東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

株主総会のお土産は何故無くなったのか

2024-06-24 12:00:00 | 23期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。稼プロ!23 期の種本です。
先日の卒塾式では皆さまに激励頂き感無量でした。稼プロ!で学んだことを今後に活かしつつ、更に学びを深める努力をしたいと考えています。

さて話は変わって、この6月下旬は日本に多く存在する3月決算の企業の株主総会が開かれるシーズンですね。私も少しだけですが上場企業株式に投資していることから、私の手元にも株主総会の案内状が届いています。その中に「お土産の準備はございません」という記載があるのに気づきました。しかも、私が保有する複数の銘柄全てが、一貫して「お土産の準備がない」のだそうです。

ということは、過去はお土産を準備していたのだと思い、調べてみることにしました。我々、現役世代には平日の日中に株主総会に出席することは叶いませんので、益々興味が湧きます。
そもそも、株主総会に来る株主にお土産を渡す理由は、わざわざ遠方から株主総会の会場に足を運ぶ株主に対するお礼という意味合いがあるのだそうで、タクシー代くらいに相当する1,000円から3,000円相当のお土産を用意する会社が多かったのだそうです。
2014年当時の情報が手に入りましたので、例を挙げますと以下の通りです。
図書カード 1,000円分、クオカード 1,000円分、洋菓子(バウムクーヘン)、洋菓子(ホテル特製リーフパイ)、和菓子等
そのうえ、株主総会後に懇親会を開く企業もあったようで、みっ魅力的です。。。

では、なぜそのお土産を準備しない企業が増えてきたのか、その背景を調べてみますと、株主総会に出席できるのは、株主総会開催場所の近傍のごく限られた一部の株主だけであり、不公平であるという声が出たことと、そのような事柄に経営資源を費やすのではなく配当等の株主還元に力を入れてほしいという海外の投資家や機関投資家の意見が強まっていると言われています。また、株主総会の会場には来るものの、お土産だけ貰って総会には出席せずに帰る株主が増えてしまい、「お土産を用意しても議決権を行使してくれないなら、準備する必要ないな。」と考える企業が増えたこともお土産の準備を取りやめる企業が増えた要因なのだそうです。

私個人的には、時間が許せば、株主総会に行って投資先の経営陣の顔を見ながら話を聞いて議決権を行使し、場合によっては反対票を投じて、お土産を貰い懇親会に出席して帰る、という昭和の世の中にあったような(非日常的な)一日を送ってみたいと思います。今のトレンドにそぐわないウェットな関係を望むのは私だけでしょうか?
私は、いつの日か、再び企業がお土産の準備をしてくれるような懐の深い経営者が出てくる日まで、粘り強く株式投資を続けようと思います。

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稼プロ!23期生のカリキュラムを振り返る

2024-06-24 12:00:00 | 23期生のブログリレー

こんにちは、稼プロ!23期生の曽我剛です。6/22(土)に卒塾式・入塾式に参加させていただき、無事に23期生として卒塾することができました。多くの方からお祝いのメッセージをいただき、改めてこの1年間多くの方に支えられていたことを実感いたしました。事務局、講師、OBなど関係する方々に感謝申し上げます。

今回は稼プロ!の1年間のカリキュラムを「いつがどのように忙しかったか」という視点で振り返ってみたいと思います。昨年入塾した時に「この1年間どのようなスケジュールで進むのだろうか?いつ頃が忙しくて大変なのだろうか?」という点に関心がありました。卒塾式・入塾式でも24期生からこの点について質問されました。24期生のカリキュラムは、23期生とほとんど同じようなので、24期生の参考になればと思います。

私は企業内診断士ですが、この23期生としての1年間は幸運なことに、会社の業務が比較的落ち着いて、プライベートでも特別なことはなく、稼プロ!の活動に比較的に時間を使うことができました。人によっては、仕事やプライベートの忙しさが重なって、こっちの時期の方が大変だったという人もいるでしょう。また得意・不得意分野やその課題に対する想いも人によって違いますので、時間の費やし方や感じ方も個人差が大きいと思います。また特に前半部は記憶違いもあるかもしれません。あくまで私の主観です。参考程度に留めて下さい。。

