kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走るために

2019-04-28 | 陸上競技
半端ないストレス。誰もが同じような感じなのかもしれません。今の時代に生きていくには私のようなタイプは無理なのかもしれません。耐え忍ぶ。
 
 
練習、あれこれ考えることがあります。選手の状況を見ながら目指すところを決めてやっていく。走りの中で気になったところがあればそこに対応する。そういう中で見えてくることがあると思っています。
 
 
先日から女子の走りはかなり良くなって来ています。支部大会前とスピード感は変わらないのですが、力が出せるようになってきました。同時に体調にも変化が。腹痛などを訴える選手が複数出ています。私がどうこうではなくかなりのストレスを感じているようです。こちらもその要因についてしっかりと考えていきたいと思います。まずは競技に集中できる状況を作り出さなければいけないと思います。
 
 
女子は全体的にヒステリックな雰囲気になりつつありました。「強くならないと中国に行けない」というのがあります。それは分かりきっていることです。Toはこれまで練習を力で出しきれないところがありました。ここ最近は同時スタートにしたため力が分かります。Saと競り合う。体調もあり競り負ける。倒れこみますがそれでも走る。やめさせたいのですがなかなか。過呼吸気味になるので。自分がやらないといけない自覚。負けたくないという想い。この辺りがあるのだと思います。
 
 
土曜日の練習でバトン練習。3-4走のバトン、合いません。走力差があるのも確かです。しかし、Hoの出が安定しない部分、声をかけるタイミングが遅すぎる部分があるのでバトンが詰まります。距離を伸ばしてもバトンが詰まるというのは間違いなくタイミングの問題です。2本連続でミスをしました。その都度考えさせます。が、この時にSaが座り込んでいました。上級生が囲んでいたので本人がかなり感情的になっていたのだと思います。初めてその姿を見ました。何とかしたいけどできないもどかしさなのかなと。
 
 
しばらく見守っていました。立ち直った時に声をかけました。何故失敗したのかをきちんと考える必要があります。感情的になって何かを生み出せるのであればそれはそれでいいと思います。しかし、技術的なことをやろうとしている時に感情的になるのは何一つ良くない。冷静さを持たなければ課題が改善されません。こちらから気づいたことを伝える。少しずつ積み上げていく必要があります。
 
 
バトンをやって走練習をやる。その時にまたもToが倒れこむ。あえてそのような雰囲気でも流していましたがそろそろ良くないなと思って女子を集めて話をすることに。このタイミングも感覚的なものです。正解かどうかは分かりません。
 
 
練習を見ていると「強くなりたい」というのが伝わってきます。これまでと違って中学時代に実績がある選手がいるわけではない。それでも戦うというのは余程のことです。ある意味普通のことをしていたら勝ち上がれないと思います。しかし、今の雰囲気はどうだろうか。何となく悲壮感が漂っていないか。この雰囲気では楽しくないのでは??と。
 
 
空気があります。強くなるために練習する雰囲気。しかし、その雰囲気にどっぷりハマってしまうとヒステリックな感じになってしまいます。追い込んでいるという部分で良い練習ができていると勘違いする。涙を流しながらやっていくことで「自分たちは上を目指してやっている」という異常な雰囲気に酔ってしまう。本質的な部分とは違ってきます。
 
 
特に上級生がそのような雰囲気を出すと1年生はどうしていのか分かりません。不安がある中でやっているのに更に不安が増す。それで試合に臨めるのか。練習についていくだけで精一杯の状態が生まれる。本当にやりたいこととは違ってきます。だからこそ冷静にならなければいけない。
 
 
そのあとは笑顔でやっていました。走練習も含めて前向きに取り組んでいました。周りの雰囲気に流されずにその時その時にやるべき事をやる。そこに尽きます。やれることをしっかりとやるだけで流れは変わってきます。
 
 
この子達のために出来ることをしたい。強くそう思います。
コメント
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