kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

物事への取り組み

2019-06-29 | 陸上競技

これは以前から言い続けていることですが。せっかくの機会なので書いておきたいと思います。

 

ここ最近のblog、決して面白いと思えるものではないと思います。一歩引いたところから見れば「なかなか大変だな」と思われるかもしれません。実際毎日のようにやっているとこちらの心が持ちません。わかりにくいと思いますが。これだけではなくかなりのことを我慢していやっています。耐えれるかどうかは別にして一定水準以上の「我慢」ができなければ生きていけないのは確かです。

 

陸上競技の指導をしています。別に他のモノでもいいと思います。何かを伝える「ツール」が陸上競技なのであってそれ以外にも人それぞれ多くのことができるのだと思います。「目標に向かって努力をする」というのは陸上競技が一番目に見えると思っています。ある程度「記録」で判断することができるからです。少しずつ努力を積み重ねていくことでこれまでできなかったとこができるようになる。それが競技結果につながっていく。

 

もちろん、すぐには出ません。指導する側も指導を受ける側も「我慢」が必要になります。ひとはすぐに結果を求めたがるので難しい部分となります。ある程度耐えなければ成果は出ないと思います。勉強なども同様です。ちょっと勉強してテストを受けて点が悪かったらやる気を失う。ある意味当然の結果でしかない。それを教えていかなければいけない。

 

先日、練習メニューを作成したにも関わらず「きついからやらない」ということがありました。これは究極に失礼な話だと思います。元々やりたくないのであれば「所属」しなければいいだけです。選択の自由はあります。うちは「陸上競技」をすると伝えています。ある一定水準以上の練習をします。そうなると当然「きつい」部分も出てくる。それは嫌だと言われたら難しいかなと思う部分はあります。「きちんと陸上競技をやる」と伝えています。それで所属するのであれば一定水準以上の練習はしてもらわなければいけないのではないかと思っています。

 

「やりたいことだけをやる」というのであれば集団でやる必要はない。そこだけは確かかなと。

 

競技を通じて伝えられることはたくさんあります。これもなかなか厳しい話ですが。ある時、グランド整備をしていました。上級生も下級生も同様に整備をしている。が、上級生が下級生に注意をしました。何かなと思ってみていると「すでに整備された場所を再び整備している」という状況でした。イメージできるでしょうか。

 

練習が終わったら「グランド整備をする」というのは当然の話だと思います。スパイクで走って足跡がついているので次からのことも考えて整備しておく。使ったグランドに対する感謝の気持ちもあると思います。しかし、上述の出来事。これは「トンボを引っ張る」という行為をしているだけです。足跡を埋めるためにトンボをかけるのではなく、みんながやっているから引っ張っている。それだけです。ここに意味があるのかどうか。これを考える必要があります。

 

何か目的がある。その目的のために人間は行動をします。「お腹がすいた」という感情が生まれるから腹を満たすために「何かを食べる」のです。これは生理的欲求の部分ですが。グランドが荒れているからグランド整備をするのです。すでに整っているところをひたすら整備をしてもその時間は効果的ではありません。目的がない行動になっている。「トンボを引っ張る」こと自体が目的になっているのです。

 

これには理由があります。「練習が終わったらグランド整備をする」とだけ考えているからです。グランド整備をするのはなぜか。何のためにグランド整備をするのか。これを考えれば「デコボコはないか」とか「石が落ちていないか」などを見ながら整備するようになります。単純に「トンボを引っ張ればいい」という考え方であればそこまで考えません。みんなが引っ張っているから自分も引っ張るのです。目的がなく「烏合の衆」と同じ。周りがやっているからやる。

 

これは練習自体にもいえます。練習は誰もがしています。そこに「目的」があるかどうか。全国どこでも練習をしている。本当に身体を動かすレベルの運動なのか、技術的な部分を改善しようとする運動なのか。これは「同じ運動」であっても全く違います。きちんと考えられるになれば同じことをやっても効果は全く違ってきます。「同じようなこと」をやっているのではない。目的が明確なのです。

