kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ここまでやった理由は・・・

2020-06-15 | 陸上競技

久々に時間をかけてblogを書きました。真面目に。この1週間は「チーム」として活動するために重要な時間だったと思います。それぞれがどのように考えて動くのか。注意されないためにやるというのではなく「何をするのか」という部分が大きい。

 

先週、負担が大きすぎて新キャプテンが凹んでいました。真面目な子なので抱えすぎる部分はあると思います。そのため自分の練習に対して一切集中できない。これでは何のためにやっているのかが分からなくなります。そして「だらだらする」という部分もあったので久々にこちらから時間をかけて話をしていきました。それを踏まえて月曜日にミーティング。そこから各自が考えてどのように動くのか。これを見極める1週間だったと思います。

 

目指すところとすれば常に高く。そこから比べると「まだまだ」だと言わざるを得ません。課題になる部分を挙げればきりがない。あれもこれも「完璧にやる」というのは難しいですから。今は「片眼を瞑る」というレベルかなと。もっとかもしれませんが。「できるようにしていく」段階だと思っています。

 

先週は「声を出す」という部分を何度も何度もい言ってきました。「やればできることをやる」というところ。今週は私からは一切言わない。男子キャプテンが何かあれば「もっと声出して」と大きな声で指示を出していました。元々本人は声を出しています。それでも他の選手は小さい。だからあえて「声掛け」をしている。こういう部分が成長だと思います。

 

そしてそれを受ける新入生がこれまでとは違って「やろうとする」のが大きい。何度言われても「だらだら」だったり「声を出さない」者は出てきます。しかし、今の状況であれば1年生の男子が比較的声を出します。1年生の女子に至っては「過去最高レベル」で声を出します。それにより「雰囲気」が一変しました。とにかく明るい。悲壮感がない。「自分たちのためにやっている」という感覚が芽生えています。前の記事にも書きましたが「距離を短くする」と話した時に「ガッツポーズ」を女子キャプテンがしました。これまでとは違う雰囲気があるからだと思います。単純に「距離が減ってラッキー」という感じではない。雰囲気が変わってきたなと感じています。

 

他の選手も大きく変わってきています。全く自信を持てない選手もいるのですが「声を出す」ことによって変わりました。下級生に対して「もっと~して!」と具体的に指示を出せるようになっている。別の選手で毎回毎回「~ができていない」と自分を否定的に捉える部分が「今日は~が良かったと思うのですがどうですか?」と報告に来る。何か大きな部分が変わってきていると思います。

 

3年生が色々な意味で助けてくれています。それも大きい。サポートをしてくれたり手本を見せてくれることでずいぶん雰囲気が変わりました。この子たちも充実した練習をしてくれていると思うのです。

 

何より「楽しい」という感覚が生まれています。決して「遊んでいる」わけではりません。無駄な話もほとんどしません。しかし、練習をしていることが「楽しい」という。ドリルの合間に他の選手と「足運び」や「動き」について話をする。できないところを上級生が指摘する。こうなると私は「見守り隊」でいいかなという感じになります。

 

だからこそ意図的に3日間地味な基礎練習を徹底したというのもあります。気持ちが切れてしまう部分も出てくるはずです。そのときに互いに声掛けをして引き戻す。飽きてくるころに「互いの動きを確認する」ことで引き戻す。「やらされている」のではなく「自分のためにやる」という練習になっている。ここが大きい。

 

前任校で「最高の練習雰囲気だった」と思う時期があります。初めてインターハイに進んだ前年とその年です。こちらが言ったら絶対にやり遂げるという雰囲気がありました。こちらが抑えないとやりすぎてしまう感じがあった。もちろんその雰囲気に飲み込まれすぎていた部分もあります。「やらなければ強くなれない」という想いが出すぎていた。ここは本当に最高でしたね。その後、makinoとkanaがいるときには「強さ」は最高でした。しかし、組織としては不十分だった時期です。この時kanaに「先生が『強い』と言っていた先輩たちと今ではどっちが『強い』ですか?」と聞かれたことがあります。比べる基準が違う「強さ」だったと思います。kana個人を見ると「強い」ですし、負けたくないという想いが強くあった。しかし、それは「個人」のレベルであって「組織」としてでのものではなかった。

 

ここにきて色々なことを乗り越えてきました。もちろんん「痛み」を伴う部分もある。それでも「強くなりたい」という上級生の想いをくみ取りながら練習ができるようになってきた。3年生が試合に出れずに悔しい思いをしたのを下級生は見ています。それをきちんと「受け継ぐ」ことをして「発展」させるのです。今はそれができているなと思っています。

 

毎回「良いチームになった」と思うことはあります。しかし、それは「全員」ではない。一部の選手が引っ張っていって変化する。もちろん、「方向性」が異なる者も存在してそこから毎回崩れる。当然の話です。それが今は「一定の方向向いている」といえます。周りから見てどう思われるのか分かりませんが。かなりの「雰囲気」だと思っています。ある意味「異質」かもしれませんが、それをこの子たちが「当たり前」と思ってやってくれるかどうか。

 

良い雰囲気になっています。この中で「やるべきこと」をしっかりできればどうなるのか。いや、私自身楽しみです。もちろんん、まだ紆余曲折はあると思いますが。いい方向に進んでいることだけは間違いないと思っています。この雰囲気の中できちんと練習ができれば「驚く結果」につながるのではないかなと。

 

まーどうなるか分かりません。私は「見守り隊」になろうと思っています。やるのは選手。私に依存してやるというのであればそこまで。強くしてもらうという感覚であれば強くはならない。どこよりもきちんとやるというつもりでいます。それは私のやるべきことをやるという意味です。私がチームを作るのではない。そこが分かってくると面白いなと。

 

長く書く気になっています。状況が良くなっているからです。今すぐ勝ち上がれるかどうかではなくこれから先です。見守ってもらえると助かります。かなり激変するのではないかと感じています。期待大。

コメント
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