kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

konan合宿2日目

2010-11-15 | 陸上競技
konan合宿2日目、朝練は学校の周りを3周ジョグでした。うちの女子2人は先頭について走っていました。長距離もいますから2周目からはかなりハイペースに。ほぼ全力(笑)。3周目戻ってきた時にはootuka高校の女子に抜かれていました。聞いてみると1年生で400mH62秒の選手だという事でした。やはり強い…。この選手は前日の練習で人一倍大きい声を出していました。グランドに響き渡る声でした。強いから声が出せるのではないと思います。覚悟が違いますね。本当に強い。

午前中は上半身と下半身の連動を高めるようなドリル。肩甲骨をしっかりと動かしながら下半身を連動させる。身体の使い方を覚えるというのは大切だと思いますね。一通り終わってからはまたグループに分かれての練習となりました。後で選手の日誌を読んでわかったのですがootuka高校の選手が自分の所の選手に「同じ学校で固まるな。合宿に来た意味がなくなる」と言っていたようです。勝てるはずがありません。強くなろうという気持ちが前面に出ています。自分達で何をするために来ているかを理解しているから練習の1つ1つを真剣に取り組むのです。konanの選手は他校の選手に教えながらやる、自ら動いていました。この辺りもうちと比べると大きな差があります。合宿開催校だから出来るのではなく普段からそのような意識で動いているからできるのです。肌で感じることで見えてくるものがあります。

練習はタイヤ引きと補強系に分かれました。重いタイヤを100m引っ張るというものでした。かなりの負荷だと思いますが、どれだけ全力で取り組めるかが出てくると感じました。前日気になっていた選手、この練習も全力で取り組んでいました。間違いなく最後まで持たない距離と負荷ですが怖がらずに最初から全力で走っていました。最後は足が上がらなくなっていましたが「強くなりたい」という想いが出ていました。後先を考えず目の前の1本を全力で取り組める選手は強くなります。心打たれました。このような選手と一緒に練習したいと思いましたね。
中には取り合えず引っ張るという選手もいました。手を使って引っ張る選手、歩く位の走りをしている選手も…。この「差」は大きいですね。最初にタイヤ引きをしていたグループでうちの選手は「引っ張る」だけでした。これでは強くなれません。全く膝が出ない…。「苦しい」というのが見えていました。情けないですが大きな「差」です。下を見ればキリがありません。「あの取り組みに比べると自分達は頑張っている」という気持ちが出て満足します。自分達が目指すものは何かを真剣に考えれば分かってきます。

また、とにかく明るく練習をしていました。「真面目に練習する」というのがうちの練習かもしれませんが、黙々とやっているだけだと感じています。だから毎回「声を出せ」と言い続けているのですが変わりません。恥ずかしいのかもしれませんが、本当に強くなりたいのであればその雰囲気作りができなければいけません。

山口県内であればこれまでも何とかなると思っていました。力があってもそれなりにやる選手が多かったからです。何とかして勝ってやるんだと思って必死に取り組んできたから見えてきたものがあるのです。しかし、力がある選手が我々よりも高い意識で取り組めばどうなるか?どうあがいても届かなくなります。他県では中途半端な取り組みでは勝てないのです。必死で取り組んでも地区のレベルが高いから勝ち上がれないからこそ、全力で取り組んでいるのです。

今のうちのチームでは絶対に勝てないと感じました。県内である程度のポジションには来ましたが、それは今までの上級生が取り組んできた成果だと思います。今の3年生が合宿に参加していたら全く違う雰囲気になっていたと思います。他校が声を出していれば負けないようにもっと声を出したでしょう。他校が後先を考えずに走れば、絶対に勝とうとして前半から全力で走ったと思います。やろうと思えば出来ないことはない。心から思っていないから出来ないのです。弱いなというのを突き付けられたと思います。情けないですが…。

