kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

身体をうまく使うために

2019-04-04 | 陸上競技
練習に関して。負荷を極力減らしながら練習をするという時点で考える時、トレーニングの位置付けは大きく変わってくると考えています。単純に高強度の練習を入れればいいわけではない。これはなかなか分かりにくい部分かもしれないですが。何のためにトレーニングをするのか。何を目指して負荷をかけるのか。
 
高強度の負荷をかければ練習をした気になります。身体が疲れるので満足感はある。テンポ走などで何本も走るという練習はかなり充実感があると思います。練習としてはかなりやっているので。本数を何本も走るとそれだけでかなりの時間を要します。休まずに走れば違うのかもしれませんが。休まずに何本も走れる負荷というのがスプリントに繋がるのかどうかは分かりません。テンポ走はスピードを抑えて何本も走るというイメージの練習。やはりそれなりに時間が必要になる。
 
しかし、それが本当に競技力向上に結びつくのか。分かりません。最大スピードを出す方が良い気はしています。これも感覚的な話です。片田舎の無名な指導者があれこれ触れる話ではないのかもしれません。ウエイトに関する考え方が変わったのもこの辺り。走るために絶対的に筋力ご必要だと思います。出力が上がらなければ推進力に繋がらないからです。ウエイトをやるというのは間違いなく効果があると思います。筋肥大をする事で出力が上がる。それにより短期間でパフォーマンスが上がっていく。結果は出やすいのかなと。
 
が、今は全くウエイトはやりません。屋外に野ざらしにウエイト器具が置いてあるというのもあるのかもしれません。天候によって計画が大きく狂う危険性があります。加えて場所的に離れている。いつも練習している場所から道具が置いてある場所が離れています。その時間がもったいない。この辺りの考え方は正しいのかどうか分かりません。ウエイトをしないという部分はこれまでの指導の中で出てきた考え方。
 
そうであればどうするのか。今、活路を見出そうとしているのが「身体の使い方」です。これは短期間に結果は出ません。しかし、筋肉を大きくして対応するのではなく「身体の使い方」を意識して練習する事で見えてくるものがあると思います。時間をかけてやっていく中で少しずつ成果が生まれる。周りからみたら「あいつら何をしているんだ」という感じがあると思います。周りで今私がやっていることを実施している様子はありません。真似してみようという気にはならないのだと思います(笑)
 
身体の使い方を考える。あれこれやります。バランス系の練習を1年以上続けている。内面的な部分があるので本人達がきちんと意識しているのかどうかによっても全く違ってくると思います。単純に形を真似るのではなく「体幹に力を入れて保つ」というのがメイン。地味です。地味過ぎるくらい地味です。それでも意味があると思ってやり続けています。
 
中でも単純に身体のコントロールができるようになるのはBDがいいと思っています。元々前任校で指導をしている時にBDは良いなと思っていました。多分、他の指導者とは使い方が全く違うのではないかと思いますが。当時の写真が残っていなかったので画質は悪いですが動画のスクショを。
 
 
軸を作って不安定の中で動く。これをやるためにBDに乗った状態の中で開脚スクワットをするというのをやっていました。モデルはkanaです。動画で示すとなかなか面白い内容なのですが。普通にスクワットをすのではない。バランスが崩れて軸がズレるのが嫌だったので導入当初は二人一組でタオルを持って行っていました。この方が軸が安定します。今考えてみると無い方が良かったと思います。導入段階だったのでそこまで考えることができませんでした。
 
時間の経過の中でメニューそのものが変わってきていました。BDを使いながらいかに自分の身体をコントロールするのか。自分の身体に対してどうアプローチするのか。BDに乗って何かをするだけで鍛えられない細かい筋肉に刺激が与えられると思っています。安定しない中で何をするか。よく言われるのですが「BDに空気を入れすぎではないか」という部分。そんなに空気を入れたら乗るだけで精一杯になるのではないか、不安定になるのではないか。「普通」の考え方です。
 
しかし、これだけ不安定にするとそこに乗るだけで細かい筋肉に刺激が入ります。その中で何かをする事で間違いなく普段使っていない筋肉に刺激が入ります。安定することは必要だと思います。しかし、不安定を生みださなければ安定しても意味がなくなるのではないか。安定するというのはその場に留まること。それでは前には進みません。進むためには軸を崩しながらまた軸を作るという動作の繰り返しになります。分かりにくい表現なのですが。
 
 
 
遊びながらになるのですがBDの上で「押し相撲」をします。これはめちゃくちゃ盛り上がります。ワイワイ言いながらやります。我慢しすぎて転倒してしまうのでそのは気をつけないといけないのですが。お互いに押すことでバランスを崩す。その状態で体幹を使って身体のバランスを取る。不安定の中で安定させるという基礎はここにあると思います。一応練習でやったのでその写真を。
 
