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漫画は読者の視点に立って描け!「Dr.マシリト最強漫画術」より

2025-02-01 12:00:00 | 24期のブログリレー

 事務局(23期生)の永岡です。今年の最初のブログになります。

 昨年、漫画家、鳥山明氏のご逝去でした。「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」の作者であり、1990年代のジャンプ黄金時代の立役者でもあります。ドラゴンボールは学生時代、ワクワクしながら読んでいました。若い世代は知らない方も多くなってきて、寂しく思うこともあります。逆に同世代の間では大変盛り上がりますね。

 さてその鳥山明を一大漫画家へと育てたと言われるのが、編集者の鳥嶋和彦氏です。会社を辞め、賞金目当てで漫画賞に応募した鳥山氏に目をつけたのが鳥嶋氏です。当時、鳥嶋氏は集英社に入社2年目だったというから驚きです。先見の明は見事にあたり、鳥山氏は大漫画家となりました。鳥嶋氏は「ウイングマン」「電影少女」の桂正和氏、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の稲田浩司氏など数多くの有名漫画家を育てています。

 鳥嶋氏は「Dr.マシリト最強漫画術」という本を書かれています。Dr.マシリトは「Dr.スランプ」で鳥山氏がライバルとして登場させたキャラであり、鳥嶋氏のニックネームとなっています。この本の冒頭で鳥嶋氏は「漫画は読者の視点に立って描け!」と唱えています。デビューできなかった漫画家志望者や連載が続かなかった漫画家は数多くいます。成功できなかった最大の理由は、彼らの描く漫画が読みにくかったからだ、と断言しています。面白いかどうか判断するのは読者である。どんなに絵や物語が良くても、作者の一方的な視点で描かれている作品は支持されない。編集者は最初の読者である。良い漫画かどうかを読者の視点で判断できる事が大切である、ということでした。

 このことは、稼プロ!で学ぶ基礎スキルにもつながると感じています。ブログ、小論文やスピーチなど発信するものは、読み手や聞き手がいて初めて成立します。どんなによい内容も、受け止められなければ無意味になります。受け手の視点に立って、細部まで磨き上げてゆくことが大切なのでしょう。

 少年時代に楽しんだ漫画にもビジネス的な要素が詰まっています。しかし、余計な事を考えず、素直に漫画を楽しめる少年時代に戻ってみたいものですね。

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6 コメント

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Unknown (森谷進吉)
2025-02-01 12:48:00
最近読んだ著書「運」(著者:安田隆夫氏)の中で、「人生やビジネスの運と活路を開くためには"主語の転換"が必要」との言葉を見つけました。
今回のブログで言う、「良い漫画かどうかを読者の視点で判断できる事が大切である」と通ずる事だなと納得しました。相手の視点で物事を見てみる・考えてみることを実践してみたいと思います。
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Unknown (今村信哉)
2025-02-01 13:07:44
実務実習含めた提案・コンサルティングも、まさにでしょうね。事業者の社長が取り組みたいと思える提案になっているか、自分本位の提案、机上の空論になっていないか。まさに今朝から作成をしていたところでした。この観点を忘れずに午後も作成進めます!
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Unknown (山口賢哉)
2025-02-01 15:42:22
何事も相手があってのことですね。相手のニーズにあった提案をできるように心がけたいと思います。
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Unknown (須藤佳代)
2025-02-02 09:43:57
とても面白そうですね!!ドラゴンボールは通らなかったものの、最近アニメの影響でダイの大冒険シリーズを買いました。漫画好きとしてもちろん、受け手に沿って作り上げるためにも、読みます!!
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Unknown (柴田純一)
2025-02-02 10:20:04
最後の一文にクスッとしました。
確かにこの歳になり、全ての出来事に対して、隠れている意図や湧き上がる感情の理由を考える癖がついてしまっているように思います。純粋に楽しまないといけませんね、Don't think、feel!
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Unknown (永岡伸一)
2025-02-03 04:56:49
皆様、コメントありがとうございます。診断士だからビジネスに注目してしまう習慣ができてしまうのでしょうね。いろいろな立場から物事を見る力、発信する力をつけたいものです。
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