勝ちたい。私がそう思っていても選手が思わない限りは何も変わらないのです。今のままでは「県内では強いね」で終わり。先はありません。こう感じることが出来るかどうかも指導者として大切な事だと思っています。決して満足はしません。誘ってもらった合宿に対して敬意があれば「越えたい」と思うはずです。すごいな、で終わらせるわけにはいかない。遠いのは分かっています。でも必ず届くと信じています。

打ちのめされた感じですね…。貴重な経験でした。また書きます…。
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konan合宿1日目

2010-11-14 | 陸上競技
岡山のkonan高校での合宿が開催されました。他県のうちのような学校に声をかけて頂き、参加させてもらいました。夏休みに合宿に参加させていただく予定だったのですが、突然国体合宿が入ったためキャンセルせざるをえない状況になりました。今回の合宿には何としてでも参加したいと思っていました。今回は男女全員参加。人数が多くないのでなんとかなりました。

県外の合宿に参加すると大きな刺激を受けます。県内ではある程度力を示せるようになってきました。「shoko陸上部」の認知度はかなり高くなっていると思います。今年女子は県総体総合優勝、県新人総合2位、県体総合優勝しています。しかし、本当に勝負をしないといけないのは県内ではなく中国であり、本当に戦いたいのはインターハイです。県内でどうこうというレベルで満足していたら何も変わりません。自分達は強くなっていると勘違いしてもらいたくありませんから、こうやって刺激を求めて合宿に行きます。県外合宿に参加し始めてからやはりチームの意識レベルは上がってきたと思います。自分達が目指す場所に対してどれだけ力が不足しているかを肌で感じなければ「心」は変わりません。

今回は大阪の強豪校も参加していました。近畿は中国と比べるとレベルが数段高い。異常なレベルです。その中で戦っている選手達と一緒に練習できるというのは本当にありがたいことです。この子達の「弱い」は中国レベルでいえば表彰台です…。府の大会を勝ち抜くだけでかなり厳しくなります。ある選手と話をしたのですが「私弱いですから…」と話していたので顧問の先生に聞いてみると100mHが14秒中盤、400mHは63秒だということでした。この時点でかなりの差があります。弱いからもっと強くなりたいという気持ちが芽生える。強くなるために合宿に来ているという雰囲気がかなり出ていました。この姿を見て何を感じるかですね。

練習は走練習はほとんどなく身体作りに大部分の時間を割きました。午前中は短い距離での変形ダッシュ、ハードルを使った股関節周辺の補強とハードルジャンブ系。この辺りで色々な差を感じました。やるだけの者と「絶対に強くなってやろう」という選手の取り組みの姿勢に大きな隔たりがあります。こういう合宿に参加したから強くなるのではありません。自分から何かを獲ようとしない限り、何も変わらないのです。力があっても絶対に伸びないと思いましし、伸びて欲しくないと強く思いました。ここ最近、合宿で「教育」するというのは越権行為だと思うようになりました。競技をするための「心」を合宿内で育てていこうと思っていましたが、普段の生活の中でしか作れない。厳しい事をいいますが、「心」は合宿に参加すると前の段階で育てておかなければいけません。地区合宿等でも「嫌なら辞めれば?」と思うことがあります。何をしに来ているのかを考えないといけないと思いますね。

午後はグループに分かれての練習。4つに分かれたのでうちの選手は各グループ1人ずつ入りました。この辺りは言わなくてもできます。自分達だけでグループを組んでも意味はありますん。sonozaki先生とも話をしたのですが、知り合いだけで組んだら「出来なくても恥ずかしくない」ので変えようとしません。適当に流してしまいます。知らない人間と組むと何とかして出来るようにしようという意識が出ます。出来なければ聞きます。足を引っ張り会う感じになります。他県の選手、積極的に色々なグループに入っていました。見習わなければいけないですね。

