土曜日。この日から1泊2日で国体合宿。前の記事にも書きましたがsnd学園女子の合宿も同時に開催されます。今回私は国体コーチとして参加でした。sndが来ているのでそのタイミングに合わせてうちの選手たちも参加させてもらうことにしました。うちの選手は前日までかなり負荷をかけてきました。それでもこういう機会を逃したくないと思います。しっかりと刺激をもらって欲しいなと。
fjk先生の話から。オリンピック候補選手の練習についてでした。候補選手が9人いて4人はほぼ確定。今回の合宿で5人のうち4人が選ばれる。合宿で1人が落選してしまうという状況。その時に5人のうち4人が髪をバッサリ切って参加していたとのことでした。覚悟。人生をかけて競技をする。一生に1回しかないチャンスをつかむために覚悟を持って臨む。そういう姿勢で取り組めるかどうかは大きいと思います。合宿は学校行事と違う。その日1日を終えたらそれでいい学校行事と合宿は全く違う。終わってからどうするかという部分があるか。何をつかんで帰るかだと。
こういう話を聞くと「きちんと選手と向き合ってもらえる」というのはありがたいと思いますね。大学ですが「部活動」という感じがあります。組織として活動しているというだけではなく監督がしっかりとみてくれる環境というのはなかなかない。安心してお預けできる大学だなと改めて感じました。
練習はsndの流れで実施。体育館の中でトレーニング系を。軸づくりや補強を中心に。メディシンを使っての練習。4キロでした(笑)。うちの選手通常2キロしか使わないので対応するのが難しかったかもしれません。前の記事にも書きましたが「普段と異なることをする」というのは重要だと思いますね。
外に出てはミニハードルでの速い動き。うちの練習パターンは段階を追って動きを作っていきます。関西の流れでは動きに関することはあまりやらずに休まずに動き続けていきます。ここは全く異なる。そういう状況の中でどれだけ走れるのか。ここも大きなことになります。NMにはその手の話をしました。今後はこれまでと流れが異なる中での練習になる。それに慣れることができるか。ここでの走りは全くダメでした。うちの選手全体にも言えることですが「自分の走りができない」という感じがありました。大学生についていけないどころか県内選手にもついていけない。ここにどのような理由があるのかを考えないといけないと思います。
スピードを上げて走るときにすでに大学生はジャージを脱いでいました。うちの選手は誰も気づかない。NMに周りを見るように伝えましたがなかなかわからない。直接やるべきことを言いました。「周りを見て動く」ということができない。更には下級生はそれに気づかない。NMも「自分たちがやるべきこと」に気づくことができない。下級生ができていなったら言ってやる。自分のことだけではだめです。こういう場に置かれてみると「まだ全くできないな」というのが分かります。それが明らかに走りにも出てくる。
何をするのか。こういう部分を考えさせるようにしています。しかし、それが十分ではない。普段と違う場面で同じ行動ができなければ試合の場面では力は発揮できません。キャプテンは本当に別人のような動きをしていました。走るという感じではない。全力で走っているのかどうかわからないスピードになっていました。100mが17秒くらいかかるイメージで全く動かない。他の者も水曜日の走りを100としたら60にも届かない走りでした。疲れがあるといえばそこまで。それでも「最善の動きをする」という意気込みが伝わってきません。
200mを3本走りました。シューズで。全体的にNの動きが悪いので話を聞くと「シューズでの走り方がわからない」というような内容のことを言っていました。多分、そういう話ではないと思います。確かにシューズで走ることはありません。sndもほとんどないといわれていました。そこではない部分に大きな課題があるのではないか。元々疲れてくると動きが保てません。追い込み時期は走れない。それはわかっていますがあまりにも動かない。どうするのかをもっともっと考える習慣を身につけないといけないと思います。足りない。
圧倒されていました。こういう大きな刺激を受けることができるというのは本当に幸せだと思いまう。その中で何をするのか。何を感じるのか。コテンパンにやられることで見えてくることがあると思っています。貴重な機会になる。
漠然とですが記録しておきます。