 

これも最近の出来事。練習メニューを作成するために私は7時前には職場に行っています。グランドに行くのは7時40分前後。色々とやることがあるので。毎日同じメニューを実施するわけではないので準備するものも違ってきます。メニューを持って行って初めて細かい内容がわかる。準備は大変だと思います。私が行ったときには人は全員集まっていましたが道具は一切出していませんでした。

 

これも「予測して動く」という部分ができていない。どのような練習パターンであっても使うものがあります。寝転がることが多いのでマットは間違いなく使います。練習ではハードルやDMに関してはほぼ毎日使います。練習パターンが異なっているとしてもこの辺りは必ず使う。シャフトも同様かもしれません。そうであれば早く来て待っている時間にその手の準備をしておけばいいと思います。高いレベルのことを求めているつもりはありません。何をするかを「予測して動く」ということを身に着けなければすべての行動が後手後手になっています。これは効率が悪い。

 

良い練習をしようと思えば「準備」が必要です。道具が出ていなかったら練習の流れが止まるからです。一端止まってしまうとまた動き始めるまでにエネルギーを使うことになります。スタート局面と同じです。一端やり始めたら止まらずにやる。これが流れだと思います。勉強も練習も試合もすべて同じだと思っています。テストがあるので勉強をする。試合があるので練習をする。これは「目的」に向かっての「準備」なのです。この準備がきちんとできなければ「最終到達点」に上手くたどり着けません。

 

試合に向けて練習をする。そうであれば毎日の練習は大切。その練習に向けての準備はもっと大切。これは道具の準備だけではありません。気持ちの準備であったり、体調の準備であったり。チームの方向性を整える準備であったり。様々な「準備」があるから先に進めるのです。

 

「競技志向」と言われます。結果を求めて競技をする。実際はそれだけではないのです。何かを本気でやろうとすればそこに至るプロセスの中で感じ取るものがある。これは本気にならなければ見えないものです。だからこそ今私はそこを大切にしている。中途半端にやるのはやはりよくない。それは感覚的なものなので分かりにくいかもしれませんが。

 

ながくなりました(笑)。まとまりません。それでも「物事に取り組む姿勢」というのは重要だと思っています。ここがなければ先には進まない。将来的な投資になるという感覚。

 

また書きます。たぶん。

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負荷をかけるために

2019-06-29 | 陸上競技

テスト期間に入っています。水曜日が代休で休み、木曜日金曜日とテストが実施されています。午前中テストで午後から放課になっているので時間的には余裕があるはずなのですが全く。「働き方改革」と標語のように掲げて言っていますが。他県では「回復措置」として夏休みに超過勤務時間の分だけ休めるようにしているということでした。

 

「勤務時間外労働を80時間超えたら面談」というようなこともあります。勤務時間だけで仕事が終わるというのはなかなか厳しい。それでも少し何かをすれば「大バッシング」を受ける。どうなんでしょうか。そうであれば超過勤務分は「正当な対価」を支払ってもらいたい。教員の「強制的なボランティア」で成り立っていることを理解してもらいたい。人生の時間を切り売りして生活しています。その部分への理解は全くない。「教員だからやるのが当たり前」という前提に立っているという問題点。見て見ぬふりをされていますね。

 

はい。愚痴でした。

 

先週練習をしていて走れなくなった者がいました。スイッチングやもも上げはできる。バウンディングもできる。しかし、走ることができない。理由はわかりません。本人が「走ると痛い」というのでそれ以上はさせません。治療院に行って話を聞きました。バウンディングのほうが負荷が高いと思うんですが・・・と言われましたが私もわかりません。走ると痛いというので1週間くらい走るのをやめさせようと。

 

「走る気がない」というので痛みを訴えるという感じはしませんでした。本当に痛いのでしょう。どのくらいのレベルなのかわかりませんが「痛い」という事実がある。ハムストリングに張りはないので明確な理由がわからない。腰からきているのではないかと言われていたので治療器で様子を見ることに。