勝手ながら稼プロ!のカリキュラムを4つの期に分けてみました。カリキュラムの詳細は、稼プロ!ホームページに掲載されています。

1)導入期(第1回~第5回合宿、23年6月下旬~23年10月初旬):稼プロ!の活動がどんな感じか探りながら慣れていく期間
・あまり考えたことのない自己キャリアを考えるのに苦労する。
・ブログの投稿は初めてで、書きたいと思うネタについて調べたり、文章を考えて、書いて書き直したりと、想像以上に時間がかかる。
・第3回講義で小論文のレジュメ提出を求められ、ここでテーマや構成をおおよそ決める。テーマ選びで失敗して後で大変だった。
・3分間プレゼンテーション(私は合宿1日目の発表で、23期生の中で9番目だった)はテーマ選びや内容を考えるのに苦しむ。プレゼン練習は事前に何度もした方が良い。
・合宿(1泊2日)は、2日目にロールプレイ(傾聴スキル、経営者からヒアリングする)があり、その条件設定を事前に読んでおく。読み込みが不十分で1回目は失敗。昼休みに読み込んで2回目は修正できた。

2)安定期(第6回~第8回、23年10月後半~24年1月初旬):稼プロ!の活動にも慣れ、学びのサイクルが安定してきた期間
・ブログは内容を書くのには慣れてきたが、ネタが尽きてきてテーマを探すのに苦労する
・キャリアビジョンの中間発表があり、キャリアビジョンの骨格を固めることに苦しむ。
・11月から小論文用の班分けがあり、小論文作成と班内の相互添削が始まる。12月末に班内添削を終えて提出する必要があり、きつい時期もあった。
・12月には執筆企画の案出し、診断実習先の下調べが始まり、だんだんと忙しくなりそうな予感がしてくる。(執筆企画は有志のみ参加。23期は2班に分かれて活動。提出期限はなく、手探りで開始)

3)繁忙期(第7回~第10回、24年1月中旬~24年4月中旬):稼プロ!の活動で最も忙しい期間
・診断実習先のヒアリングを実施し、そこから報告書の作成に忙しくなる。診断報告書作成の忙しさの度合いや時期は班によって変わってくる。当班は時間をかなり使い、3月中旬の第二版提出までは班員でのZoom会議をほぼ毎週実施し、時には2時間以上議論した回もあった。
・報告書作成が一段落したと思いきや、第10回の15分間プレゼンテーションの内容を考えるのが大変だった。もっと前倒しでプレゼン準備は進めるべきだった。

4)成熟期(第11回~卒塾式、24年4月後半~24年6月後半):山を越えて、この1年間の成果物が完成、達成感とともに「稼プロ!ロス」を感じ始める時期
・4月中旬の診断実習先の報告会まで報告書の修正が続く。
・報告会が終わると、第11回の講義最終回でキャリアビジョンの決意表明をするために、キャリアビジョンを練り直す。
・4月末に小論文が添削されて返ってきて再修正が始まる。卒塾式で製本して提出する必要があり、5月末期限で小論文を完成させる。

振り返ると、年明けの診断実習の報告書作成が一番きつかったです。そのきつさは班によってもかなり変わります。ヒアリング(1月中旬)から最終提出(4月中旬)まで長丁場ですので、前半でうまくいかないと後半がかなり大変ですし、前半うまくいったら楽になるかと思いきや、さらに内容をブラッシュアップしていこうと後半も大変だったりします。私の班は後者で、診断実習の報告書作成に相当時間を使いました。

もしやり直せるなら小論文のテーマ決めは、もっと慎重にテーマ選びを行うべきでした。どういうテーマ選びが、稼プロ!の小論文(いろいろな制約がある)に向いているか、よくわからない中で、第3回の講義でテーマを決めてしまい、後で苦しみました。12月になってテーマを変えることもできますが、手戻りを考えるとなかなかテーマ変更に踏み切りにくいです。

以上が1年間の振り返りです。ここに書いたことがすべてではなく、これ以外にも事前課題はあります。講義の直前1週間は、どこかに課題に取り組める時間を確保した方が良いと思います。多くの課題に対して、万全の準備ができればベストですが、どうしても準備不足の時も出てくると思います。その際は「失敗して学ぶ」という点も大きいと思います。おそらく準備不足の場合は失敗するケースが多いです。「やはり事前準備が大事なんだな」という学びをそこで得られれば、それも1つの学びだと思います。

24期生の方でさらに詳しい内容が知りたい方は、私は24期の事務局として参加していますので、気軽に質問してください。また個人差がありますので、24期の他の事務局の人に聞くのも有効かと思います。これから1年間、私自身も24期生の方々と共に学んで成長していきたいと思います。1年間宜しくお願い致します。

 

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