事務局の大井秀人(20期)です。
稼プロ!に入って最初に取り組むのは、キャリアプラン、ビジョンの作成です。診断士を稼業とする第一歩はプラン、ビジョンにありということだと理解しています。私も20期のキャリアビジョンで、当時塾長の鴨志田さんの指導の元、人生を4つのステージに分けて棚卸をしました。自分自身に影響を与えたこと、大切にしていたことを自覚でき、とても新鮮に感じました。今回は、4つのステージで思い出したことを書いてみたいと思います。
さて「人生20年説」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?
これは、私の世代の大学受験界で超有名だった、京都大学で数学史を研究されていた故 森毅先生の言説です。
人生は20年ずつやったら、80年でも4回あるやないの。
4回あったら1回やそこらどうなろうと、まだ次があるやないのという、
何かそういうノリね。
人生20年説―人は一生に4回生まれ変わる
出典:https://www.gakushikai.or.jp/magazine/archives/archives_783.html
関西の学者らしく軽妙な語り口ですが、なかなかに深い。これを思いついた背景は、研究者・学者は若い頃が旬で、どうも40歳くらいで一度人生どうするか切り替えないといけないタイミングが来るということかららしいのです。40歳からの生き方を方向転換できるかが、人生充実するかどうかの分水嶺。加えて、たいていの人は20歳、60歳で人生の節目が設定されているので、一生同じ仕事とか考えず、20年単位でなにやるのかを区切ったほうが、より充実する人生を過ごせるということだそうです。
私がこの「人生20年説」を聞いたのは、先生が停年退官前の大学2年頃、ちょうどバブル崩壊のタイミングと思います(Windows95も出てません!)。まだ終身雇用が当たり前だったご時世、新鮮な考え方で衝撃でした。40歳までに何か成し遂げておかない、その後は別ステージだということが深層心理に築かれたように思います。
それから30年近くたち、人生20年説はすでに学問の世界だけのことではなくなってますね。私は、この言葉を知っていてよかったと思います。この10年ほどは企業においても、キャリアプランの作成を強く謳うようになりました。これは「会社が一生人生を面倒見られなくなったので、自身でキャリアに責任を持ちなさい」という流れと思います。メインターゲットは私のようなミドル層だったりします。40代で切替を考えろということなんでしょうね。
とはいえ、人生を人任せにせず自分ごととして考えるという意味で、良い流れと思います。この「人生20年説」、なかなかの先見の明と、あらためて感じています。
この漢字を使われた心境をお聞きしたいものです。
そして稼プロに出会って、これからの人生に自分ごととして向き合えるようになれたと思います。