kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走練習中心

2019-06-09 | 陸上競技

土曜日の続き。

 

前の記事に書いたようなことがあったので練習開始自体が遅れました。それでもやるべきことはろやろうと決めていたので。時間がかかってもやる。それしかないと思っています。うちは中国大会がない。実感がわかない部分はあります。これまで「行くのが当たり前」でした。昨年の県新人の時点で厳しくなるのは分かっていましたが。目の前にやるべきことがない。調整練習を要しないのであれば徹底的にやりたいなと思います。精神的にもしんどい部分があるとは思うのですが。

 

バランス系を。この日は意図的にBDの上でも実施しました。ある程度やっているのでできる選手にとってバランス系は確認作業です。しかし、本来狙いとする部分に近づくためには「不安定の中でのバランス感覚」を必要とします。安定している場面ではなく不安定な場面での安定(理解しにくい表現)。BDで不安定を生み出してその中で軸を作っての安定。

 

股関節強化サーキットを実施してからDM∞。下半身だけに特化せずにバランスよく強化する感覚を持ちたいと思います。何か一部分だけ強化されても結局はそれが走りにつながらなければ意味がなくなります。全体を見ながらのトレーニングにします。セラバンド補強をしてからハードル股関節。少しずつですが変わってきているなと感じています。やりたい動きがあっても基礎筋力がなければできない。まだまだ基礎的ない部分は不足。やり続けたいですね。

 

DM投げの「瞬発系」も。まーDM投げ自体が全身を使っての瞬発系ではあるのですが。連続倒立をしたり台から降りてその反発をもらいながら投げるなどのちょっとした工夫をしながらの投げ。技術的な部分もやりますがある程度「自分で感じながらやる」という部分も必要。やるだけではないという感覚を持ち続けてもらいたい。これはしつこく言いますが結局は選手次第。

 

走る練習をメインにしたいと思っていたので「台ドロップ」「台片足ジャンプ」「スイッチング」を。走練習やジャンプ系をやるとシンスプリントになる選手が出てきます。これは避けて通れない部分ではないかと思っています。休んだら治るかもしれませんが根本的な部分を改善しなければいつまでも同じ症状が出る。足首の固定や接地のポジションを改善することで大きく減っていくと思います。この辺りから少しずつ練習を抜けていく形になりました。

 

スイッチングをやってから「スイッチング&片足スキップ」を。これも前の記事に書きましたが前任校でやっていたメニューです。スイッチングの動きとスキップは連動していると思います。段階を追って走りを作っていく。なぜその動きをやっているのか。そこを理解しながらやる。実際に組み合わせることで何をやろうとしていているのかを感じ取ってもらいたいと思っています。意味はある。

 

スタート5歩をやってBDM走を。前日にやろうとしてできなかった部分です。TDM走はかなりやりますが、ここ最近はBDM走をやっていませんでした。B走をやる。これは上述の「スイッチング&片足スキップ」と繋がるものがあります。どうやって前に進むのか。体幹を保ちながら進むためにどうするか。こういう部分は大切。意識的に動きを覚える部分と無意識に動きを覚える部分を組み合わせながらやっていくことで現状の打破ができるのではないかと思っています。30-40-50を2セット。

 

で、この日も120-120-90を。3月くらいからほとんど走らなくなっていました。やはり1週間に2~3回は120は走りたい。走っておかなければいけない。その中で感じ取る部分が出てくる。120mは段差スタート。距離設定を変えてもいいかなという気がしたので男子と女子で走る距離を数メートル変えました。段差スタートするときもあれば距離でハンデをつけるときもある。遅い者ほど走る距離が短くなるという感じでしょうか。それでもいいと思っています。いかに冷静に負荷をかけ続けられるかが重要。距離ではないと思っています。

 

少し前に比べると競争ができています。男子が少し走れるようになっているので女子が逃げていく中で競争になります。まーこの時点で実際に走っているのは部員の半分なのですが。他の者は補強をするということだったので。

 

