東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

クラファン活用支援の可能性

2025-02-03 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは、稼プロ事務局(23期)の日置です。

今回は、クラウドファンディングの活用支援でビジネスをされている方と話す機会があり、学びが多かったのでその内容についてお話しようと思います。

既にご存じの方が多いとは思いますが、参考にクラウドファンディングとは何なのかgeminiにまとめてもらいました。
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クラウドファンディングとは、特定のプロジェクトや活動に対して、多くの人々から少額ずつ資金を集める方法です。

インターネットを通じて、個人や団体が自分のアイデアや夢をプレゼンテーションし、共感した人々から資金提供を募ります。

主な種類

  • 購入型: プロジェクトの成果物やサービスを、支援者へのお礼として提供
  • 寄付型: 社会貢献や慈善活動などへの支援
  • 融資型: 個人や企業にお金を貸し付け、利息をつけて返済
  • 投資型: 企業への投資家として、株式や配当金を受け取る

メリット

  • 資金調達の機会: 従来の方法では難しいプロジェクトでも、多くの人から支援を得られる可能性
  • 認知度向上: プロジェクトの情報を広く発信し、賛同者を増やす
  • コミュニティ形成: 支援者との繋がりを深め、共にプロジェクトを盛り上げる

デメリット

  • 目標金額に達しない可能性: 支援が集まらなければ、プロジェクトを実行できない
  • 手数料: プラットフォームへの手数料が発生する
  • 情報公開: プロジェクトの内容や進捗状況を公開する必要がある

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クラウドファンディングはこのように資金調達の要素を主とするものの、銀行からの借り入れや株式などの資金調達手段と比較すると、次のような特徴があります。

  1. 資金調達額:
    他と比較すると基本的には資金調達額は百万円程度が多いので、少額になります。
  2. 新規ビジネスのテストマーケティング:
    これから提供しようとしているサービスがそもそもどの程度ニーズがあるものなのかをクラウドファンディングの資金調達状況で確認することができます。
  3. 事前販売:
    1と2をまとめると、サービスリリース後の初動で入るキャッシュを事前の運転資金に回せるという要素が強くなります。
  4. ビジネスのお試し稼働:
    サービスが良いだけではビジネスとして成り立たないように、サービス内容だけではクラウドファンディングでの資金調達は成功しません。クラウドファンディングでの資金調達が成功するかは「サービス×クラファン計画×期間中のマーケティング活動」で決まるので、計画策定力とマーケティング力を養うことができます。言ってしまえば、クラウドファンディング程度も成功できないようでは、本格的にビジネスを始める力がないということです。

上記の通り、クラウドファンディングを成功させたビジネスは、既に顧客を抱えることもできていて、さらに集客するための実行力も持っていることから、事業計画への信頼性も上がるので、銀行からの融資や補助金の採択もされやすくなります。

診断士は現状、銀行からの融資や補助金申請の支援を行うことが資金調達支援面では多いかと思いますが、クラウドファンディング支援の方が実行力が求められることから、診断士の能力がより活かせるのではないでしょうか?

また、クラウドファンディング支援から入ることでその後継続して、銀行からの融資や補助金申請の支援をはじめ、管理会計やマーケティング活動支援など幅広い領域で伴走支援ができると考えております。

 

最後に、診断士がクラウドファンディング支援に入る際の報酬についてですが、成功報酬10%でもお客様に喜ばれるそうです。

大手プラットフォーム提供のCAMPFIREでは成功報酬17%程度なので、手数料が全くかからないあまり有名でない他のプラットフォームを活用し支援することで、お客様にとっても金額的メリットがあります。

CAMPFIREは基本的には、ある程度既に知名度のある方が多くの人から応援してもらうにはとてもよいプラットフォームですが、知名度がなく新たなビジネスを始めようとする方は、SNS活用などマーケティング活動による集客からの導線を作ることになるので、有名でない他のプラットフォームでも事足ります。

 

みなさんいかがだったでしょうか。興味持った方いればぜひ一度クラウドファンディング調べてみてください!

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現場のリアル感

2025-02-02 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは!

稼プロ!24期生の二瓶です。

寒い日が続きますが皆様におかれましては、体調管理には十分気をつけてこの冬を乗り切りましょう!