この日は短い距離で重いタイヤを引っ張るというのがありました。見ていると身体が起きて単引っ張る選手が見受けられました。うちの選手も同様に…。何を狙いとして重いタイヤを引いているのかを考えていかなければいけません。女子は本数が少な目に設定されていましたから終わってから更に引っ張らせました。こちら課題を明確にして繰り返させました。狙いが分かっていてどういう動きをすればいいかを考えれば見えてきます。かなりやらせました。各グループが30分単位で交代していましたが、タイヤだけは15分程度で終わっていたので残りの時間、ひたすら引っ張らせました。終わってから動きの確認をするためにショートを繰り返しました。筋出力が高まっていますから転びそうになります。それを何本もやっていくなかで確実に動きの変化が出ます。スパイクを履いていませんから難しい部分がありますが、やるとやらないとでは違うと思います。
うちの選手がやっていると他の学校の選手も数名一緒にやり始めました。きつい事をやっていますからなかなかやりたがらないと思いますが、「強くなりたい」というのが出ていますね。すごく意欲的な選手が数人いたので動きの注意点を話しました。見ていて「強くなってもらいたいな」と感じる選手逹でした。こういう刺激をもらうとありがたいですね。やる気が出ます。
男子、埋もれていました。どこにいるかを見つけることか出来ないくらい。初めての県外合宿ですから仕方ない部分があるかもしれないですがやはり甘い部分が出ます。考えないといけないですね。
女子、こちらもまだ不十分ですが確実に変わりつつあります。全員ではありませんし、全ての部分で変わってきたとは言いがたいですが変化が見られます。

刺激をもらいました。また書きます。
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konan合宿に参加

2010-11-14 | 陸上競技
金曜日、これまでにないくらいテンションが下がっていました。表現できませんが。投げやりな気持ちになると良いことはないというのは分かってはいますが元気は出ません。

授業の一環で動物園に行きました。40分くらいしかないのでかなり急いで行動。新しく生まれたシマウマの名前を募集していたのでそれに応募しました。授業でネーミングをやっていたのでそれを利用して考えさせました。先日応募用紙だけもらいに行ったら「実際には来ないのですか?」と言われたので強行日程ででかけました。シマウマを見て名前を用紙に記入、その後少し園内を散策しました。癒されます。

その後はテンションが微妙なまま生活。良くないなとは分かっているのですが…。夕方からは岡山でkonan合宿があるのでそれに向けて出発。ここ数年参加させて頂いています。移動に時間がかかるので練習はしないままで出発しました。たまには休みます(笑)。こういう機会を大切にしてもらいたいですね。

夜は色々な話をして過ごしました。心配して電話ももらいました。感謝。また書きます。
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2010-11-12 | 陸上競技
疲れはてました。今の仕事、本当に意味があるのかと感じることがあります。利益を追求する業種ではありませんから、目に見えて成果が上がったというのは分かりません。仕方ない部分ですね。

しかし、テンションが下がります。blogには書けないですが。頭に来て質問をしたら更に頭に来る返答でした。何なんでしょうか…。

疲れました…。
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走り込む

2010-11-10 | 陸上競技
水曜日、色々とやることがあって放課後バタバタしました。締切を決めて提出させたモノがあったのですが、それを印刷してラミネートした後に「間違えていた」という事が判明。頭に来ました。他の先生が聞いて謝りに来ましたが、本人は適当…。イライラは最高点まで達していましたが我慢。普通本人が謝りに来るだろうという感じですが、空気が全く読めない。何なんでしょうか(怒)。
その後は履歴書の志望動機を考えました。倍率がかかっていて簡単なことではないですが、何とかしてやりたいという気持ちがあります。試験日が決まる前から面接練習を必死にやっていきたいと思っています。全力で取り組みたいですね。

