水曜日。放課後2時間会議・・・。とはいえ「必要なこと」です。その間は選手は自分たちで練習を進めていく必要があります。休業期間中にある程度のことは「自分たちでできる」ようになっていると思っています。それが出来なければ誰のための練習なのか分かりません。「やらされる」練習から抜け出す。これも大きなテーマです。
前日のことに関してミーティングをしてから始めたようです。どうも20分程度練習開始が遅くなったと。それはどうなのか。まー「必要」と感じたので行ったのでしょう。そこに意味があるかどうか。前の日にも言いましたが「時間は限られている」のです。その中で何を優先するか。チーム自体が大きく崩壊しつつあるときには「練習」よりも優先するべきことがあります。ルール違反や雰囲気を著しく悪くする者がいた場合は「練習の取りやめ」は当然のことだと思います。集団でやっていますから。個別に話をしても「伝わらない」ということもあります。そこをどのようにやっていくのか。
2時間経過していたのでほとんど走る練習に関しては進んでいました。私が到着した時にはトーイングが始まっていました。実際問題ここまでで2時間経過するというのは考えられません。明らかに練習ペースが落ちている。これは良くないなと思っています。ある程度やるべきことは決まっています。それなのにここまで時間がかかるとは。補強を削って走る時間を確保するようにしています。ミーティングの影響もあると思います。「前向きになれるミーティング」だったのか「微妙な感じのミーティング」だったのかで全く違う展開になると思っています。
月曜日の練習から「重心移動」の感覚について話をしています。それを練習の中でどのように取り入れるのか。シザースなども入れていくといいと思っています。「膝」と「腰」の移動を作り出すためになにをするのか。ここを見極めながら。その最たるものが「トーイング」かなと考えています。強制的に「腰の移動」を作り出します。無理やり前に進むので「感覚」は作りやすい。
そこから「BDM走」を。これも「やっておきたいことは何か」と聞いたときに出てきた答えです。「TDM走」ではなく「BDM走」でした。同じような感じはありますが。「膝の引き出して前に進む」という部分が重視されての選択だったと思っています。「~したい。だからメニューを〇〇にする」という判断。これはある程度の「理解」がるからできることだと思っています。単純に与えられるだけではなくこうやって「自分で判断する」ことも重要ですから。
時間がかなりなくなっていました。それでもシャフト補強をやってから股関節補強、足引き上げをやってホッピング。ここはどうしてもやっておきたかった。地面に力を加えて前に進む。走りと直結する部分です。片足でどうするか。フォロースイングをどうするか。この部分も含めて何をやっていくのかを考えていかなければいけないと思っています。
そのまま「合流走」を行ってから走練習で120-90-60を。うちにとって「最大の走り込み」といえる距離です。時間的なもの、人数的なものがあったので「段差スタート」で1組で実施。少しずつ走れるようになっています。女子のエースはかなりスピードが出る。が、最大スピードが出たときに「身体」が保てない。ブレが生まれます。元々そういう傾向が強い選手。その部分についてだけ指摘しました。
「スピードに耐えられない」という部分。身体が保てないという部分と「タイミングがずれる」という2つの要因が考えられます。特に走りのタイミングがずれやすい選手なのでここはこれからの課題だと思っています。カーブから直線に入るところでブレが大きくなります。元々100mでの勝負をメインに考えていますが、それだけではなく200mを視野に入れるのであればやはりこの辺りは今後の課題となります。
幸いこの日走っていた選手は「一生懸命に取り組む」ことができます。積み重ねの中で動きが変わってきている。こちらが伝えたいことも伝わっていく。重要な部分だと思っています。力がついているなというのは実感できます。これをどのように伸ばしていくか。引き出していくか。「組織」としてどうするか。「仲良しチーム」ではなく「戦う集団」として進んでいければと思っています。
最後に少しだけ話を。「感覚の差」に書いた内容です。私が一番嫌いな言葉が「頑張る」という抽象的な言葉。本来やるべき水準がある。それに対して「1」だったものが「10」取り組んだら「自分は10倍やるようになった」と満足します。しかし、本来目指すべきは「100」なのです。自分は「頑張っている」のです。それなのに周囲が認めてくれない。それに対しての不満も生じるでしょう。周囲の人間が見ていて「本当に一生懸命にやっている」と認めているかどうか。事故基準だけはないと思っています。
これまで少ししか声を出していなかった者が「以前と比べて声を出す」という部分に「自分は頑張っている」と思う。それは本当かどうか。自分基準であれば全て「頑張っているからいいじゃないか」という話になる。本当に必要な水準に対してどこまで達しているのかを度外視してしまう。これでは意味がない。
全員が「100」を目指すべきだと思います。競技力のあるなしは別にして「チームとして」どうするのか。ここは本当に大きい。もっともっと考えるべきです。
どこまで伝わるか。ここを見ていきたいと思います。先日、「もういいだろう」と話してから「真剣にやる」と宣言して練習に参加している選手。ずいぶん変わりました。ここは大きいと思います。人は変われる。変わろうと思うかどうか。そしてそれを行動に移せるかどうか。「変わる必要はない」と思うのであればそれでいいと思っています。しかし、「変わろう」とするのであればこちらもサポートします。人は変われる。強く思います。
成長していける集団になればと思っています。