 

今回は、「現場のリアル感」について書きたいと思います。

私は、ここ数年スポーツや音楽等々について、出来る限りリアルで観戦するようにしています。TV観戦ではわからない選手やアーティストの息づかいなどのリアル感を肌で感じることが出来ます。これこそがまさにリアル観戦の醍醐味と言えます。

 

私は、この1月に初めて箱根大学駅伝をリアルで観戦してきました。蒲鉾の鈴廣がある4区から5区のタスキ渡しの地点です。観戦したのは4区の残り20mくらいの地点でした。

行く前はたかが数分間通りすぎるのを観るだけと思っていましたが、どうしてどうして全力で走る選手たちのリアルな鼓動や汗だくな姿に心から感動してしまいました。

一番リアルに感じたのが「スピード」です。

20km近く走っていながらその選手と私とで50m競走しても確実に負けてしまうであろう全力疾走しているそのスピードです。これはTV観戦では伝わりません。

また、選手の後ろにいるチーム監督が時にはパワハラ?まがいの声がけなど笑ってしまうほどでした。

今まではTV観戦したことしか無かったのですが、駅伝はリアル観戦に限ると痛感した次第です。

 

 その他のスポーツでは、アメリカンフットボールです。

社会人リーグを何回か観戦してきましたが、リアルに感じたのが「ぶつかり合う音」です。

このスポーツは、競技中でほぼ全員の選手同士がぶつかり合っています。

常にヘルメットなど防具同士のぶつかり合う音がガツンガツンと鳴り響いています。

球技というよりも格闘技に近いリアル感を感じます。こちらもTV観戦ではなかなか味わえない醍醐味と言えます。

 

 

 先日、稼プロの現場実習で金属加工業の工場を見学させていただきました。

そこではまさに日本の製造業を支える現場工場のリアルな姿を目の当たりにすることが出来ました。

診断士試験で学習した生産方式など机上だけでは知り得ない工作設備類、その配置、生産管理するホワイトボードなどリアルな現場を知る貴重な体験でした。

 中小企業診断士として、診断業務を行うにあたって答えは現場にしかなく、生産現場、営業現場など現場第一主義である大切さをあらためて感じた次第です。

 

 これからもスポーツなどはもちろんのこと、診断士業務でもリアルな現場を観ることを大切にしていきたいと思います。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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漫画は読者の視点に立って描け!「Dr.マシリト最強漫画術」より

2025-02-01 12:00:00 | 24期のブログリレー

 事務局(23期生)の永岡です。今年の最初のブログになります。

 昨年、漫画家、鳥山明氏のご逝去でした。「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」の作者であり、1990年代のジャンプ黄金時代の立役者でもあります。ドラゴンボールは学生時代、ワクワクしながら読んでいました。若い世代は知らない方も多くなってきて、寂しく思うこともあります。逆に同世代の間では大変盛り上がりますね。

 さてその鳥山明を一大漫画家へと育てたと言われるのが、編集者の鳥嶋和彦氏です。会社を辞め、賞金目当てで漫画賞に応募した鳥山氏に目をつけたのが鳥嶋氏です。当時、鳥嶋氏は集英社に入社2年目だったというから驚きです。先見の明は見事にあたり、鳥山氏は大漫画家となりました。鳥嶋氏は「ウイングマン」「電影少女」の桂正和氏、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の稲田浩司氏など数多くの有名漫画家を育てています。

 鳥嶋氏は「Dr.マシリト最強漫画術」という本を書かれています。Dr.マシリトは「Dr.スランプ」で鳥山氏がライバルとして登場させたキャラであり、鳥嶋氏のニックネームとなっています。この本の冒頭で鳥嶋氏は「漫画は読者の視点に立って描け!」と唱えています。デビューできなかった漫画家志望者や連載が続かなかった漫画家は数多くいます。成功できなかった最大の理由は、彼らの描く漫画が読みにくかったからだ、と断言しています。面白いかどうか判断するのは読者である。どんなに絵や物語が良くても、作者の一方的な視点で描かれている作品は支持されない。編集者は最初の読者である。良い漫画かどうかを読者の視点で判断できる事が大切である、ということでした。

 このことは、稼プロ!で学ぶ基礎スキルにもつながると感じています。ブログ、小論文やスピーチなど発信するものは、読み手や聞き手がいて初めて成立します。どんなによい内容も、受け止められなければ無意味になります。受け手の視点に立って、細部まで磨き上げてゆくことが大切なのでしょう。

 少年時代に楽しんだ漫画にもビジネス的な要素が詰まっています。しかし、余計な事を考えず、素直に漫画を楽しめる少年時代に戻ってみたいものですね。

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ファシリテーション

2025-01-31 12:00:00 | 24期のブログリレー

 こんにちは、24期の成嶋です。現在、稼プロ!24期生はグループをつくって診断実習を行っています。講義において先生が「各グループで議論する際には、リーダーのファシリテーション力が重要である」ということをおっしゃっていました。「ファシリテーション」とは、会議やミーティングなどの場で、参加者の意見を整理して合意形成をサポートする技法のことです。そのファシリテーションの役割を担う人を「ファシリテーター」といいます。