同時展開でクラスの生徒が文化祭の企画を考えていたのでそれに対して一緒に考えたりしました。今回は女子よりも男子が協力してくれます。基本的に「生徒主体」で取り組んでいく事に意味があると思っていますから、サポートはしますが私が中心というのでは良くないと考えています。なかなか全体が動くという感じにはなりません…。今は全体的にそんな感じですね。リーダーシップが発揮できる生徒が少ないのかもしれません。少しずつでも成長してもらいたいですね。

そのため練習はほとんど見ることが出来ませんでした。私は見ていませんがesaki先生がウエイトの合間に気にかけて練習を見てくださっていたとの事でした。選手にも声をかけてもらえました。「誰かが見ている」というだけでも緊張感が違ってきます。本当は自分達だけでもしっかりと取り組まないといけません。どのような意識で取り組めていたのかは本人しか分からないですが、そういう積み重ねが大きな差になっていくと思います。

サーキットをやってから階段ドリル、平地でドリルと通常通りの流れでやりました。その後は壁を使っての脚運びの確認、タイヤ押し、スタートの確認を繰り返しました。この指示を出してから一気に他の仕事が入ってきたので練習は本当に選手任せとなりました。思った以上に時間がかかってしまったので、急いで(実際はかなり遅かった…)グランドに戻りましたがひたすら加速練習を繰り返していました。良い傾向です。

少し遅くなりましたが、そこから走り込むことにしました。どうしても学校でやらなければいけない状態ですから組み合わせで負荷をかけることにしました。走ることとタイヤ引きを組み合わせました。走ってタイヤを引いて更に走る。色々な要素が複合的に強化できると考えています。
ずっと見ていたわけではありませんが、数人の動きがかなり良くなって来ています。膝が前まで引き出されるようになってきました。何か1つをやったから改善されつつあるというのではなく、今やっている事の全てに意味があると考えています。スピードが上がってくれば、高い質の練習を消化できるようになっていきます。高いスピードで走ると1本1本の負荷が大きくなります。これを積み重ねていく事が強くなるための近道であり、唯一の手段だと考えています。

最後にスキップ走。かなりやっていますね。自分達がどれだけの事をやっているかをしっかりと理解していかなければいけません。周りと比べると目指す所が高いところにあります。まだまだ止まることは出来ません。身体作りのためにもしっかりと身体に対する意識を向けさせていきたいですね。
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必死になれるか

2010-11-10 | 陸上競技
火曜日、いろいろありました。あることで激怒したら事務室から「怒ることがあるんですね」と驚かれました。普段と違うのでしょうか(笑)。単なる感情論ではなくダメなものはダメだと教えることは大切だと思います。ギャップがあるのか分かりませんが、その辺りは厳しく教えているつもりです。

練習開始時に少し話をしました。前日に感じた部分、日誌に目を通して感じた事があったので。自分達は頑張っているんだという雰囲気が少なからずあります。県体が終わって2週間が経過しました。練習を再開して1週間半。前日rinaが来て「前に来たときよりも明るくなった」とメールしてくれました。外から見て変化があるのは悪い事ではありません。
しかし、自分達で意識が変わった、自分は頑張っているとやっている本人達が思っている間は本物ではありません。少しの変化に満足してしまっている。だから本当に必要な努力まで到達しないのです。自分でも気付かないうちに「こんなに頑張っているんだから十分だ」と自分自身を納得させている部分があるのです。

例え話として適切かどうかは分かりませんが、チリの鉱山の事件を例に挙げて話しました。今回は救出されるのを待つ状態で数ヶ月過ごしましたが、自分達が事故で生き埋めになって自力で脱出しなければいけない状態になった時にどう感じるかです。10m穴を掘って「今日は頑張って穴を掘った。自分はすごい。」と思えるか?命がかかっていたら「こんな努力では助からないかもしれない」と深刻に考えるはずです。「頑張っているから何とかなる」とは思えません。1センチでも地上に近付きたいと力を合わせ、手を抜かず満足せずに掘り進むはずです。
今の自分達はどうか?地上に少し近づいただけで命が助かった気になっている。本当はもっともっと掘り進んでいかないと助からないのに…。自分で自分を評価して納得している間は何も変わりません。必死になって掘り進んでいる時間は自分が頑張っている、成長しているという事にはなかなか気づけません。必死になれば周りを気にしている暇はないからです。本当に必死になれば、どうすればもっと前に進めるかを常に考えるようになる。そこが出来ていない間は「やっている」気になっているだけです。