走練習がきちんとできる者はそのままシャフト補強へ。ハードです。今しかできないことがあると思って取り組んでいます。妥協しない。もちろん故障のリスクもあるので様子を見ながらになりますが。補強をやっている者。普通にやっています。これでは差がつく一方。ということで別途メニューを決めて「追い込む」ことにしました。怪我をする。仕方ない部分もあると思います。しかし、怪我をしないように自分自身でケアをしているのか。待ち時間座っているだけではないか。本当にできることをすべてやって怪我をするのと何もしないで疲労が蓄積して怪我をするのでは意味が違います。

 

「痛いので抜けます」というのを否定はしません。無理はできませんから。しかし、一人が「抜けます」と言い始めると次々と抜けていきます。「一人ではない」という安心感もあるのだと思います。差がついていくという感覚を持ってもらいたい。別グループになったことで安心してもらうわけにはいかない。ということで長距離のマネージャーに手伝ってもらって「ひたすら補強」をすることにしました。「怪我をしたら練習がきつい」という感覚を持たせる。好きな補強を好きにやればいいという時間にすると居心地が良くなるので。休まずに補強をし続けました。

 

走っている者はシャフト補強終了後、股関節補強をやってランジサーキット。これは「止める」ことで筋肉に負荷をかけるパターンのもの。mtm先生から教わったものを導入。久々にやりました。こういう部分もきちんと見直しながらやっておきたい。メニューが幅広くなるのですがすべてが必要。終わってから一度BDM走を1セット。補強はセット間の休息というイメージでしょうか。休みにはなっていませんが。走るために準備。

 

最後にもう一度120-90-60。走る量としてはそれほど多くないと思います。しかし、それ以外が多い。かなり多い。疲労感はあると思います。フレッシュな状況で走るということにはなりません。それでいいと思っています。時にはもっと疲労度がないときに走るほうがいいのかもしれませんが。2週間ずっと負荷をかけ続けています。かなりきついと思います。分かり切っていることです。それでもやり続ける。それしか自分たちの力を上げていく方法はない。そう思っています。

 

栄養補給のことを話しました。選手によっては昼食を「おにぎりだけ」という者もいると。身体づくりです。食べたもので自分の身体ができます。練習後にきちんとした食事をしなければ走れるようにはなりません。この部分も含めて指導していかなければいけないなと感じています。まだまだやることは多いと思います。覚えることもやることも多い。その中でどうするか。

 

しっかりとやりました。前向きに取り組んでもらえたらなと思います。比較的雰囲気は明るかったと思います。これが続けばいいのですが。

 

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明確に示す2

2019-06-09 | 陸上競技
土曜日。しっかりと練習しようと計画していました。2週間負荷をかけ続けています。冬季練習並みだとおといむす。ひょっとしたらそれ以上の負荷をかけているかもしれません。夕方は比較的涼しくなっていますが午前中の練習はかなりキツいと思います。そこは分かっていますが。
 
早い段階で体調不良の連絡が。先日から貧血が疑われている部分がありました。抵抗力が落ちている可能性はあります。練習に対しては真剣に取り組みます。他の者の倍近い負荷をかけているのではないかと思います。一切手を抜かないですから。3月末からやっているので疲労が出る頃だと。二日間必ず休むように伝えました。この子にとっては休むのも練習だと思います。こちらが抑えなければいけない。
 
練習前にメニューだけを渡そうと思ってグランドに向かう途中で1年生男子と会いました。どうしたのか?と確認すると部室の鍵を忘れたという話でした。長距離選手が別の鍵を持っているのでそれで対応しようということでした。微妙。
 
練習開始少し前にグランドに行くと女子部室の前にバッグが追いてありました。女子も同様に鍵を忘れたようでした。学校保管の鍵もありますが、返却する場所が閉まっていたので部室の中に置いていた。スペアキーを持っているのですがその鍵を忘れてしまったようです。スペアキーは2つある。持っている2人がそれぞれ忘れたという話。
 
