kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

明確に示す

2019-06-07 | 陸上競技

思うことを。

 

先日から色々とblogに書いているのでなんとなく察していただいているのではないかと思いますが。教育現場はかなり萎縮していると思います。強い指導は否定される。何かを注意するとそれに対して批判を浴びる。そういう時代になっています。今のところそこまで言われていないのですが、いつ言われるかは分かりません。これを感じ取りながらやっていかなければいけないと思っています。

 

先週の土曜日。午後からの練習にしていました。その時に一人バッサリと髪を切っていました。別に私は強制はしません。坊主になっていました。昨年度末には「教員が生徒の髪を坊主にした」というニュースが全国版で流れました。細かい事実は別としてその部分だけを取り上げると一般の人は「ひどいことをしている」と叩きやすい。今の時代では教員が坊主にするというのは受け入れられないでしょうし、やる必要はないと思います。校則を守らない場合はどうするのか。そこについては一切触れられない。

 

土曜日に髪を切っている者がいた。が、見てみると明らかに校則違反であろう髪の長さの者が複数名。これはよくない。部活動としてではなく「学校生活をきちんと送る」という意味でよくない。結局、部活動は教育活動です。学校のルールが守れて初めてできる。校則を守らないというのであれば部活動をやる資格はないと思っています。そのため「校則違反では?髪を切るべきでは?」と話しました。

 

週が明けて切っていました。が、何人かは切っているのかどうか分からない。どうなのか。「髪を切ったのか?」とこちらから確認する必要はないと思います。校則違反は許さないと話しているのですから。が、あまりにも長いので水曜日に確認。「結構切りました」と言っていました。全く分かりません。切ったといってもその状態で間違いなく頭髪服装検査はアウトだと思います。

 

木曜日にそのことを全体に投げかけました。校則を守る。明らかな頭髪違反はおかしいのではないか。その時に「過ちて改めざる、これを過ちというなり」という論語の一説が使われている文章を渡しました。自分がきちんとできていないと指摘された。そういう時は「はっきりとわかるように」修正することが必要。自分なりに修正では相手には伝わらないというものです。これはまさに今の状況に当てはまります。

 

「校則違反をしている者には部活動をする資格はない」と伝えました。練習に参加する必要はないと。該当する者が私のところに「説明」をしにきました。自分では切ったと思っているかもしれませんが、周りから見ればそう見えない。そうであれば「切っていない」のと同じではないか。誰が見ても「問題ない」という状況でなければいけない。

 

これはここ最近書いていることと一致している。「やっている」か「やっていない」かでいえばやっている。が、本当にやるべきことと比べるとどうなのか。中学時代と比べればやっている。しかし、高校として必要なことができているのかといえばそれは違う。そうであれば「自分はやっているのに」という感覚にはならない。この部分は重要だと思っています。

 

練習に参加させませんでした。これを批判される時代にはなってきていると思います。が、きちんと理由を説明できます。どのような批判を受けたとしても「ダメなものはダメ」という話です。何もかも許してしまったら組織としては成立しません。「あの選手は特別だから」というのも作りません。例外を作るとそれが崩壊の原因になるからです。

 

これまで「あいまいな部分」があったと思います。なんとなく許される。それがチームとしてマイナスであったのは間違いありません。どのような状況であっても「ダメなものはダメ」と示す。なんとなく察してもらうような表現をすると現場では伝わりません。いや、明確にいっても伝わらないような状況はあります。

 

こちらもそれなりに示していく必要があります。組織として一定方向に力を向けるためにはこちらも「明確に示す」という部分が必要になると思います。伝わらないのであっても「今日は参加しなくてもいい」ときちんと伝える。その時に理由も伝える。納得できるかどうかは人それぞれだと思います。「納得できるかどうか」が判断材料ではない。「良い」か「悪い」かです。一人の行動が他者に対してマイナスになるのであればそれは「悪い」という判断が必要。

 

思うことはあります。それでも自分の立ち位置を相手に示す必要はある。ダメな理由をきちんと伝えるのです。そういう部分が必須なのかなと。練習とは全く違う話になるのかもしれませんが。やはり、物事というのは繋がっている。校則違反を繰り返す、他者に迷惑をかけ続ける者は部活動に参加する資格はないと思います。「やりたいからやる」「それが何が悪いのか」と言われても「個」の意見でしかない。一人の自由を確保するために他者の権利を奪うことはできないからです。

 

これからはある程度のことを示すつもりです。それが出来なければ部活動の指導はできない。受け皿になる部分はあると思いますがそれは「約束事」が守れるかどうかです。明確に示していきたいと思います。覚悟を持ちたいと思います。

コメント
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