「地上に出たい」という強い願望があれば何でもできる。「もういいや」と諦めてしまわない限り進めるのです。あとはどれだけ真剣にその事を考えられるかです。「地上に出たい」というのは「目標」に置き換える事が出来ます。何が何でも「目標」を達成したいと思えば形振り構わず必死になります。周りの目を気にしている暇はないからです。これまでやってきた努力に比べると数段上のことをやっているのは確かです。しかし、それは「自分の中」だけであり、「地上に出る」という大きな目標に対しては小さな事です。この成長は大切なことなのですが、これだけで満足してしまうと絶対に先には進めません。認めますがそこで穴を掘るのを止めるわけにはいかないのです。

成長はしています。しかし、目標設定が不適切、不十分だと思います。あと何メートル掘り進めば地上に出られるかは分かりません。だから毎日必死に掘り進む。毎日の取り組みの中で「今日は絶対にここまでやる」て決めて進まないと時間だけが過ぎてしまう。やるからには真剣に、全力で取り組んでいくことが大切になります。やらないと見えてこないものです。

どこまで伝わったでしょうか。例えが不適切かもしれません。最近、例題で叩かれている教員が多いですから…。しかし、この話しは間違っていないと思っています。メッセージ性のある例え話は絶対に必要です。自分に置き換えてイメージ出来る話をしていかなければ伝わりません。必死になるから見えてくるものがある。「心」に刻んでもらいたいですね。
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ハードル練習をする

2010-11-09 | 陸上競技
月曜日、いつもより風が強くてかなり寒く感じました。予報では20度位まで気温が上がると言っていたのですが。体感温度は低かったですね。

午前中は健康診断に行ってきました。学校で実施されたときに中国新人で居なかったので少し離れた学校まで行って検査。最近異常に眠たくなります。血液検査で引っ掛かる可能性が高いのではないかと危惧しています。恐ろしい…。

練習はいつも通りの流れ。サーキットから3年生が手伝いに来てくれたので任せました。本当に助かります。この事を下級生がどう感じているかです。県体が終わって2週間が過ぎましたがほぼ毎日3年生が来てくれて練習を手伝ってくれます。何故そこまでしてくれるのか。周りの多くの人に支えられているという感覚を持たないといけません。すべては当たり前ではない。

サーキット終了後はハードルリズムスキップとハードルを使った股関節のトレーニング。動きの中で強化していくメニューです。これまでよりも意識するポイントを明確にしました。きちんと脚を前まで運んでくる事を重視しました。膝の引き出しが不十分のままでやっていたら実際の走りに結び付きません。抜き足がその場に落ちるようでは意味がありませんから。

昨年ハードル系のトレーニングが全く出来なかった者が気がついたら出来るようになってきていました。昨年とは別人のように動きの切り替えができます。これが出来るようになったから速くなったのか、速くなったから出来るようになったのかはよく分かりませんが、ある程度の相関関係はありそうです。動きの切り替えのタイミングが取れるようになっただけでも違うと思いますね。出来ない者は相変わらずですが…。本人達としてはかなり上達してきています。ここに満足してしまっている気がしました。本当に狙いとする部分に到達していないにも関わらず、「出来ている」と思うのは完全な間違いです。不満。

ここ数日間、比較的良い練習が出来ていると思います。が、その雰囲気に満足してしまっています。良いことではありません。やっとスタートラインに立っただけの話であって、まだ本当に目指す練習が出来ているわけではない。「出来なかった事が出来るようになった」だけであって、ここから本当の練習が始まるのです。分かっていません。