 

補強系はできますが走るのは禁止にしていました。走ろうとするので止める。全く走らないと本人も不安になるので他の形で負荷をかけることにしました。実際問題、「足が痛いから走れない」といってもできることはかなりあります。「足が痛い=1か月安静」というのは病院の診断です。1か月安静にしていたらたいていの痛みは取れます。それを信じ切って1か月何もやらなければどうなるか。そのことに関しては伝えますが「やらない」という選択をするのであればもう「競技」ではないでしょうから、良いかなという感覚になってきました。そこまでしてこちらが求めるエネルギーが無駄。別の活動をしてもらうほうがいいです。

 

負荷をかけるというので「スピンバイク」を利用した練習をすることにしました。うちはそこまで裕福ではないので「パワーマックス」はありません。強豪校にはあるそうです。代わりになる普通の「スピンバイク」を使って練習負荷をかけることにしました。前任校でkanaにやって効果があったのでこれもやらせておきたいなと思っていました。

 

ちなみに数年間に「リハビリ用」にスピンバイクを1台購入していました。長距離が走れない時にこぐ。20分とかでもできるので心肺機能の低下を少しでも抑えられるのではないかと思って購入。使い方が雑だったのですでに壊れかけていますが使えます。このままでは限界が来るので新しいスピンバイクを1台購入。これを使って練習をすることに。前任校ではBOSSが家で使っていた「エアロバイク」をくださったので利用していました。

 

負荷を適当に決めます。調整は「手動」なので楽なのかどうかはよくわかりません。100mを走る時間と同じ時間最大スピードでこぎます。12秒間こいで30秒休憩。4~5本を1セットにして2~3サイクル実施。結構な負荷です。レースと同じ時間動き続けるというのは重要なのではないかと思っています。単純にこげばいいというのではなくイメージの問題もあります。

 

前任校ではウエイトとエアロバイクを組み合わせていました。ウエイトをしてから最後に60秒間。短長には抜群に効果があったと思います。レースイメージをするので時間を読みます。40秒経過したときから負荷を少し軽くして「動ける状況」を作る。必死にこいでいましたね。だから強くなっていた。間違いない事実だと思います。

 

で、話を戻して。短時間で負荷をかけるためにスピンバイクを1サイクル終わってから休憩の間に「スクワット」を実施することにしました。1サイクルの間に5分程度RESTをとる。その間にスクワット30秒、休憩30秒を3セット。全く休憩にはなっていません。動き続けていますから。それでも負荷をかけるというのはこういうことだと思います。シンスプリントであっても自転車こぎはできます。スクワットもできます。「足が痛いからできない」ということはない。

 

練習の関係で2日連続でこのメニューを実施しました。かなりきつかったようです。そこが狙いですからきつくて当然なのですが。

 

木曜日、雨が降ってグランド状況が悪い。走ることはできません。その中でできることを考えました。AグループとBグループに分かれて練習。練習は「プレート補強+アジリティ」と「スピンバイク+スクワット」です。体幹補強と敏捷性を高めるメニューを組み合わせT1つのグループが練習を進める。もう一つは自転車こぎを15秒間やってそのままスクワット20秒。スクワットが終わったらすぐに自転車15秒。休まずに最大負荷をかけ続ける。2人1組でできるのでかなりだと思います。これを2サイクル実施しました。

 

工夫というほどではありません。どうすれば「最大負荷をかけられるか」を考えます。走れないから仕方ない。そう考えて雨の日は補強のみというところもあると思います。それが正しいか間違っているかはわかりません。しかし、本当はできることがある。それをやるかどうかの問題です。

 

練習の幅は広がりました。何があっても練習はできます。「可逆性の原理」と「継続性の原理」です。そこまでしてやらなくてもいいではないか。その意見も当然あると思います。短時間で最大負荷をかけるためにどうするか。そういう部分は得意です。単純にやればいいという話でもないですし。

 

できることをやる。それを考えたいと思います。

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