生に希望をもって全力で取り組んでいる高校生に突然告げられる「現実」の問題。これは受け入れがたいと思います。これから自分がどのように成長していくのか、どうやって目標に向かって進んでいくのか。これまで多くの時間を自分の夢に向かって使っていた。それがいきなり目の前が真っ暗になるような「現実」を突き付けられる。どのように受け入れるのか。マスコミは過剰に反応するべきではないと思います。本人がニュースを見る可能性もある。未成年の「高校生」に対してスター性があるからとかで病状を探ったり、生存率云々を過剰に語るべきではない。そう思います。

8年前に震災で多くの人の命が失われました。その時にも「笑うことさえ許されない」という風潮がありました。笑顔になるのは不謹慎だと。そういうとらえ方もあると思います。あの時にも選手に話をしました。今回も同じだと思っています。今回は自分たちと同年代の高校生に突然突き付けられたことです。他人事と考えてほしくない。

あえて書く必要はないと思っています。批判されるかもしれません。それでも。昨年、同じ病名で教え子が亡くなりました。詳細は書きませんが。これはショックでした。本当に若い命でした。この現実を突き付けられたときに受け入れることができませんでした。本人は周りには告げずに病気と向き合っていました。どのような思いだったかは私には計り知れません。その時に「自分は自分にできることをやろう」と思いました。それ以外にできることはない、と。

今回、選手にはその話も少ししました。「夢」をもって生きてきて「よし、今からだ」と思ったときにそれが出来なくなる。そのことがどれだけのことか。私も今の高校生と同じ年代の子供がいます。一人だけの問題ではなく周囲の方々も様々な思いを抱えながら生きていくことになると思います。そこから目を背けることはできない。こういう部分をきちんと伝えていくのも我々の役割だと思っています。「ふたをして生きる」のではない。

自分たちが今練習ができる。このことは「当たり前」ではない。先週そのことについて話をしました。どれだけ伝わっているのかは分かりませんが。それでも「伝えていく」ことは大事。今回、同じ年代の高校生が「練習がしたい」と思っていてもそれができない状況に置かれています。「他人事」としてとらえるのかどうか。

今、自分たちは練習をしようと思えばできる環境にいる。「やりたい」と思っていてもできない選手もいる。他人の気持ちを感じ取る。これは大切なことだと思います。自分ではない人の感情関係ないという部分ではない。今、練習ができることは本当に幸せなことだと思います。やろうと思えばできる。競技力を上げるために時間を使うことができる。これは自分にとっては「当たり前」かもしれないが、そうではない選手もいる。

そうであれば「今できることは何か」をしっかりと考えてもらいたいなと思います。目の前のことを一生懸命にやる。その中で自分自身の変化が生まれる。そうやって成長していけるチャンスがある。それはどれだけ幸せなことなのか。これまで「当たり前」と思っていたことが実は「当たり前」ではない。そう考えることができるか。やればいいという話ではない。一つ一つときちんと向き合っていくことができるかどうか。今の自分よりも少しでも先に進もうとすることができるか。目標に向かって進めるチャンスがあるのだからそこに対して自分自身がどうするか。

「きついから少し手を抜こう」という感じは今はありません。それは「強くなるために必須」な条件です。時間が過ぎれば高校生活の協議は終わってしまいます。大学に行って続けるとしてもそれは数年の話。「楽しい」という感覚でそれなりにやるという選手もいるかもしれません。私は高校時代は「必死にやる」必要性があると思っています。その中でしか見えないことがある。それなりにやって「楽しかったね」という話ではない。全力でやり通してその中で自分自身と向き合う。それが成長を促すと思っています。易きに流れるのではない。

今できることは何か。こうやって多くのマスコミが取り上げることで骨髄バンクへの登録者が増えているという現実もあります。それぞれが何ができるのかを考えていく必要があります。自分にできること。それをしっかりと考えていきたい。強くそう思いました。

そのことをどうしても選手には伝えておきたかった。自己満足なのかもしれません。そこから何かを生み出すのかどうかも分かりません。我々の仕事は「時間の経過を待つ」というのではない。そこの部分もしっかりと考えたい。強くそう思っています。

まとまりません。それでも記しておきます。

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練習の流れについてのヒント

2019-02-14 | 陸上競技

水曜日。この日は走りたいなと考えていました。二日間まともに練習を見ていないので走りの状態が把握できていません。他の部との兼ね合いもありどれくらいの時間が確保できるか分からない。そういう状態の中で練習計画を立てるというのはなかなか難しい話です。かなりのイライラもありました。

