土曜日、記録会でした。この記録会は特別に調整するものではないと思っています。シーズンイン。ここでどのような課題が見つかるのかというのが大きい部分だと思っています。
正直、この冬はかなり順調に練習ができたと思っています。明らかに動きが変わってきて基礎筋力も上がる。大きなけがもなくやりたいと思うことができました。ここの部分は選手自身も感じている部分でした。今週は本当にバタバタしていてそこで細かい話ができませんでした。ここは大きい。
総括して記録会を振り返ると「60点」というところでしようか。力のある選手は圧倒的に走れていました。ちょっと今の段階では太刀打ちができない。ある程度は予測していましたが。今回、うちの選手「自分の走りができていない」というのが顕著に出ていました。練習の走りをする。それだけでいいと思っていました。過剰なプレッシャーをかける必要はない。普通に走ってくれれば・・・という感覚。
が、その「普通に走る」ということができませんでした。「記録が出ていない」という部分もあります。しかし、評価すべきはそこではない。きちんと「自分の走りができたかどうか」です。Toが13秒3かかりました。これは色々な要因があると思います。水曜日に練習をしているときにかなり走れていました。今回Saが追い風参考ですが「13秒02」で走りました。少し動きが崩れている部分があって本来の走りができたとは思っていません。それでも13秒03。
Toはその上を行っていました。悪くても12秒台に入るなという手ごたえがありました。水曜日にSaと一緒に走って勝負にならないという感じがありました。本人も走れているという感覚がある。そこに大きな落とし穴があったのだと思います。レース前は少しナーバスになっていた。一番速い組に入っていたので「先生、周りが速いです」と気にしている様子があった。自分の走りに目が向けれなかったのかなと思います。
更には「冬季練習が順調にできている」という部分も大きく影響しているのではないかと感じています。練習での走りは他校の先生が見ても「よく走れるようになっている」という評価を受けます。それは本人たちも感じている部分。そこに「自分に対する過剰な期待」があったのではないかと思います「絶対に記録を出す」「絶対に良い走りをする」という気負い。それが本来の走りをするための阻害要因になっていたのではないかと感じています。
今回はバタバタしているのもあり選手のアップの際に声をかけに行くこととができませんでした。同時に私が話しかけることで「記録を出さなければ」というプレッシャーになるのではないかと思っていました。意図的に行かなかったというのもあります。が、「先生、こないね」という話になっていたようです。そっちか・・・。
自分たちの中で色々と感じる部分があったのだと思います。「大丈夫だから」という一言がかけられるかどうかは大きかったのかもしれません。それにより「自分の走りだけに集中する」ということができたのではないかと。
前日にToに「走りはどうだった?」と聞くと「股関節が激しい筋肉痛」だと言っていました。私自身は練習に参加できていませんでした。走る様子を見ていません。選手がどのように感じていたのかは知っておく必要があります。その中で「激しい筋肉痛」というのはどのような常用だったのか。もっと知っておく必要があったかなと思っています。
結果的には「まだまだ」という感じがあります。Naも同様に自分の走りができていない。練習の時に「試合場面で同じことをする」というのをしつこく言い続けています。普段やっていることをやる。そこに尽きると思っています。全体がもう少し考えて行動できるようになってもらいたいと思います。
これまで様々な場面で指導してきました。「走れるようになっているな」と感じるのはほぼ間違いなく走れるようになっている。動けていないなと思う者はやはり走れない。今回は「走れているな」とずっと感じていました。それを私が多くの場面で口にするのがある意味選手にとってのプレッシャーなのかもしれません。考えたいと思います。
今やっていることの方向性。「結果が出ていないじゃないか」と言われても甘んじて受け入れるしかないと思っています。そこをどう捉えるか。選手が不安にならないようにしていかなければいけません。涙を流している者もいました。そこまでこの記録会に賭けなくてもいいんですが・・・。それでも大きなものがあったのだと思います。
それに応えていける指導がしたいと思います。もう少し振り返りをしてみたいとは思います。とりあえず記録しておきます。