水曜日。数日間の出来事を思い返してみるとやはりきついなという感じがします。何がきついのか。これも分かりにくい部分かなとは思いますが。自分の理想と現実を受け止めていく必要がある。今の環境の中で何をするのか。そこだろうなと思っています。「幸せの青鳥」でしょうか。
朝、思うことがあって鉄棒をすることにしました。前任校ではハンドゴールを使って2日に1回は懸垂的なことをやっていました。鉄棒がなかったのでそれで代用していたのですが。今の学校になって鉄棒まで歩いて80mくらいあります。その距離の移動が練習の流れの妨げになるので実施してませんでした。しかし、「筋力」のことを考えるとやはりこういう部分が必要なのではないかと感じました。
色々なトレーニングをします。しかし、それが本当に走りに生かされているのか。ロープのぼりなども入れていますが登る距離が短い。自分の体重を上半身で支えることができるのかどうか。見てみようと思って実施。ほぼ壊滅でした。トレーニングはかなりやっていると思います。しかし、それば全くつながっていない。与えられたメニューをやることだけになっている。ここに気づきました。1年生女子は懸垂どころか鉄棒にぶら下がっておくだけで限界が来ます。この状況で「走る」ということができるのか。
自重を上半身で支えることができない。懸垂では広背筋を使います。腕だけではない。1年生女子は自分の身体を持ち上げることができない。こういう部分だと思います。脚上げ腹筋に関しては男子がほぼできない。トレーニングをやっているとしてもこの状況であれば「無意味」に近いものがあります。
ウエイトトレーニングであれば重量が上がっていくので「負荷をかけている」というのが分かります。しかし、道具を使わない補強であればそれが目に見えない。筋力的に向上しているのかどうかは分かりにくいのです。実際に懸垂をやらせてみてこれだけできないというのであれば「効果が出ていない」というのが明らかです。与えられたことをやっているだけなのかもしれません。これでは勝負にならない。はっきりと分かりました。
前任校と比べてこの部分は明確に違うなと感じました。ハードなことをやるというのではない。きつい練習をすることが目的になっていなかったのです。自分の身体をうまくコントロールするという感覚の中で練習を積み重ねる。その部分が不足していました。バランス系などを実施していますが根本的な「自分の身体を支える」というのができていない。もちろん懸垂が出来たら速く走れるという話ではありません。根本的なものの考え方だと思います。
これが「強くなりたい」という想いが強い選手であればある程度の練習をすればそれに見合うだけの負荷がかかるのかもしれません。しかし、今の状況出れば「どうやってメニューを消化するか」がメインになっている気がします。それは何かを生み出すことになるのか。身体を動かすという意味では効果があるかもしれません。しかし、速く走ることを目標にしているのであればこれは違うかなと。「強制的な負荷」をかけなければいけないのかもしれません。
後日談になりますがここで懸垂をした結果、翌日は上半身がバキバキになって練習がきちんとできなかったということでした。それはどうなのか。懸垂をしたくらいで上半身が使えなくなるというのであればこれまでの練習の効果はどこに出ているのか。本当に考えさせられます。