単純に走り込みをすれば良いとは考えていませんでした。とはいえ走りたい。話をしたいこともありましたが放課後はちょっと仕事が入ったので最初から参加することが難しい。練習の流れをどうするか。ここはある意味練習の肝だと思っています。ここ外せないかなと。見ていないのもあり、走りたいのもあり少し流れを変えていました。

バランス系をやってからDM。体幹トレーニングの時間を最小限にして走る時間を増やしたいなと。そのまま縄跳びでの膝締め、チューブもも上げ、台トレーニング。そこからハードルドリル。しっかりとやりたいのはあるのですが難しいなと。この時点で少し動きが鈍い。スイッチングの動きが遅い気がしました。うーん。

この日は何度も流れを作っていく中で走りたいと思っていました。最初にスタート5歩。この時点で動きが鈍い。寒いのもあってアップが足りていないのかなという感じを受けました。前日報告を受けた「かなり走れる」という状態とは程遠い。それでも続けてやりました。少し走ってトーイングでスピード刺激を入れる。トレーニングに関してはNが入れたいと言ってきたのでそれを採用。刺激を入れて中間マーク。少し動くようになっていましたが「よく走れる」というのとはちょっと違うかなという感じでした。

間髪を入れずに120T-120DM-120-90を。距離を踏む練習もしておきたい。短長は折り返しを。かなりキツかったようです。他の者は走りきる。この時点での評価はそんな感じでした。良くもなく悪くもなく。ここ練習が終わった時に他の部が広くグランドを使い始めたので絶妙なタイミングでした。

普段とは順番を変えて行いました。体幹強化サーキットを。いつもは練習の最初に入れています。練習としてはこちらの方が流れが良くなるので。道具の出し入れも含めて最初にやっておくと効率が良くなります。うちは人数が少ないので片付けも手間取ります。合間を見て私も片付けるようににしています。この日は最初に必ず走りたいという気持ちがあったので順番を入れ替え。その後、また走るという感じにしました。

もう一度スタート5歩。前半マークをやってからTDMとBDMを。この辺りからかなり走りが良くなっていました。あれ?という感じです。少し動くというのではなく驚くほど動いていました。ここに練習の流れを考えるヒントがある気がします。

アップをする。ジョグをして体操をしてメディシングボールを投げて、という一般的なアップをすることが普通の流れなのかもしれません。うちは基本的にはその流れはない。アップの目的を果たすために何をするかだと思っておます。この日の動きを見て改めて「アップの仕方」について感じました。どのような組み立てるか。やはり体幹部にきちんと刺激を入れて動くための準備をしていく必要があります。ここは大きな話になるのではないかなと。やるべき事をきちんとやれば走りも大きく変わる。試合の時のアップに関してもきちんと考えたいなと思いますね。

その流れの中で120-90を。いや、選手が言う「よく走れる」というのは嘘ではないなと感じました。Mが先頭で走り始めたのですが速い。後ろから見ていた選手たちも「速っ」と口にしていました。本人は「まあまあ」としか言いませんが。他の者も総じて良い走りをしていました。やはり流れの大切さがある。

さらに休憩をせずにもう一度スタート5歩、前半マーク、中間マークを2本ずつ。ここもかなり良い動きをしていました。これまで13秒台がベストの選手もこの動きができれば間違いなく12秒台に入っているなと感じました。走り自体が大きく変わっています。まだまだ改善の余地はありますがこの走りができれば間違いなく12秒中盤に近づくだろうなと感じました。128くらいは早い段階で出るのでは?という感じですね。過大評価と言われるかもしれませんが(笑)

10年前には遠い遠いから目標だった12秒台。きちんと組み立てて練習していけば遠くないのではないかなと感じています。ある程度の力があって最大限の努力ができるようになれば到達する可能性がある。もうワンランク上の記録となるとまだ分からない部分がありますが。ひたすら走るという練習でなくてもきちんと動きが変われば達成できる目標なのだと思います。

ちょっと驚きました。そして組み立ての大切さを改めて感じる。好事魔多し。油断はできません。昨年のこの時期までSが絶好調でしたが捻挫してから流れが変わりした。そうならないように細心の注意を払っていかなければいけないと思います。これは私が云々ではやく本人達の部分も往々にしてあります。どれだけこちらが念押しをしても本人達がそこまで考えられなければ変わりません。そして注意をしていても何が起こるか分からない。

練習について考えることがあります。やっと?方向性が見えてきました。他のチームとは違うかもしれません。それでも必死に考える中で出てくる内容に関しては大切だと思っています。手応えはあります。それも想像していた以上に。

また書きます。思うことがあるので。

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