 
 
更にはBDの上でDMを受け取ります。軽く投げるのではなくかなり強く投げて体幹で耐えます。崩れそうになる部分を崩れないように体幹で保つ。もらう前に体幹を固めておいてその状態でDMを受け取る。崩れないように保つ。
 
頭の上でもらうパターンや回転するパターンをしながら。軽く投げるのではなく強く投げることで大きな力になる。固めることで体幹を締める感覚になります。もらった瞬間、体幹を固めて力を逃がさない。受け流すのではなく必ず固める。まー遊んでいるように見えますが。
 
 
これはかなり前の写真。最近はやっていませんが。DMの上でスイングメディシンを回す。円運動をするのでかなり大変です。外側に振られないように体幹で保つ。手だけで回すのではなく体幹から回す感覚ですね。
 
 
これはBDの上でT字バランスをしたもの。動画もあるのですがこのblogには設定上あげられないみたいなので。不安定の中で安定するという部分ですね。体幹がきちんと固められてその中で自分の身体をコントロールする。なかなかできない部分だと思っています。
 
 
こちらは不安定の中でランジスクワット。やってもらうと分かるのですがなかなかできません。後ろでは新入生が生まれたての子鹿のようにプルプルしながらスクワットをしています。単純にスクワットをするだけよりは間違いなく効果があります。B持ちにしているのは身体の軸を保つため。手でバランスを取るのではなく体幹でバランスを取る。小さな刺激かもしれませんがこの手の練習を続けていくことは実は大きな効果に繋がるのだと思っています。
 
 本当はもう少しパターンがあります。やりたい事は全て同じです。不安定を生み出しておく。その中でどうやって身体を固めるか。力を発揮するか。そういう練習は大切だと思っています。
 
通常の練習よりは間違いなく効果があります。うちはどこよりも早くBDを使った練習を導入しています。多分(笑)。普通こんなアホみたいな使い方はしないと思います。それでも私は効果があると思って使っています。県合宿などで紹介したら県内の多くの学校でBDを購入していました。スクワットなどを正確に出来ているかは分かりませんが、やはり効果はあると思います。このBDを販売している某ショップの売り上げにめちゃくちゃ貢献していると自負しています(笑)
 
興味を持ってもらえるかどうかわかりません。前の記事に練習メニューを乗せたのでついでにうちがやっているメニューの一部を書きました。単純にBDの上に乗ってスクワットするだけでも効果はあると思います。本当に意識したいところが分かってくれると更に効果は上がると思っています。隠す話でもない。
 
身体をどのように使うのか。そこは大きなテーマだと思っています。他にもかなりあります。練習メニューを細かく書くのは疲れるというのが今書いていて分かりました(笑)。写真撮ってそれを加工して載せる。1枚では分かりにくいので数枚撮る。案外大変。思うことをツラツラ書いているblogなのに本格的に書いている気がします。こんなことを書いて「面白い」と思う人がいてくれるのか。ここもわかりません。
 
何となく記録しておきたかったので書きました。うちの練習の一部です。遊んでいるわけではない。自信があるのは「オリジナル」だということ。どこかでやっているからやり始めたというのではありません。上述のようにやっているうちに「もっとできるのではないか」という感覚の中でkanaにやらせたら出来たから続けてやろうというだけです。
 
グダグタ書きました。とりあえずこの辺りで。これって面白い?私だけの可能性がありますが。興味が持ってもらえるのか。楽しいのか。私はめちゃくちゃ楽しいですが。読んでいる方がどのような人なのかは分かりません。楽しいのかな。不安はありますが関係なく書いておきます。常に自己満足。
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2019-04-04 | 陸上競技
水曜日。この日は最初から練習に行くことができました。前日かなり遅くまで作業をしました、勤務時間関係なし(笑)。朝からは確認作業をするという話になっていました。
 
「明日は入学式があるから午前中は来れなかもしれない」と伝えていました。娘の入学式があります。「休んで見に行くの?」と聞かれました。いや、行かないけど(笑)。関係ないじゃないか!!という突っ込みを入れられる。入学式があるのは事実です。(笑)「グランド行くんやろ」というバレバレの状態ですが勘弁してもらいました。午後からは頑張ることに。
 
練習はいつも通り。バランス系から。1年生は練習を落としてやっています。別メニューでやることが多い。全てのメニューをやるのは間違いなく無理です。基本的なことをやらせる中で見えてくることがあるかなと。バランス系をやりますが細かいところができません。雑。やるだけで一杯というところもあると思います。精度を高めていくところが必要になる。体幹を締めて身体を保つという部分がまず出来ない。色々な要素が入ってきます。
 
