稼プロ!20期生のヨシです。今日は中小企業診断士筆記試験の結果発表の日です。
合格された方、本当におめでとうございます。診断士になられることを心からお祝い申し上げます。
涙をのまれた方、私自身何度も経験したのでお気持ちは痛いほど感じられます。少し休まれてから、今後についてのご検討をされてはいかがでしょうか。
さて、今日はウェビナー(WEB上で開催されるセミナー)について書こうと思います。皆さまも最近、ウェビナー参加の機会が多くなっていると思います。また、ウェビナーという造語も定着しつつあるようです。先週、たまたま2社のセミナーを同時に受けました。内容は金融に関する基礎知識であり、テーマはほぼ同じでしたが、1社は録画で行われ、1社はリアルの講義をWEBで配信するという違いがありました。私も講演会のライブ配信した経験がありますので、今回その感想もあわせて記してみます。
(録画された講義)
講演者が一人でパワーポイント画面を説明する形で行われ、講演者には、活舌の良い若手社員が選ばれていました。このスタイルは、たまたまデータの媒体がインターネットであるだけで、本質的にDVDで受講するのと変わらないと思われます。双方向性はなく、一方的に受講するのみです。ただし、繰り返し視聴可能である点は知識の習得の観点からは利点であると感じられました。金融用語は分かりにくく、1回聞いただけでは聞き取れない用語も多くあります。また、理論に関しても、債権価格と利回りの関係等、ちょっと聞いただけでは全く理解できない内容もあります。その点、聞き取れなかったり、理解できなかったりした場合、その箇所に戻って再度視聴できるのは大変ありがたいと思いました。講演内容もその点を考慮しているのか、いくつかのパートには分かれていましたが全体で2時間を超えるボリュームであり、数式等も示したレベルの高い内容でした。また、撮り直しが可能であるためか、講演者の言い間違えもありません。ただし、何となく、録画独特の無機質な感じは否めませんでした。
(リアル講義のWEB同時配信)
こちらは参加者が全員画面表示され、講演者も画面の一部で顔を出しながら講演する、最近よくZoomなどを使って行われるスタイルです。講演者は肩書を見る限り、かなりの金融のプロで、迫力があり、アドリブ(と思われる発言)も織り交ぜるため、リアル感があります。また聞き逃すと二度と聞けないため、聞く方にも集中力が求められました。内容も初心者向けに平易にまとめてあり、理解が容易でした。時間も1回40分程度、しかも前編、講演と2日に分けることで集中力が途切れない様な配慮もされていました。ただし、質問の受付はありませんでした。これは、わたしも実際に行って分かったのですが、ウェビナーの場合、例えばチャットで質問を送ってもらっても、それに対し講演の途中で答えると進行が止まりますし、最後に質疑応答を行う場合、質問を選ぶ作業が結構大変です。ただ、質問の受け答えはライブ配信の利点でもあり、質問をどう上手く取り扱うかは今後の課題だと思われます。
タイプの異なるウェビナーを受講しましたが、高度な内容の講義を伝えるには録画、講師の魅力も伝えるならライブ配信という使い分けが必要かもしれない、と思われました。
(ライブ配信のリスク)
ライブ配信にはリスクが伴います。録画であれば配信が途切れても再度視聴することができますが、ライブ配信では不可能です。配信が途切れる原因は、配信側、受信側双方にあるので、どの配信媒体を選ぶことが重要となりますが、安全性の高いシステムを構築するためにはコストがかさむので、安全性とコストのバランスをどう取るかの判断が重要となります。また、バックアップを準備するのも必要です。先述の2つのセミナーは事前にパワーポイントの資料がメールで届けられました。これもバックアップの1つでしょう。
(これからウェビナーを行われる方へ)
このブログをご覧になっている皆さまも、今後ウェビナーを実施されることがあるかもしれません。以前と比べると、配信を手がける業者も増えてきております。ウェビナーの内容により、録画かライブかを選択し、また安全性とコストを比較して配信媒体を検討し、目的にあったウェビナーを予算に応じて開催されることをお勧めいたします。