練習に関して。負荷を極力減らしながら練習をするという時点で考える時、トレーニングの位置付けは大きく変わってくると考えています。単純に高強度の練習を入れればいいわけではない。これはなかなか分かりにくい部分かもしれないですが。何のためにトレーニングをするのか。何を目指して負荷をかけるのか。
高強度の負荷をかければ練習をした気になります。身体が疲れるので満足感はある。テンポ走などで何本も走るという練習はかなり充実感があると思います。練習としてはかなりやっているので。本数を何本も走るとそれだけでかなりの時間を要します。休まずに走れば違うのかもしれませんが。休まずに何本も走れる負荷というのがスプリントに繋がるのかどうかは分かりません。テンポ走はスピードを抑えて何本も走るというイメージの練習。やはりそれなりに時間が必要になる。
しかし、それが本当に競技力向上に結びつくのか。分かりません。最大スピードを出す方が良い気はしています。これも感覚的な話です。片田舎の無名な指導者があれこれ触れる話ではないのかもしれません。ウエイトに関する考え方が変わったのもこの辺り。走るために絶対的に筋力ご必要だと思います。出力が上がらなければ推進力に繋がらないからです。ウエイトをやるというのは間違いなく効果があると思います。筋肥大をする事で出力が上がる。それにより短期間でパフォーマンスが上がっていく。結果は出やすいのかなと。
が、今は全くウエイトはやりません。屋外に野ざらしにウエイト器具が置いてあるというのもあるのかもしれません。天候によって計画が大きく狂う危険性があります。加えて場所的に離れている。いつも練習している場所から道具が置いてある場所が離れています。その時間がもったいない。この辺りの考え方は正しいのかどうか分かりません。ウエイトをしないという部分はこれまでの指導の中で出てきた考え方。
そうであればどうするのか。今、活路を見出そうとしているのが「身体の使い方」です。これは短期間に結果は出ません。しかし、筋肉を大きくして対応するのではなく「身体の使い方」を意識して練習する事で見えてくるものがあると思います。時間をかけてやっていく中で少しずつ成果が生まれる。周りからみたら「あいつら何をしているんだ」という感じがあると思います。周りで今私がやっていることを実施している様子はありません。真似してみようという気にはならないのだと思います(笑)
身体の使い方を考える。あれこれやります。バランス系の練習を1年以上続けている。内面的な部分があるので本人達がきちんと意識しているのかどうかによっても全く違ってくると思います。単純に形を真似るのではなく「体幹に力を入れて保つ」というのがメイン。地味です。地味過ぎるくらい地味です。それでも意味があると思ってやり続けています。
中でも単純に身体のコントロールができるようになるのはBDがいいと思っています。元々前任校で指導をしている時にBDは良いなと思っていました。多分、他の指導者とは使い方が全く違うのではないかと思いますが。当時の写真が残っていなかったので画質は悪いですが動画のスクショを。

軸を作って不安定の中で動く。これをやるためにBDに乗った状態の中で開脚スクワットをするというのをやっていました。モデルはkanaです。動画で示すとなかなか面白い内容なのですが。普通にスクワットをすのではない。バランスが崩れて軸がズレるのが嫌だったので導入当初は二人一組でタオルを持って行っていました。この方が軸が安定します。今考えてみると無い方が良かったと思います。導入段階だったのでそこまで考えることができませんでした。
時間の経過の中でメニューそのものが変わってきていました。BDを使いながらいかに自分の身体をコントロールするのか。自分の身体に対してどうアプローチするのか。BDに乗って何かをするだけで鍛えられない細かい筋肉に刺激が与えられると思っています。安定しない中で何をするか。よく言われるのですが「BDに空気を入れすぎではないか」という部分。そんなに空気を入れたら乗るだけで精一杯になるのではないか、不安定になるのではないか。「普通」の考え方です。
しかし、これだけ不安定にするとそこに乗るだけで細かい筋肉に刺激が入ります。その中で何かをする事で間違いなく普段使っていない筋肉に刺激が入ります。安定することは必要だと思います。しかし、不安定を生みださなければ安定しても意味がなくなるのではないか。安定するというのはその場に留まること。それでは前には進みません。進むためには軸を崩しながらまた軸を作るという動作の繰り返しになります。分かりにくい表現なのですが。