最後のグランド整備、ゆっくり話をしながらやっていました。それを遠くから見ている者も。どちらも考えないといけません。時間は無尽蔵にあるわけではない。限られているのです。ジョグをしながら整備をすれば早く終わりますし、待っている者はプロテインの準備をして飲んでおけば早く帰宅できます。家では保護者が食事の支度をして待ってくれています。学校でしか出来ない練習は学校でやればいい。家に帰って出来る補強は自分の意志で家でやればいい。人を無駄に待たせるというのは良いことではありません。保護者に感謝の気持ちがあるならば日常生活で出来るだけ負担をかけないようにしなければいけません。自分だけで競技をやっているわけではありませんから。

成長はしています。通常の学校であればこれだけやれば誉められるかもしれません。しかし、目指しているのはもっと先です。「他校よりも…」と比べても本当に目指すレベルに到達できない限りはまだまだです。時間がかかりそうです。
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自分の中のモヤモヤ

2010-11-08 | 陸上競技
ここ数日間、自分の中でモヤモヤがあります。

これまで競技に対して真剣に取り組んできたと思っています。「選手のため」になると思って様々な勉強もしてきました。全く苦には感じませんでしたし、「当然」だと思ってやってきました。競技だけを教えるのであればグランドに出て練習をやらせておけばそれなりに結果は出ると思いますが、それだけでは面白くないと感じる自分がいます。だから多くの時間を費やして人と関わるのだと自己分析しています。

色々と想うことがあります。ひょっとしたら自分が「周りからの評価」を気にして生きているのかもしれないと感じたからです。競技で結果を出したいと思った事が無いと言えば嘘になりますが、「結果」だけを求めているつもりはありません。全力で取り組んできた結果が大切。結果が出なかった事に対してでなく、力を出しきれなかった事に対しての指導をしているつもりです。

「shokoは陸上強いの?」と言われたり、かなり軽く見られている発言を聞いた時にどうしても「心」のコントロールが上手くいきません。興味のない人は間違いなく知らないでしょうね。なんと表現して良いのか分かりませんが…。特にここ数年間は県内でも中国地区でも継続的に活躍をしてきたと思います。特別強い選手が毎年来ているわけでもありません。それでも一生懸命やれば強くなれるんだというのを選手と共に示していこうと考えて取り組んできました。全てが上手く行っているわけではありませんが、選手の「心」の成長はかなりのものだと自負しています。

そこを認めてもらいたいと思っている自分がいるのかもしれません。決して評価を受けたいと思ってやっているわけではありません。そうでないからこそ、もどかしいというか表現できない感情が生まれます。他者からどう思われようが自分の信じた道を進めば良い。分かってはいるのですが上手く処理できません。

今自分がやっている事に批判される部分が無いとは言いません。気に入らないと思われる部分がかなりあると思います。それでも「誰のためにやるのか」という視点は外したくないと思っています。選手は道具ではない。自分の満足を得るために指導をしているわけではないと思っています。だから私が批判される事に関しては甘んじて受け入れます。別に何かを言われていたわけではありませんが。

上手く表現できないもどかしい気持ちがあります。とにかく「負けたくない」と思います。多くの人の言葉に耳を傾けながらも自分を見失いたくない。他人の気持ちが分かる人間になりたいと強く思いますし、当たり前の事を当たり前にやれる人間になりたい。自分が何を目指しているのかをもう一度見つめ直していきたいと思います。

上手くまとまりません。すみません。
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駅伝に想う

2010-11-08 | 陸上競技
日曜日、県高校駅伝が実施されました。今年はうちから女子の出場はなし。さすがにロングがいないと最初の6キロがキツいですからね。周りからは「出ればいいのに」と言われましたが、4人は速いと思いますがあと1人がいません。長距離を走るような雰囲気ではありませんから…。

