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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

重心の移動を作り出す

2020-06-18 | 陸上競技

水曜日。放課後2時間会議・・・。とはいえ「必要なこと」です。その間は選手は自分たちで練習を進めていく必要があります。休業期間中にある程度のことは「自分たちでできる」ようになっていると思っています。それが出来なければ誰のための練習なのか分かりません。「やらされる」練習から抜け出す。これも大きなテーマです。

 

前日のことに関してミーティングをしてから始めたようです。どうも20分程度練習開始が遅くなったと。それはどうなのか。まー「必要」と感じたので行ったのでしょう。そこに意味があるかどうか。前の日にも言いましたが「時間は限られている」のです。その中で何を優先するか。チーム自体が大きく崩壊しつつあるときには「練習」よりも優先するべきことがあります。ルール違反や雰囲気を著しく悪くする者がいた場合は「練習の取りやめ」は当然のことだと思います。集団でやっていますから。個別に話をしても「伝わらない」ということもあります。そこをどのようにやっていくのか。

 

2時間経過していたのでほとんど走る練習に関しては進んでいました。私が到着した時にはトーイングが始まっていました。実際問題ここまでで2時間経過するというのは考えられません。明らかに練習ペースが落ちている。これは良くないなと思っています。ある程度やるべきことは決まっています。それなのにここまで時間がかかるとは。補強を削って走る時間を確保するようにしています。ミーティングの影響もあると思います。「前向きになれるミーティング」だったのか「微妙な感じのミーティング」だったのかで全く違う展開になると思っています。

 

月曜日の練習から「重心移動」の感覚について話をしています。それを練習の中でどのように取り入れるのか。シザースなども入れていくといいと思っています。「膝」と「腰」の移動を作り出すためになにをするのか。ここを見極めながら。その最たるものが「トーイング」かなと考えています。強制的に「腰の移動」を作り出します。無理やり前に進むので「感覚」は作りやすい。

 

そこから「BDM走」を。これも「やっておきたいことは何か」と聞いたときに出てきた答えです。「TDM走」ではなく「BDM走」でした。同じような感じはありますが。「膝の引き出して前に進む」という部分が重視されての選択だったと思っています。「~したい。だからメニューを〇〇にする」という判断。これはある程度の「理解」がるからできることだと思っています。単純に与えられるだけではなくこうやって「自分で判断する」ことも重要ですから。

 

時間がかなりなくなっていました。それでもシャフト補強をやってから股関節補強、足引き上げをやってホッピング。ここはどうしてもやっておきたかった。地面に力を加えて前に進む。走りと直結する部分です。片足でどうするか。フォロースイングをどうするか。この部分も含めて何をやっていくのかを考えていかなければいけないと思っています。

 

そのまま「合流走」を行ってから走練習で120-90-60を。うちにとって「最大の走り込み」といえる距離です。時間的なもの、人数的なものがあったので「段差スタート」で1組で実施。少しずつ走れるようになっています。女子のエースはかなりスピードが出る。が、最大スピードが出たときに「身体」が保てない。ブレが生まれます。元々そういう傾向が強い選手。その部分についてだけ指摘しました。

 

「スピードに耐えられない」という部分。身体が保てないという部分と「タイミングがずれる」という2つの要因が考えられます。特に走りのタイミングがずれやすい選手なのでここはこれからの課題だと思っています。カーブから直線に入るところでブレが大きくなります。元々100mでの勝負をメインに考えていますが、それだけではなく200mを視野に入れるのであればやはりこの辺りは今後の課題となります。

 

幸いこの日走っていた選手は「一生懸命に取り組む」ことができます。積み重ねの中で動きが変わってきている。こちらが伝えたいことも伝わっていく。重要な部分だと思っています。力がついているなというのは実感できます。これをどのように伸ばしていくか。引き出していくか。「組織」としてどうするか。「仲良しチーム」ではなく「戦う集団」として進んでいければと思っています。

 

最後に少しだけ話を。「感覚の差」に書いた内容です。私が一番嫌いな言葉が「頑張る」という抽象的な言葉。本来やるべき水準がある。それに対して「1」だったものが「10」取り組んだら「自分は10倍やるようになった」と満足します。しかし、本来目指すべきは「100」なのです。自分は「頑張っている」のです。それなのに周囲が認めてくれない。それに対しての不満も生じるでしょう。周囲の人間が見ていて「本当に一生懸命にやっている」と認めているかどうか。事故基準だけはないと思っています。

 

これまで少ししか声を出していなかった者が「以前と比べて声を出す」という部分に「自分は頑張っている」と思う。それは本当かどうか。自分基準であれば全て「頑張っているからいいじゃないか」という話になる。本当に必要な水準に対してどこまで達しているのかを度外視してしまう。これでは意味がない。

 