遊びながらになるのですがBDの上で「押し相撲」をします。これはめちゃくちゃ盛り上がります。ワイワイ言いながらやります。我慢しすぎて転倒してしまうのでそのは気をつけないといけないのですが。お互いに押すことでバランスを崩す。その状態で体幹を使って身体のバランスを取る。不安定の中で安定させるという基礎はここにあると思います。一応練習でやったのでその写真を。

更にはBDの上でDMを受け取ります。軽く投げるのではなくかなり強く投げて体幹で耐えます。崩れそうになる部分を崩れないように体幹で保つ。もらう前に体幹を固めておいてその状態でDMを受け取る。崩れないように保つ。
頭の上でもらうパターンや回転するパターンをしながら。軽く投げるのではなく強く投げることで大きな力になる。固めることで体幹を締める感覚になります。もらった瞬間、体幹を固めて力を逃がさない。受け流すのではなく必ず固める。まー遊んでいるように見えますが。

これはかなり前の写真。最近はやっていませんが。DMの上でスイングメディシンを回す。円運動をするのでかなり大変です。外側に振られないように体幹で保つ。手だけで回すのではなく体幹から回す感覚ですね。

これはBDの上でT字バランスをしたもの。動画もあるのですがこのblogには設定上あげられないみたいなので。不安定の中で安定するという部分ですね。体幹がきちんと固められてその中で自分の身体をコントロールする。なかなかできない部分だと思っています。

こちらは不安定の中でランジスクワット。やってもらうと分かるのですがなかなかできません。後ろでは新入生が生まれたての子鹿のようにプルプルしながらスクワットをしています。単純にスクワットをするだけよりは間違いなく効果があります。B持ちにしているのは身体の軸を保つため。手でバランスを取るのではなく体幹でバランスを取る。小さな刺激かもしれませんがこの手の練習を続けていくことは実は大きな効果に繋がるのだと思っています。
本当はもう少しパターンがあります。やりたい事は全て同じです。不安定を生み出しておく。その中でどうやって身体を固めるか。力を発揮するか。そういう練習は大切だと思っています。
通常の練習よりは間違いなく効果があります。うちはどこよりも早くBDを使った練習を導入しています。多分(笑)。普通こんなアホみたいな使い方はしないと思います。それでも私は効果があると思って使っています。県合宿などで紹介したら県内の多くの学校でBDを購入していました。スクワットなどを正確に出来ているかは分かりませんが、やはり効果はあると思います。このBDを販売している某ショップの売り上げにめちゃくちゃ貢献していると自負しています(笑)
興味を持ってもらえるかどうかわかりません。前の記事に練習メニューを乗せたのでついでにうちがやっているメニューの一部を書きました。単純にBDの上に乗ってスクワットするだけでも効果はあると思います。本当に意識したいところが分かってくれると更に効果は上がると思っています。隠す話でもない。
身体をどのように使うのか。そこは大きなテーマだと思っています。他にもかなりあります。練習メニューを細かく書くのは疲れるというのが今書いていて分かりました(笑)。写真撮ってそれを加工して載せる。1枚では分かりにくいので数枚撮る。案外大変。思うことをツラツラ書いているblogなのに本格的に書いている気がします。こんなことを書いて「面白い」と思う人がいてくれるのか。ここもわかりません。
何となく記録しておきたかったので書きました。うちの練習の一部です。遊んでいるわけではない。自信があるのは「オリジナル」だということ。どこかでやっているからやり始めたというのではありません。上述のようにやっているうちに「もっとできるのではないか」という感覚の中でkanaにやらせたら出来たから続けてやろうというだけです。
グダグタ書きました。とりあえずこの辺りで。これって面白い?私だけの可能性がありますが。興味が持ってもらえるのか。楽しいのか。私はめちゃくちゃ楽しいですが。読んでいる方がどのような人なのかは分かりません。楽しいのかな。不安はありますが関係なく書いておきます。常に自己満足。