金曜日。前日の流れから朝練の段階で指示はせず。練習について何か指示を出す前に考えることがあるのではないか。スルー。私はひたすら散歩していました。グランドをグルグル歩く。少しは自分の時間を作ろうかなと。
朝練の終了時に何も言いにこないので一応キャプテンを呼びました。「昨日は報告が遅れてすみませんでした」とのこと。大切な一言だと思います。残念なのは学校に到着してすぐにその事を伝えに私の所へ来るべきだったと思います。呼ばれてから初めて言葉にするというのではなく素早く対応できるといいなと。それでもこういう言葉がきちんと出てくるのは少し考えられるようになったかなと。
日誌を提出したので中身を確認。もう少し詳しく書けないといけない。私が練習を見ていないのであればその様子が伝わるように書く。「普段との練習との違い」について触れていたのは2人だけだったでしょうか。そこを意識させたくてワザワザ別の場所での練習にしたのですが。なかなか難しいですね。
更にその中に「普段よりも声が出ていなかった」と書かれていました。このことに関しては以前から繰り返し何度も話をしています。「声を出したから強くなるわけではない」というのがあるかもしれません。「声を出す」というのは誰にでもできる事です。苦手云々ではなくやろうと思えば必ずできる。今やろうとしていることは「速く走るため」のことです。誰にでもできるわけではない。やればできることをやらない者が「簡単にできないこと」にチャレンジする意味があるのか。順序が逆ではないか。
下級生が付いていくだけという状態ではなかなか上手くいきません。うちのような人数が少ないチームであればそれぞれがきちんと主役にならないといけない。「誰かがやってくれるだろう」という部分があればそこは上手くいかなくなります。
物足りなさがあったのでこちらも文書を作成。それを配布してきちんと話をするように伝えました。それが終わるまでは練習する必要性はないと。日誌にそれぞれの項目について書いて話し合いをするようにしました。練習以前の部分についてきちんと考える時間が必要です。
こういう内容を書くと私の指導を避けようと感じる人も出てくるのは思います。どれだけの人がこのblogを読んでいるのか、誰が読んでいるのかは分かりません。ひょっとしたら進学先を考えている中学生や保護者も見ているかもしれません。
私は預かった選手に対してはきちんと責任を持って向き合いたいと考えています。単純に競技だけをやれば良いとは思わない。技術指導もかなりやります。更にはこういう人間性を育てるという部分にも力を入れています。子供達にとって「避けたい」と思う部分かもしれません。何も言われずに適度に競技をやって適度に青春を送る方が良いかもしれないですから。
しかし、それが本当に楽しいのか。陸上競技はどこでもできます。その内容は千差万別。やるだけなのか、本気でやるのか。そこまで求めていないと言われたらうちは選択肢には入らないと思います。それはそれで仕方ないのかもしれません。勿体ないなと感じる選手を数えきれないくらい見てきましたが、それはそういう選択だったのだと思います。競技も心の育成も、進路も含めて他校には負けない対応をしていけると思ってはいます。そういう想いがあるからこそ中途半端な関わりはしたくないし、するべきではないと思います。
ここも私の考え方を受け入れられないという人もいると思います。否定される考え方ではないと思いますが。信念があってそこを中心に指導をしています。感情論で激怒するというのは基本的にはありません。ここ最近は怒るという事はほぼない。諭すという部分が多いですね。怒って分からせた所でその場しのぎにしかならない気がしています。分からないというのが続くのであればまた別の道を進んでもらう方がお互いのためです。
話が若干逸れていますが本人達が話し終えるまで私は関わらず。話し終えたという報告に来たのですこしだけこちらの考えを伝えました。話が伝わるかどうかというのはかなり大切にしています。理解してもらえるかどうかは別問題ですが。それでも伝え続けないといけないと思います。
18時前くらいから練習をすることに。メニューはどうしたらいいか?と聞きにきたので「今日は一切メニューについては考えていない」と伝える。冷たいかもしれませんが。こうやって話をすればすぐにメニューを提示されるという感覚は持ってもらいたくないので。これは今後に生きてくると思っています。当たり前ではないという部分を大切にしてもらいたい。自分達で考えてやっていました。
こういう感じで書くと問題多発という受け取られ方もすると思います。以前「選手が顔色を伺いながら嫌々やっている」と非難されたことがあります。本当にそうでしょうか?土曜日に少し話をしたのですがキャプテンは「練習が本当に楽しい」と言っていました。この言葉に尽きると思います。この辺りのことはまた別に書きたいと思いますが。
何も言わないでそれなりの練習をやる。適度なメニューを提示してそれをやる。そんなチームでも良いとは思います。が、私はそんな指導はしたくない。考え方の問題だと思います。私が陸上競技に関して勉強するのは好きだというのもありますが、選手に還元していきたいと思うからです。私が子供達の力を伸ばしていくための最大のツールが「陸上競技」というだけ。他に優れた「ツール」を持っているならそれでも良いと思います。
成長するキッカケになると信じています。