 そういえば中小企業診断士の2回目の実務補習において、私はチームリーダーをすることになりました。そのとき『「60分」図解トレーニング ロジカル・ファシリテーション』(PHPビジネス新書)という本を読んで勉強したことを思いだしました。チームリーダーとして議論を円滑に進めなければならないと考えたからです。(私が実際にファシリテーターとして充分に機能したかというと、それはかなりあやしいです。)また、現在、読んでいる『コンサル時代に教わった仕事ができる人の当たり前』(ダイヤモンド社)という本の第5章にもファシリテーションのことが書かれています。今回のブログでは、これらの本に書かれているファシリテーションのポイントを要約して紹介します。診断実習を行っている24期のみなさんの何かの参考になればと思います。

●会議前
 ファシリテーターは会議前には会議の設計を行います。設計を行う項目は主に以下の通りです。

 ・会議の目標(ゴール)を具体化・明確化をする。
 ・目標を達成するために、どのような論点を取り上げて議論するかを設計する。
 ・議論の順番を検討し進め方を設計する。その際、各議論の所要時間の目安も設定する。

●会議の冒頭
 ファシリテーターは、会議の冒頭において、会議の目標、論点、進め方を伝えて参加者全員の意識を揃えます。
会議の目標、論点、進め方は、参加者の見えるところに書いておきます。そうしておけば、議論が脱線したときに、そこを指し示して注意することにも使用することができます。

●会議中
 会議で各自が意見を出し合い、個々の意見の重要なポイントを明らかにして、全員の理解を促すために、ファシリテーターは下記のことを行います。

 ・全員がフラットに発言できるよう配慮する。
 ・各自の意見を要約する。
 ・意見が分かりづらい場合、コミュニケーションをとりつつ意見を翻訳する。
 ・各自の意見の要約をホワイトボードなど参加者の見えるところに記録する。
 ・個々の主張の根拠を引き出し、妥当性を検証できるようにする。

 各自の意見が出たら、個々の意見の相互関係を明らかにして、全体像・重点を把握します。そのために以下を行います。

 ・付箋を活用したり、共通点を見つけてグループ化を行う。
 ・ロジックツリーなどを使用して構造化する。

 そして、意見の対立を乗り越え、全員の合意点を積み重ねて結論にたどりつきます。そのための方法は主に下記の通りです。

 ・目的を達成するための判断基準を合意して、それに照らし合わせて選択する。
 ・意思決定マトリクス、ペイオフマトリクスなどのフレームワークを活用する。
 ・みんなが合意できる統合メッセージをひねりだす。

 その他、ファシリテーションの本を読んでいて面白かったのは、会議が紛糾してどうしても決まらなかったら、どうするかを事前に決めておくとよいそうです。例えば、A案でいく、多数決で決定、リーダーの決定に従う、1週間後にもう一度会議を行うなどです。

 以上、『「60分」図解トレーニング ロジカル・ファシリテーション』と『コンサル時代に教わった仕事ができる人の当たり前』に書かれている内容をかなり要約して紹介しました。これらの本には、ここで紹介できなかったファシリテーションの具体的なノウハウが書かれており、参考になるかと思います。興味がある方は、読んでみてはいかがでしょうか。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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橘玲の「貧乏はお金持ち」を読んでみました。

2025-01-30 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは。稼プロ!23 期の種本淳利です。

最近読んだ書籍の中で、エッジが効いているなと思った本について紹介します。

既に読んだ方もいらっしゃるかと思いますが、橘玲による著作「貧乏はお金持ち」です。少し前の私のブログ内で紹介した書籍紹介本の中で紹介されていたもので、大変目を引く題名でしたので、手に取りました。副題が「『雇われない生き方』で格差社会を逆転する」とあり、サラリーマンとしての生き方を続けることに一種の警鐘を鳴らしているものと解釈しました。

これから読まれる方の興味を削がない程度に概略を説明します。

①国家や企業から搾取されるサラリーマンという枠組みから脱却し、個人もマイクロ法人を作って生活することのほうがメリットが大きい。国家を利用する側へとシフトすべき。

②会計や税務の知識は企業だけでなく個人の人生にも役立つため、これらを用いて、自分自身の人生設計をどう最適化すべき。格差が拡大する中で、自身の資産を守り、増やすことに邁進すべき。

内容として、とても刺激的でした。「国家を道具として使う」ことが主張されており、そのための戦略が提供されていました。一部、法人化や税務対策のテクニック本のような部分もあり、更に制度を深掘りするためのきっかけとなります。

全体的に橘氏の実体験に基づく主張が散りばめられれており、説得力のある内容でしたので、特にサラリーマンから自営業やフリーランスへの転身を考えている方、もちろん診断士で独立する方にとっても参考になると思いました。皆さんも一度手に取ってみては如何でしょうか?

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