月曜日。この日は7時間授業。これはすでに分かりきっていることなので対応するしかありません。
冬季の途中から月曜日の朝はミーティングにしていました。しっかりと前の週の振り返りをするとととその週の目標設定をする時間にしていました。それがいつのまにかやらなくなっていました。こういう部分が積み重なっていくのだと思います。上手くいかない要因の一つです。日曜日に連絡を入れておきました。やはり振り返りは大切。
日誌に書いてある内容を見てそれぞれがどのように振り返ったのかを確認。考えている者もいればそうではない者もいる。全員がきちんと考えるような組織になれば良いですがそれは理想論。全てを求めるのは不可能だと感じています。それぞれに対してコメントを書く時間はかなりのものです。
午後の練習。変化を見たいなと思っていました。1週間かなり追い込みました。変化の兆しがある者もいればほぼ変わらない者もいる。こういうご時世です。ガンガン指導したら自分の首を絞めることになる。力を注ぐ部分を私自身の中で見極めなければいけないと思っています。理想論とは少し離れているかもしれません。目の前の現実を見た時に理想通りに物事が進まないということを冷静に感じないといけない。追い求めると自分自身が苦しくなる。どこかで折り合いをつけないといけないなとは思っています。
練習はテキパキと。バランス系をやってから体幹強化サーキット。選手によってかける負荷も変わってきます。ドリル系もそれなりにやっていきました。前の記事にも書きましたが動きの確認の中に「片足台ジャンプ」を入れました。縄跳びで膝締めを確認して台ドロップで落とす事とフォロースイングで腰を入れる動きをする。その後に入れました。これは効果絶大。片足で耐える意識とフォロースイングで進む感覚を作りやすい。
これまで「怪我をしてしまうのではないか」という不安から避けていた部分です。しかし、走るためには絶対に必要な要素。リクスを避けるのは指導者として必要な考え方だと思います。しかし、それだけを求めていたら何も変わらない。ローリスクローリターンというのでは勝負はできないのではないか。勝負だけを意識する訳ではないですが、考え方としてどこかで抜け出さないといけないと思います。
土曜日の流れの中でタイヤを使う練習をしたいなと考えていました。本数を多目にして負荷をかけてのタイヤ引きを。ブロックを使って負荷をかける。そのままタイヤ走で60m走る。これまで動きを作っていくというところにこだわりを持って取り組んでいました。今でも変わりませんが。きちんと意識ができない選手にとってそれは「身体を動かすだけ」になるリスクがあります。これまでやってきた流れを少し変える必要性も感じています。
ふと見ると補強をしている選手が適度にやっていました。走れないのは仕方ないと思います。しかし、軽い補強をし続けても強くなることはないと思います。そこを求めていないのかもしれませんが。「これからは強くなりたいと望む者と楽しくやりたい者を同時にやらないといけない」と言われました。受け皿としての部活動なのでしょう。考え方はそれぞれ。
今回は目に余るので私がひたすら補強をさせることに。クランチさえままならない。ずっと補強をしているのであれば最低限の筋力がついていなければいけない。そこに達していないのであればこれまでやってきた補強はなんだったのか。「自分はやっている」という感覚の中で生活しているのかもしれません。感覚を変えない限りはこれから先も変わらないと思います。「必要な負荷をかける」という経験がなければ本当に必要な負荷なのかが分からないのだと思います。半強制的かもしれませんがやらなければ分からない部分はある。そう思っています。
思っていた以上に時間がかかっていました。この日のメニューは全てできるであろうというイメージがあったのですが足りなくなる。仕方ないかなと。そのため最後に走練習をして終わることに120m。120-120-120-90。何人かで走っていきました。グループ分けは選手に任せる。
これも見ていると明らかに差が出ます。段差スタートにしました。構えも作らずに適当に出る者が出てきます。本来的な目的にならない。走りきることが目的ではない。高いスピードの中でどれだけ維持できるのか。本数を走れば良いとは思っていません。必要な負荷をかけながら走る方がいい。何人かは意味ない練習になってしまいます。
あるグループ。女子が「120行きます」と大声を出します。男子は何も言わない。他のグループは代表が声を出したらそれに呼応するように「はい」と声を出します。このグループは先日から指導を続けている者のみで構成されていました。走力で分けていたのだと思います。とはいえ、普段の取り組みが出ています。その前もこちらが合図を出す前に勝手にスタートしていました。
前から書いていますが、「やっている」「やっていない」で考えれば「やっている」のです。寝ている訳ではないので練習はしています。0か1かの比較。が、同じ練習をしていて1か10かで考えると4くらいしかできていない。何も考えずにやっているからです。せっかくやるのであればもう少しきちんとやる方がいい。
このグループの女子は現時点でうちで一番走力がない選手です。段差スタートとはいえ抜くことができません。普通に走れば間違いなく男子の方が速いでしょう。しかし、抜けない。これが何を意味するか。「キツいけど頑張っている」という感覚なのかもしれません。何度も言っていますがそれは全員同じ。その中でどれだけ自分の向き合うことができるか。
何人かは進んでいます。取り組みに変化は見られます。それがどれだけ本物になるか。そこにかかっています。普通に練習をしているだけでは足りない。そう感じでくれるかどうか。キッカケを与え続けることが今の私に出来ること。
耐えます。