全員が「100」を目指すべきだと思います。競技力のあるなしは別にして「チームとして」どうするのか。ここは本当に大きい。もっともっと考えるべきです。

 

どこまで伝わるか。ここを見ていきたいと思います。先日、「もういいだろう」と話してから「真剣にやる」と宣言して練習に参加している選手。ずいぶん変わりました。ここは大きいと思います。人は変われる。変わろうと思うかどうか。そしてそれを行動に移せるかどうか。「変わる必要はない」と思うのであればそれでいいと思っています。しかし、「変わろう」とするのであればこちらもサポートします。人は変われる。強く思います。

 

成長していける集団になればと思っています。

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どうやって走りを作るか

2020-06-18 | 陸上競技

色々と考えることがあります。エビのこと、作物のこと。これまでにはなかった部分なので「どうすればいいか」を考える材料になっています。これは本当に勉強になります。この辺りのことを詳しく書きたいのですがどれだけの人が興味を持っているのかどうか(笑)。私の中ではレッドビーシュリンプは最高です。見ていて飽きません。多分5時間くらいは見ていられると思います。そこまでの時間が確保できないというのが最大の難点なのですが。

 

で、走ることについても考えています。これはグランドで動きを見ながら。なぜそれをやるのかを徹底している感じです。ほんの少しのずれでも許したくないなと思っています。そこが走りの根幹となるので。先日の「縦の動きの徹底」の部分も重要な要素です。それから「水平方向への動き」をどのように作るか。

 

「マニュアル」があるわけではありません。作物を作ることもエビを育てることも同じだと思っています。何度も何度もその様子を見て「この方がいいかな」と感じた部分を実行する。単純に「マニュアル」に書いてあることをやるわけではありません。走りのことに関しても自分の中で「マニュアル」のようなものを作成していますが、それはあくまで「ベース」にしかならない。それを目の前の選手にどのように適合させていくのか。ここが重要だと思います。

 

以前と比べて「確認作業」が増えています。私が思っている部分だけではなく「本人の感覚」を重視する形で「走りを作る」という部分。今の2年生で以前指導していた「miho」の走りに近い動きをする選手がいます。どちらかというと「パワータイプの走り」です。しなやかに走るタイプとは違います。その選手にどのようにアプローチするか。これまでやってきたことをそのまま当てはめるというのは意味がないと思っています。

 

「走りの要素」は同じだと思います。しかし、「見た目の動き」が明らかに違う。数年前に指導した選手はどちらかというと「しなやか」な走りでした。様々なタイプの走りがある中でも「伝える要素」は変わりません。それが「走りの中でどのように生きてくるか」だと思います。「個」に応じてニュアンスを変えながらやっていくことが重要だと思っています。

 

「パワータイプ」であっても「スタート」が苦手です。これも面白いなと思っています。mihoも同様でした。スタートが武器ではない。これが大学生で復活するころになるとある程度改善で来ていたという感じはあります。「スタート」も必要ですが選手の「長所」となる部分を生かしていかなければいけない。同じ失敗はしません。

 

見ていて「ん?!」と思う部分に関してはある程度伝えます。これは他の選手に対しても同様です。「良い動き」をしているときには時々「良いんじゃない?」という感じの話しかけになる。それ以上のことは必要ない部分です。動きが崩れていたり、タイミングが合っていない場合はきちんと話します。修正をするための必要な動きも含めて。

 

以前は「型にはめる」というのが多かった。しかし、体格も違えば性格も違う。走りのタイプも違う。それを一律に同じ感覚でやるのは違うのかなと。だから「様々なこと」をしながら「自分にあった感覚」を作っていくという感じです。「走りを作る」という感覚でやっています。

 

元々速く走れる選手もいます。そういう選手に関しては変に手を加えると大きく崩れる危険性がある。「感覚だけ」で走っている部分があるので。こういう部分は「崩れたら戻れない」と思っています。高校に進んで走れなくなるパターンの一番の要因はここにあると思っています。どのような練習をするのかというのも大きい。テンポ走や長い距離を中心に走りを作るところもあるのだと思います。私はやりませんし、環境としてそれはできない。

 

どのような部分を作ることで走りが変わっていくのか。ここは非常に面白いなと思っています。選手が「その気」にさえなってくれればこちらが提供できるものは多い。短期間で成果が出るものは少ないと思っています。半年から1年くらい経過して初めて「走れるようになる」というのもある。1年生で大活躍してその後・・・というのは面白くないですし、私がやっていることは「時間がかかる」と思っています。それは理解してもらうしかないかなと。

 

グランドで「見る」ことは非常に勉強になります。ネットで情報を集める何倍も学ぶことがある。ポイントになる部分をきちんと見ていくことで「結果」は大きく変わってくる。「量」ではなく「質」だと思いますし、「ポイント」をどのように伝えていくかにかかっている。面白いなと思います。

 

まとまりませんが。記録しておきます。

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