今回は男子チームが出場していましたからその応援です。役員委嘱が来ていましたから役員として参加。早めに到着したら役員受付が始まっていなくて待つことに。待つのに飽きて座っていたら「暇なら手伝って」と言われて受付を手伝うことに(笑)。よく働きます(笑)。

レースが始まるまでに時間があったので雑談をしていました。こういう時間が楽しいですね。今後の合宿のこと、今後の身の振り方など色々な話をしていました。あとは「あり得ない」と思っていたことの愚痴を聞いてもらいました。「そういう人だから割り切るしかない」という話になったのでそう思うことにしました。もういいなという感じです。

男子、予定のタイムよりは若干悪かったようですが3区までは5番手につけていました。責任感が強い者ほどこういう時に頑張りすぎるという話でした。思い入れが強い者は「自分がやらなければ」という気持ちが出てくるのでしょう。気負いすぎてしまう部分が出る。距離が長くなればなるほど難しくなります。
4区、予定より2分遅れ。開会式終了後、「何だか具合が悪い」と言っていたようです…。プレッシャーからなのか何かは分かりませんが私としては粋に感じて「自分がやってやるんだ」という雰囲気で挑んでもらいたかったですね。残念。一気に10位くらいに落ちました。

距離が長い分、途中で流れが止まってからレースを見るときの喪失感が大きい。見ていて辛かったですね。県新人の時のマイル決勝と重なる部分がありました。1走がほぼトップで持ってきましたが2走が全く動かず最初の100mで遅れ始める。ラップ64秒で上位争いからは大きく離される。走っている選手は全力ですから責めることはできませんし、そのつもりはありません。「届かないかも」と思ってしまう自分がそこに居てすごくもどかしい。上手く表現できませんが、かなりの喪失感があります。
今回の駅伝を見ていてすごく寂しくなりました。流れがあってどこかで止まったらもう取り戻せない。何とかしようという気持ちだけでは何ともならない。それを突き付けられた感じがします。全員が同じ目標を見ていてそれを「心」から達成できると信じて取り組む事が出来て初めて可能性が出てくる。「心」のどこかに「無理かもしれない」「他の者が何とかしてくれる」という気持ちがほんの少しでもあるとそれは「達成不可能」な目標になってしまう。バカみたいだと言われるかもしれませんが、1つの事に真剣になれなければ大きな目標には届かない、だから必死で取り組むのです。

指導者の情熱で選手の「心」が動くかどうかはわかりません。でも動かせると信じてやっていくしかないと思っています。裏切られても諦めない。投げたらそこで終わりですから。結局、「心」を動かして同じ方向を全員が向かない限りは「チーム」としては機能しない。「選手がいない」と嘆くのではなく育てていくしかないのです。強い選手は何をやっても強い。指導者云々は関係ないのです。普通の選手が大きな事を成し遂げようと思えばかなりの情熱が必要になります。出来ないとは絶対に思いません。

寂しさ、虚しさを感じています。大きな喪失感です。埋めることができるのか…。
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冬期練習

2010-11-07 | 陸上競技
土曜日、朝からかなり暖かくなりました。11月とは思えない気温です。ウインドブレーカー不要ですね。寒暖の差が激しいので体調管理には気を配らないといけません。

練習はいつもより早めに始めました。時間があるときにしっかりと練習しておきたいなと思ってます。基本的に練習時間は長いと思いますが、今だから出来ることを時間をかけて実施したいと。元々あれもこれもやりたいタイプですからどれだけ時間があっても足りません(笑)。細かい事に時間をかけたいと思っていますからひたすら繰り返していきます。