どうしたらいいか?と聞きにきました。どうしたら良いかではない。部室に入れなければ練習はできません。練習道具やスパイクなども部室の中にあるので。女子は短距離と長距離で部室が別。こうなると開けることは出来ません。「どうしたらいいか」ではなく取りに帰るしかないのです。1人は電車通学ですから帰るわけにはいかない。もう1人に取りに帰らせました。
 
以前の私であれば車で乗せて取りに行くという選択をしていたと思います。時間が勿体無いので。しかし、今回は全く手を貸さず。自分達のミスを私がフォローする事で何一つ進歩しないのではないかと感じたからです。今回の鍵を忘れたという事実。2つあるから自分が忘れていても大丈夫だろうという感覚があったのかもしれません。自分が忘れたら練習することができないという危機感がない。誰かがやってくれるだろうという依存体質があるのではないかと。
 
そうであれば私が連れて行くことはマイナスにしかならない。本来であれば鍵を忘れたと気づいた時点で伝言をしてでも取りに帰らなければいけない。私に報告することめ大きなロスが生まれます。ミスに気づいた時点で動けばロスは最小限になる。それをやらなかったのは私がスペアキーを出したりするという部分があったのではないか。突き放すというか「当たり前のことをやる」という部分です。
 
30分近くロスしました。その間身体を動かして待つようにと指示。男子は自分達のことではないのであれこれやっていました。今思えば男子も鍵を忘れている事実は変わらない。取りに帰らせるべきでした。この部分は私自身が甘かったと思います。
 
待っている間、女子は気もそぞろ。他の者が鍵を取りに行っているので「自分だけ練習をしたらいけない」という感覚になっていたのだと思います。分からなくはない。それでも何をするべきかを考えなければいけない。待っている30分間は無駄になります。あえてそのことはこちらから言わず。勿体ないなという感じがありました。
 
戻ってきて練習を開始する。何も言わずに並んで私が行くのを待っています。これも違うのではないか。予定よりも時間が遅れている。その理由はどこにあるのか。なぜこのような状況になったのか。それを考えずに「鍵を取ってきたから練習を始める」というのは違うと思います。
 
女子を呼んで話しました。普段は男子が注意を受けます。毎日のように出来ていないことや常識的ではない行動があるので指導をする。競技以外の指導が大半です。女子はある程度できています。が、まだまだ甘い部分がかなりある。そこをきちんと認めて取り組んでいかなければ上手くいかない。女子だけ特別ということはありません。「ダメだ」というのは明確に示し続けなければいけない。練習を一生懸命にやれば他のことも許されるわけではない。待たせた男子に謝罪をするべきです。理由も含めて自分たちの行動に責任を持つ。
 
更には「このままで練習ができるのか」という話も。鍵がなくて部室が開かない。それにより練習が遅れました。鍵を取りに行った者、待っていた者、どちらも表情が微妙。不貞腐れているとは言いませんがそれに近い状況でした。誰が悪いのか。ここも各自が認識する必要がある。結局、他者任せになっているからこのようなことが生じる。
 
ミスをする。それを引きずるのが一番良くない。反省はするべきです。しかし、不貞腐れていたり表情が曇っている状況の中で練習をしたところで質は上がりません。後ろ向きの練習にしかならない。レースの予選でスタートを失敗したのと同じ。そこを悔やみ続けていても何も変わりません。やるべきは「次にどうするか」です。気持ちを切り替えることで初めて行動が変わります。失敗を繰り返さないのと同時に引きずらないことです。
 
チーム作りをする。そういう段階だと思っています。こちらのスタンスがぶれると組織がぶれます。そうならないように明確に示し続ける。そこだけは譲れないなと思っています。数年間甘かった自分自身がいる。その影響がこういう部分に出ているのだと思います悔い改めなければいけない。そう思います。
 
練習をするまでにかなりの時間を要しました。何が問題だったのか。それをしっかりと感じ取ってもらいたいですね。先に進めればと思います。
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