そこから体幹強化サーキット。上級生はかなり筋力がついて来たなという感じがあります。少し話が前後しますが女子が「ズボンが履けなくなった」と言っていました。少し前には「制服が小さくなった」とも。まー制服は縮みません。ある程度身体が出来て来たのだと思います。ウエイトはしていません。筋肥大をさせずに身体づくりをしたいと思っています。それでも大きくなる。
 
この半年間、トレーニングを徹底してきました。バランス良く鍛えていく。特定の箇所に特化せずあれこれやりながら。選手によってはシャフト補強よりも体幹強化サーキットの方がキツいといっている部分もあります。本当にあれこれやりますから。週末に記録会があります。が、そこに完全に調整する必要はないかなと思っています。だから水曜日でもトレーニングをする。もちろん少しは落とすつもりではいますが。
 
DM投げ∞を。これも少し意識している部分です。自分の身体を上手く使いたい。見た動きをしっかりとやる。自分の身体がどうなっているのかを正確に把握する。ここができるかどうか。下手ですね。3年生になったNaも上手くできない部分があります。上手くコントロールしてもらいたい。
 
縄跳びと台トレーニングをやってからハードルドリル。ここは簡単に。やはり少しずつ説明をしながらやるので長引きます。私は以前と比べていちいち出ていくのをやめています。余程のことがあれば行きますが。ちょっと遠目に見守る。それで良いんじゃないかなと。
 
見守っていると成長を感じる部分があります。特にTo。1年生に正確に動きを教えています。それもかなりスパルタ。厳しい(笑)。中学時代はどちらかというと一人でやっていた部分があります。誰かに何かを教えるという機会は少なかったのではないかと。それがこうやって後輩ができることでこれまでとは違う姿を見せ始めます。めちゃくちゃ細かいところまで見ているので私より厳しいですが。
 
バリエーションSSをやりました。走るだけが練習ではない。走るための動きを身につけていくための練習。特定の動きではなく様々な動きをやる中で「これは良いな」という感覚を身につけたい。意識してドリル的な事をやるだけではなく身体を動かしながら身につけていくという練習ですね。練習パターンは多い方だと思います。飽きずにやるためにという感じでしょうか。
 
そこからカーブ直線をやってトーイング、バトン系。合流走。走りはかなり良くなっているなと感じていました。この辺りで新入生は別メニュー。補強サーキットへ。上級生はスタートの確認。Toがかなり良かったですね。本人の感覚的にもかなり。途中でやめさせました。勿体無い。
 
普段よりも疲れていました。これはなかなか分かりにくい部分かもしれません。1本の出力が上がっているのだと思います。並走をやっても合流走をやってもこれまでと比べるとかなり進みます。良い動きをしているからスピードが上がる。それにより身体にかかる負担が大きい。動きが良いからもう少し走るというよりはあえてやめておきたい。感覚的なものです。
 
他の者はBDMを。1本ずつとしました。少しだけ中間の動きを意識しておきたいなと考えていたので。普段よりは少なめにして終わり。
 
「量」の話を雑談の中でしました。中学でもかなりの「量」をやるところがあるようです。そう考えるとうちは「量」が少ないのではないか。走る本数は最大でも2本ずつしか走らない。これはかなり少ないと思います。選手が「量の意味が違う」と苦笑いしていました。うちは本数はかなり少ない。「量」を追うことはほとんどありません。1年間に1度だけ練習納めでかなり走ります。これは「量」を追うための練習ではありません。
 
が、やる事は多い。やりたい事はシンプルですがそこに至る方法が多い。本数という意味での「量」は少ないと思います。しかし、練習としての「量」は多い。距離も踏みません。短距離に特化しつつある部分はありますが。それがうちの練習の特色なのかなと。自己分析ですが。
 
常に私が先頭に立って練習を進めている部分がありました。今は歳を重ねたのもあるのですが見守る部分が増えています。主役は私ではない。やはり選手自身でなければいけないのです。ここを見失いたくない。ある一定の所まではこちらも口出しをしなければいけないのかもしれませんが。
 
今は「やりたくない」と思っている選手に「無理やりやらせる」というのは避けたい。お互いに面白くないので。この辺りの感覚も変わってきたなと思います。「頑張りたくても頑張りきれない」場合と「とりあえずやっている」というのでは全く意味が違います。そこまでしてやらせる必要は感じなくなりました。競技をしたいと思っている場合は自分たちでやらなければいけない部分が出てくる。付きっ切りでやらせるのは私自身が面白くないなと。
 
まとまりませんが記録しておきます。この辺りのことはまた書きたいなとは思っています。多分。
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