サーキットをやってから階段、平地に行って負荷をかけての脚運び、負荷を外して脚運びとひたすら繰り返しました。ここまででかなりの時間を要していましたが妥協せずにそこからは加速段階の練習。脚の入れ替え、タイヤ押し、最初の数歩という感じでかなり繰り返しました。女子は自分達でしつこく繰り返します。こちらが指示したメニューがなかなか進みません。良いことなのか悪いことなのか判断が難しいですね(笑)。1時間以上しつこくやったでしょうか。これだけで普通の学校の一日分の練習かもしれません。終わってから(終わらないので強制終了)、走ることにしました。ここ最近は走っていません。私的に(笑)。陸上競技部ですから走らないと「補強部」になってしまいます。走らせることに。

走る場所が無かったので競技場まで移動して走ることに。5分程度の時間ですから問題なし。ちょうど他校が練習を終えて帰るところでした。間違いなく倍の時間は練習に費やしていますね(笑)。そこから短時間で一気に走りました。距離を短くしてピラミッド型の折り返し走。間違いなくきついと思います。なんせ最近走っていませんでしたから。それでも後半どれだけ強い気持ちを持って取り組めるかです。走るだけの練習にはしたくありません。男子は覇気がない。いつまでたっても声が出ません。きつい時ほど声を出してその場の雰囲気を良くしないといけないというのがまだ分かっていません。
1セット終了時点でかなりぐったりしていたので2セット目は少し形を変えてwalkでつないでいきました。心肺負荷としては軽くなるかもしれませんがスピードレベルが上がるので負荷はかかります。女子は声が出るようになってきました。後は本物になるかどうかだけです。

終了後、昼食(軽食)を取ってからウエイト等の身体作りのメニューを実施。完全に2日分のメニューを一日でやっています。今のうちが上のレベルで戦うためにはそれくらいやらないと難しいと思っています。時間をかけてでも「やらなければいけないことは必ずやる」という意識を持たなければいけません。それは栄養補給、身体のケア、ストレッチも同じことです。全ての部分がつながっているという感覚を常に持つ必要があります。練習の負荷は高い。それに見合うケアや栄養補給をしなければ間違いなく身体がついてきません。ここは繰り返し言い続けていますが、どこまで伝わっているか不明です。今の状態で「分かっているから大丈夫だろう」と判断すると間違いなく痛い目にあいます。そんな予感がしています。「絶対に分かっていない」と疑ってかかるようにしなければいけません。信頼関係というのではなく、「大切なものが何か」というのが浸透していない感じがあります。言われたことはやるがそれ以上は出来ないという部分です。だからしつこく言い続けるしかないと思っています。

目標が明確になれば自然にやることが見えてきます。そこまでの目標が設定できていない今はこちらが主導権を握ってやっていくしかありません。こういう状態では飛躍的な伸びは期待できません。各自がどれだけ目標に向かって本気になれるかです。うちのような普通のチームが強くなるためには「心」を育てていくしかありません。必死になって取り組むから見えてくるものがある。そこまでやらないと本当に大切なモノが見えないと思います。

時間はかかりますが、どれだけ大切な事をやっているのかを理解してもらいたいですね。あとは「覚悟」の問題です。うちの学校に来たら強くなれるというわけではありませんし、そんな思い上がりをしているつもりはありません。学校のイメージだけで進路を選んで失敗している選手を何人も見ています。偉そうな事をいうつもりはありませんが、情熱がなければ選手は育たないと思います。「行けば強くなる」という学校は100%ありません。その中で本人が何をするかです。来てくれた選手をどうすれば強くできるか、育てることができるかを考えています。かなり労力はかかりますが責任を持ってやるしかないと考えています。

中途半端にはやりたくありません。今更レベルを下げるつもりもありません。絶対に成長させたいと考えています。指導者と選手の考えが一致した時、大きな力になると思います。色々と思うことがあります。うちの学校は「伝統」はありません。知られていないかもしれません。でもどこにも負けたくないと思っています。評価されるためにやっているわけではありません。入学してきた選手が卒業するときにどれだけ成長しているかだけです。

絶対に負けたくないと思います。優しい言葉をかけるだけは私にはできません。チームを変えたい。強くそう思います。
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