二泊三日の炊き出しボランテラに申し出て
あれはこれやと準備をして
天気が少々心配される中、今朝5時に出発しました。
ところが石巻に向うにつれ
どんどん雨脚も強くなり、風も強くなっていくのです。
雨のスリップ事故なのか
対向車線は大渋滞しているところもありました。
そんな中一路石巻へ・・・
時間的には予定通り到着したのですが
設営してあったテントが
すごい風と雨でめちゃめちゃになっていました。
まさかの風景です。
全員合羽を着て、テントを直すべく外に出ようとしましたが
体が吹き飛ばされそうになり
また何が飛んでくるかもわからない危険とも思われる状態でした。
石巻専修大学には、多くのボランティアのテントがありましたが
みんながこの状態で、結局泊まる場所がない
危険な状態と判断した関係スタッフの指示で
やむなく日帰りで何も出来ずに戻ってきました。
それにしても思わぬハプニングでした。
まさか、今までにないこんな暴風雨に見舞われるとは・・・
若い頃、登山の時に悪天候で
やむなく登山を断念したことを思い出したりしていました。
自然というものは、いろいろやってくれますなぁ。
とにかく残念な一日でした。
今日は、予定の運動会が雨天の為中止になり
保育サポートもキャンセルになり
ぽっかり体が空いたので
午後から来る来客のために
たまには、手作りしてみようか?
な~んて気持ちになって作ってみたのです。
チラシ寿司も、具になる材料を集めて煮て
トッピング用の錦糸たまごを作りエビの腸を取ってゆでて
グリンピースを畑から採ってきて
お米をといで炊いて酢飯を作って
な~んて一つ一つ手作りしようと思ったら
けっこう手のかかるものですね。
やっと出来上がりました。
お客さんを迎える前に疲れを感じてきてしまいました。
それにしても手当たり次第、気の向くままに
材料を調達してきたのですが
あまりいい色合いでもなかったわね
・
実はこれ、末期癌を宣告された親族(75歳)の励ましの会でした。
これから、本人はもとより、家族も周りの人も巻き込んで
癌と闘う事を誓った日でもありました。
幸いこの頃食欲がなかった本人が
「うまい!」と食べてくれたので良かった良かった!
山菜がおいしい時ですが
自然の物は、あく出しをしたりけっこう手間がかかるものもあります。
↑ これは蕗(フキ)
皮付きのまま茹でて、皮を1本1本剥いて
炒め煮にして味付けしたもの。
山のフキは香りが強く、細い物は味もしみやすいし
柔らかくて美味しいです。
↑ こちらはワラビで
あく抜きをして、さっと茹でて、この状態で食べられます。
今年はワラビは食べられないとあきらめていましたが
そんなところに頂き物でした。
ワラビのあく抜きと食べ方は←こちらカンレの日記を見てください。
石巻の被災地の親戚に
私も、やっとお見舞いに行くことが出来ました。
まだまだ、手付かずのところは沢山ありますが
急を迫られている
義姉の家の近くは、復旧工事が始まっていて活気がありました。
潮が満ちると浸水してしまう地域です。
一方、北上川の決壊した堤防の復旧工事もずいぶん進んでいました。
以前の、堤防も一目でこのくらいの高さの堤防の感じでしたが
今回行ってみて、もともとあった堤防 ↓ が
なんと低く感じたことか・・・
それもそのはず、地盤沈下したからなのです。
・・・そのために、海ではなかったところが海になってしまい
復旧は、皆無状態の場所も・・・
その場に立った瞬間、涙が止まらなくなったところも・・・・
・・・・
でも、会う人々が思いのほか元気に活動を始めていたことが救いでした。
義姉も自分の家に戻ることが出来て元気でした。
病弱な義姉は、なぜこんなに元気になれたのかと
不思議に思うくらいでした。
私なりに考えたのですが・・・これって・・・
周りに人々からの優しさを
た~くさん頂いたからなのではないかと・・・・
☆被災して、びしょぬれで二晩を過ごし
助けられた時に負んぶされたその時のこと
☆避難所で受けた皆さんの親切
☆その後、親戚に避難して親戚の優しさにも触れたこと
☆沢山の物資を頂いたこと
☆また、泥だらけになった家の泥出しに来てくれた
ボランティアの皆さんが見ず知らずのところに来て
一生懸命やってくださった優しい姿に感謝したことなど
☆世界中の人たちからの救いの手が差し伸べられたことなど
書きつくせないほどの優しさを受けたことが
皆を元気に・・・
それも被災する前よりも元気になれたのではないかと・・・
カンレなりに想ってきました。
まだまだ、これからも大変かと思いますが
人間の助け合いの心が、人を元気させることがわかったような気がします。
亡くなった人の分まで、心豊かで元気になっていくのでは・・・
そんな、明るい兆しを感じてきた石巻行きの報告でした。