那須の温泉一泊で、弟の還暦祝いをしてきました。
長兄が還暦になったときからはじめて
今回の弟が、最後の還暦祝いでした。
その時々で、家族構成も違っているし
長兄も、病を押しての参加でしたので
意味深い親戚の集まりでした。
宴会、そして二次会でも、昔話で盛り上がり
あるときは盛大に笑い
苦労話で涙する場面があったりしましたが
まずは、一つの節目を越えた感じで、ほっとしております。
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で、その時の、感動した一こまなのですが
弟の孫4才女児のことです。
大広間の宴会の席で、全盲のひいおじいちゃんが
マイクを持ちカラオケを歌い始めたとき
痴呆の病を持つ、ひいおばあちゃんも立ち上がり
マイクにぶら下がるようにして一緒に歌いたいそぶりでした。
一瞬、皆が、どうしたらよいか?
・・・ひいおばあちゃんを無理につれてくるのもかわいそうだし?・・・
そこで、私が機転を聞かせて、もう一本のマイクを持ってきて
ひいおばあちゃんに渡したのです。
その後、88才曽祖父母夫婦の
微笑ましいデュエットの光景になり、皆がほっとしたのです。
その直後
弟の孫 (4才女児)が
私のところに小走りに、歩み寄ってきて、耳元で
「よかったね~」って言うんです。
小さな子なりに、この出来事を見ていて、心配していたことがわりました。
私は驚きました。
今でもその時の笑顔と声が残っています。
なぜなら
弟家族は、4世代同居の小さな町の電気屋さんなのですが
障害を持つ、ひいおじいちゃんと、ひいおばあちゃんを
家族みんなで支えている姿を見ているから
子どもなりに、支える一人として
優しい思いやりのある子に、成長していたのだと思ったからです。
一瞬の出来事に心を打たれた瞬間でありました。
そして、4世代同居家族に敬意を表します。